かにたまです。
仮想通貨といえば、ビットコインなど大きな電力を消費し生み出されていることはご存知だと思います。

ビットコインは今年の下落で損益分岐点まで差し掛かっている記事を見たことがあるかたも多いと思います。実際、今年で撤退しているマイナーもいます。
そんな中、国内で蛍光灯並の消費電力でマイニングが可能になるというマシンがあらわれました。
FPGAを利用したマシンが国内より登場!蛍光灯並の消費電力でマイニングが可能!?
株式会社ゼロフィールドさんがFPGAを利用したマイニングマシンの新モデルを販売開始したということです。
会社HP:https://zerofield.biz/
サービスHP:http://minerfield.com/

ゼロフィールドさんといえば、空室×仮想通貨という面白そうなサービスを展開するということで以前もこのブログで記事にしたことがあります。
マイニングマシンの特徴
消費電力93%カット
FPGAを使用することで従来のマイニングマシンより消費電力を約93%カットすることが可能になったとのことです。
FPGA とはField Programmable Gate Arrayの略です。構成を変更することが可能なシリコンチップであり、マイニング専用 ASIC の速度と信頼性、および、汎用の GPU システムの柔軟性を兼ね備えたハードウェアとのことです。
ASICとは、現在の仮想通貨のマイニング機械のシェアを7割ほど占めているマイニングの機械ですね。このブログでもお馴染みのジハンさん率いるBITMAIN社が開発しています。最近はジハンさんは大人しくてこのブログの登場も減っていますw
さて、これまでマイニングマシンではGPUやASICを使用したものが主流でしたが、では低消費電力性と様々なアルゴリズム(計算方法)に今後対応可能な点を兼ね備えたFPGAを使用した新モデルの開発に成功したため販売が開始されました。
消費電力は蛍光灯並み!?
マイニングマシンを運用する上で重要課題といえる消費電力です。以前、イーサリアムを生み出すのにかかる消費電力は小国1国並の問題になったこともあります。そして、イーサリアムはマイニングの電力がかからないPOSに移行することになります。
この消費電力問題は非常に大きな問題になっており、資金もかかりますので、業界では、電気代の安い国や、消費電力が大きなマシンから発する熱を抑えるために寒い地域での運用が行われています。
従来のマシンは消費電力が750w程度であったのに対し、ゼロフィールドさんから発表された新マシンは約50wと大幅に削減されているとのこと。これは、おおよそ蛍光灯と変わらないくらいの消費電力で、家庭用エアコンよりも安い電気代で運用することが可能となります。
高い採掘効率
消費電力が削減されたことで懸念されるのが採掘効率ですが、世界大手メーカーが開発しているASICマシンの採掘効率と比較しても約30%増で運用が可能ということです。
マシン価値の維持
ASICマシンは、アップグレードができず、技術の進歩によりマシン価値が低下していくのに対し、FPGAマシンは随時アップグレードが可能のため、マシンそのものの資産価値も下がりづらい特徴があるとのことです。
高い技術力
ゼロフィールドは、マイニングマシンのメーカーとして、高い技術力に自信を持っていることはわかります。その理由の一つに、マイニングマシンの販売当初から運用が困難といわれている東京に研究所を置いていることがあげられます。そして、優秀な技術者の採用がしやすい環境を作り、常に高度な開発を行うことを可能にしています。
運用サポート
東京足立区、大田区、そして栃木県那須塩原市にある弊社管理工場にてマシンを設置して運用いただくことが可能とのこと。ネット環境に接続されていれば、高機能システムでの監視により素早くエラーを察知し、スピーディーに回復させることも可能になります。システム面とともに、採掘量の部分においても、最良の状態を保つサポートを怠りません。
最後に
ハッシュパワーなどの具体的な機材の情報が掲載されていないので何ともいえない所もあるのですが、現状はASICが仮想通貨のマイニング市場を大きく占めている中で(シェア7割ほど)、国内からその状況を打破するかもしれないものが出てきて嬉しいです。

現在、ビットコインのマイニングは価値が下落しているにも関わらずハッシュレートが上昇し続けている事からマイニングの損益分岐点近くを迎えている一方で、消費電力を抑えて安価でマイニングできる機材が研究、開発され、登場しています。
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