かにたまです。
本日は時価総額19位に君臨する仮想通貨Tezos(テゾス)について。
Tezos(テゾス)とは何か?その特徴、将来性、価格チャート、購入おススメ取引所等を記事にします。
良かったらご覧ください。
Tezos(テゾス)とは?概要
通貨名:Tezos(テゾス)
通貨コード:XTZ
取引開始日:2017年5月24日
発行枚数:658,997,352枚(6.59億・2019年6月8日段階)
発行上限:796,897,627枚(7.96億)
コンセンサスアルゴリズム:Lease Proof of Stake(L-PoS)
創業者:Arthur Breitman(アーサー・ブライトマン)、(Kathleen Breitman)キャサリーン・ブライトマン
公式サイト:https://tezos.com/
Tezos(テゾス)は、2017年7月に行われたICOで当時ETHに続く歴代2位の230億円以上の資金調達に成功し話題を集めました。

Tezos(XTZ)は、dAppとスマートコントラクトをサポートする多目的プラットフォームです。

ビットコインやイーサリアムの欠点を補ったプラットフォーム系の仮想通貨がTezosです。
Tezosは、自らアップグレードすることにより進化可能なブロックチェーンが使用されています。
ステイクホルダー(Tezos保有者)は、投票手続きそのものを含むプロトコル(約束事)に関して投票を行い、これにより提案に対して社会的なコンセンサス(合意)を得ることができます。
Tezosは、分散化したアプリケーションを構築するため、スマートコントラクトをサポートし、プラットフォームを提供します。

Tezosは開発者やマイナー、カリスマ的人物に左右されない全ての人達が平等で約束事を決めることに参加できるという根底的な思想があります。
↑Tezos創業者の1人Arthur Breitman(アーサー・ブライトマン)。
元モルガンスタンレーのアナリストです。
↑Tezos創業者の1人(Kathleen Breitman)キャサリーン・ブライトマン。
アーサー・ブライトマンの妻です。
Tezosの創業者は夫婦です。
創業者が夫婦って良いですね。
Tezos(テゾス)の特徴
ハードフォークで分岐がない自動改訂機能
Tezosは、自らアップグレードすることにより進化可能なブロックチェーンです。
ステイクホルダー(Tezos保有者)は、投票手続きそのものを含むプロトコル(約束事)に関して投票を行い、これにより提案に対して社会的なコンセンサス(合意)を得ることができます。
Tezosは、分散化したアプリケーションを構築するため、スマートコントラクトをサポートし、プラットフォームを提供します。
Tezosは、「自動改訂(Self-Amendment)」という機能があります。
これによりネットワークを2つの別々のブロックチェーンに分岐(「フォーク」)しなくても、自己アップグレードすることができます。

Tezosは自動改訂により2つのチェーンに別れる(分岐する)ことがなく、フォークコインが生まれないということです。
つまり、ビットコインのようにビットコインキャッシュ、ビットコインゴールド、ビットコインダイヤモンド等のようなフォークコインが生まれないということです。

ハードフォークの提案または期待によりコミュニティが分断され、ステイクホルダーのインセンティブ(報酬)の仕様等が変わり、長年かけて形成されたネットワーク効果が中断する場合があるため、この点は重要です。
また、自己改訂のおかげで、プロトコル(約束事)のアップグレードにかかる調整や実施のコスト(費用)が削減され、将来のイノベーションはシームレスに導入可能です。
オンチェーンのガバナンス
ガバナンスとは統治の意味があります。
Tezosにおいてステイクホルダーは全員、プロトコルのガバナンスに参加することができます。
選出サイクルにより、提案されたプロトコル改訂に関してステイクホルダーが合意に達する、公式で体系的な手続きが提供されます。
このオンチェーンメカニズムを自動改訂と組み合わせることによりTezosは、よりよいガバナンメカニズムが発見された際、当初の選出サイクルを変更してこれを採用することができます。

つまり、リーダーがいなくてもTezosの所有者全員で物事が決定され、統治ができるということです。
Tezosは皆で決める世界を作り出します。
Lease Proof of Stake(LPoS)

Tezosの分散化したP2Pのネットワーク内の参加者(「ノード」)は、障害のない状態でネットワークを機能させ続けるのに必要な演算リソースを提供することになります。
Tezosで採用されているアルゴリズムはLease Proof of Stake(L-PoS)です。
PoSとの違いは、L-PoSでTezosをレンタルすることで増やすことができるという点です。
’’Lease’’という単語はレンタルするという意味ですね。
その他のPoSプロトコルと異なり、ステイクホルダーは誰であれTezosのコンセンサスプロセスに参加可能で、ネットワークのセキュリティや安定性へのコントリビューションによりプロトコル自身からリワードを受けます。
さらにPoSはその他のコンセンサスのメカニズムよりも費用がかからず、参加障壁を引き下げます。


↑PoW、PoS等についてご存知ない方は上記事をご覧ください。
スマートコントラクトの安全性を高めるFormal Verifesion(形式検証)
Tezosはスマートコントラクトの検証が可能です。
これを「Formal Verifesion(形式検証)」といいます。
この検証によりTezosの安全性が数理的に完全に証明することができ、全ての分野に適用することが可能になります。
従来の技術ではシステムにバグが起こると誤作動により社会的に大きな損失を生んでしまう可能性がありました。

