仮想通貨のハードフォークとソフトフォークとは?その違いについて

仮想通貨のハードフォークとソフトフォークとは?違いについて知識・用語集
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かにたまです。

 

12月8日、イーサリアム(ETH)のハードフォーク「イスタンブール」が終わりました。

このハードフォークは仮想通貨では良く聞く言葉ですが、一体、どのようなことが行われるのでしょうか?

また、ハードフォークという言葉がある一方で、「ソフトフォーク」という言葉もあります。

本日は、これらの違いについても記事にします。

 

良かったらご覧下さい。

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仮想通貨のハードフォークとは?

仮想通貨のハードフォークは,、「ブロックチェーンに修正を加えた互換性のないアップデート」という意味があります。

 

「互換性のないアップデート」をゲームで例えると、プレイステーション3(以後、PS3)本体からプレイステーション4本体(以後、PS4)になったようなものです。

 

これまでPS3本体で遊べたPS3のゲームが、PS4では遊べません。

PS4本体は、PS4のゲームを遊ぶしかありません。

このように昔の機種で遊べなくなることを「互換性がない」と言います。

 

しかし、以前のPS3本体に比べると、PS4の本体は格段に性能が良くなっています。

この性能が良くなることを「アップデート」と言います。

 

BTCとBCHのブロックチェーンの分岐

場合によっては、ビットコイン(BTC)からビットコインキャッシュ(BCH)やビットコインゴールド(BTG)が生まれたように2つのブロックチェーンに分岐して別々の通貨として道を歩んでいくことになります。

 

その一方で今回のイーサリアムのように古いチェーンは使わず、今後は新しいチェーンを使うことで2つにわかれない通貨もあります。

 

通貨をわけるわけないは、コミュニティの合意で決まります。

 

なお、1度、ハードフォークでわかれたものは2度と戻りません。

 

仮想通貨のソフトフォークとは?

一方、ソフトフォークはハードフォークとは違い、ブロックチェーンに修正を加えず前の仕様にも対応した互換性があるものです。

 

またゲームの例で例えると、ゲームのアップデート(バージョンアップ/パッチ)と同じです。

アップデートが行われても、これまで同様に同じゲームを楽しむことができます。

 

仮想通貨のソフトフォークの例としては、ビットコインのSegwit導入などが挙げられます。

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▲Segwitに関しての詳細は以前の記事をご覧ください。

 

ザックリと説明します。

Segwitの説明図

四角い箱・・・ブロックサイズ

黒丸●・・・取引情報

Segwitは、上図の四角い箱の大きさはそのままで、取引情報を小さくして沢山いれられるようにしたようなイメージです。

例えば、携帯やスマホの写真のデータサイズを落とせば沢山撮れますよね。

それと同じです。

報の容量を小さくすれば、それだけ箱の中に情報を入れられることができます。

 

箱の大きさが変わらなければ、ハードフォークのように互換性が完全にないということはなく、これまで通りの仕様であり、大きな混乱が起こりにくくなります。

ちなみにビットコインでSegwitを実装すると、ビットコインのデータのサイズをこれまでより約60%抑えることになりました。

 

ソフトフォークの大きな特徴として、わかれたブロックチェーンはいずれ収束する点です。

2度と収束しないハードフォークとの違いがあります。

 

 

フォーク時の注意点

ハードフォーク、ソフトフォーク共に「フォーク時にはその仮想通貨を動かさないこと」を徹底してください」。

 

ハードフォークしかり、ソフトフォークしかり、ブロックチェーンが枝分かれします。

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よって、この時期に資金を移動させるとリプレイアタックなどの問題が起こり、最悪、資金が戻ってこないことがあります。

 

入出金制限

▲危険性があるからこそ、フォーク前後では各取引所では入出金制限が起こるわけです。

個人ウオレットに資金を送る際にはくれぐれもご注意ください。

 

また、フォーク時にはブロックチェーンが分かれることから新コインが生まれる可能性があるということを意識してください。

事前にないと言われていても直前で新しいコインが生まれることがあります。

 

ハードフォークは価格が上がる!?その危険性

上昇前から下落まで、仮想通貨市場で学んだこと
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ハードフォークが起こる前後は、値動きが激しく価格が乱高下する傾向があります。

過去、ハードフォーク前に上がり、直後に下落するということが何度も見られています。

 

ハードフォークは一部で価格が上がるイベントとも言われています。

しかし、新しいものには不具合(バグ)がつきものですし、BCHのような例外はありましたが、1つの通貨が複数の通貨にわかれることは価値がそれだけ下がるのが普通です。

 

ハードフォークで新しい通貨が増えるならビットコイン等で発行枚数上限がある意味がありません。

それこそ、発行枚数上限の2,100万枚が2つにわかれて4,200万枚、3つにわかれた6,300万枚・・・となることもあるわけです。

 

仮想通貨だから可笑しいと感じないかもしれませんが、これが僕らが普段から使っている日本円に例えると実感できます。

日本円に日本円2、日本円3などが新しい通貨が出来たらおかしいとわかると思います。

 

またハードフォークの危険性ために送金ができないことが何度も起こるのは非常に問題です。

ハードフォーク前後には使うことができないお金が浸透するはずはありません。

今のような黎明期(れいめいき)ならともかく、将来的にはハードフォークはなくなるはずです。

 

本来であれば、ハードフォークはないに越したことはありません。

今後、仕様変更で何度もフォークを行うとそれだけ信頼度は落ちていくでしょう。

 

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