そこで、Tezosは高度な技術を利用したまったく新しいスマートコントラクトのプラットフォームを開発しました。
あいまいであったプログラムの構造をモデル化し、検証ツールで正しさを自動的に証明します。
また、それにより、強固なセキュリティを持ちます。

スマートコントラクトは、かつてTheDaO事件で流出が起こったように絶対的な安全があるとはいえません。

Tezosは形式検証で安全かどうか先に検証を行い、問題がないことを数理的に証明して信頼性を高めます。

TheDaO事件についてご存知ない方は上記事をご覧ください。

形式検証の欠点は、以下のように難しく、地味で理解しくにい点でしょうか。しかし、バグを防ぐためには検証は非常に重要なことであります。Tezosには検証できる機能が備わっているわけです。
最新の安全性検証技術の採用
型システム、モデル検査、定理証明などが採用されています。
型システム
静的型システムと呼ばれており、プログラム中の値が持つ性質を型で表し、値の組み合わせを適合する形の間のみに強制、プログラム全体の性質を保障することができます。
モデル検査
プログラムをモデル化し、モデルが検証したい性質を満たすか自動検証します。
定理証明
プログラムの持つ性質を直接証明できます。
定理証明支援器により、一部を自動化できます。
OCaml
TezosはOCaml(oh-KAM-əl、オーキャムル)という開発言語が使われています。
この言語は検証に適した関数的な言語です。
また、航空宇宙産業、投資銀行業などのクリティカルシステム(非常に重要な仕組み)への長年の使用実績があります。
そして、エラーや動作不良、不具合の改修にかかるコストも削減でき、生産性の向上に寄与すると言われています。
Tezosのおよそ96%がこのOCamlの言語でコーディング(処理をプログラミング言語で記述すること)されています。
Tezos(テゾス)の将来性
かつて、Tezosは、チーム内部で争いが起き、訴訟にまで発展したという過去があります。
しかし、現在は開発こそ遅れているものの問題なく稼動しています。
Tezosは、コミュニティ主導という最終的に分散型アプリケーション(DApp)業界内で独自のニッチな部分を攻めていると感じています。
わかりづらいという点で万人には受け入れられない感じもしますが、コミュニティ主導で動く、オンラインサロン等が一部で流行している現実を見ると、広がる可能性は十分にあるかと思われます。
また、思想的な面が投資家を引き付けており、それが時価総額にも現れているかと思われます。
コミュニティ主体で動くという壮大な構想
Tezosは、ブロックチェーンの運用を分散的なガバナンス(統治)の上で行おうとしています。
つまり、コミュニティの中で世界を作り出すという、非常に壮大な構想になります。
Tezosはそれをネットワークの力で可能にするもの。
まさにイノベーションであり、この構想が上手くいくには非常に長い旅になるでしょう。

コミュニティ主体で上手くいくのか?という気もしましたが、オンラインサロンやDiscordなどのサービスを見ていると、ありえるかもしれないなとも感じます。
2018年9月、メインネット誕生

テゾスは2018年6月にβネットと呼ばれたテストネットを立ち上げ、9月にはメインネットに移行しています。
つまり、メインネットに移行してからまだ1年も経っておらず、これからのプロジェクトになります。
Tezos Japanの存在
Tezosはコミュニティを重視する仮想通貨です。
既に日本ではTezosJapanというコミュニティが誕生し、普及活動を行っています。
Tezos Japan一般社団法人は、Tezos財団より助成を受け、日本国内でのTezosの普及、教育、助成等の活動を行う非営利組織です。
活動内容は以下の通りです。
● 日本国内でのTezosの普及活動
(サポート・外部リソースを活用したトレーニング・地域の大学のサポート)
● Tezosプラットフォームに関する研究、開発、情報の提供及びコンサルティング
● 各種団体及び大学・研究機関等を通じたTezosプロジェクト推進及び補助金交付
● 日本のTezosコミュニティ育成
(定期的なMeetup・イベントを通した認知向上活動)
● ビジネスへの採用促進
(Tezosを用いたビジネスを検討中の企業への技術提供・導入支援活動、産学連携など)
● デベロッパーの育成・支援
(大学や研究機関などを含む、デベロッパーへの技術提供・教育・助成活動)
TezosJapan公式サイト:https://www.tezos.or.jp/
TezosJapanツイッター:https://twitter.com/TezosJapan
Tezos(テゾス)の価格チャート
記事作成段階(2019年6月8日)までの最高価格は、2017年12月18日に記録した1XTZ=12.15ドル(約1336円、1ドル110円計算)です。
Tezos(テゾス)の購入おススメ取引所
Tezos(テゾス)の取り扱い取引所一覧は「こちら」です。
現時点のTezosの購入のおススメは、Houbi(https://www.hbg.com/en-us/)辺りが良いのではないかと思われます。
残念ながら記事作成段階では、日本の取引所では販売されていません。
よって、日本円では購入できませんのでご注意ください。
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