1月のピークから元気のない仮想通貨市場。
全体的な価格や取引高も減少していますが、一部の国で大きく注目を集めています。
仮想通貨、価格や取引高減少
↑仮想通貨全体の時価総額や取引高の推移は「コインマーケットキャップ」というサイトで確認できます。
上のページのGlobal Chartsで時価総額と取引高の推移が確認できます。
チャートのグラフを指すと、時価総額であるMarketCapと24th Volである24時間の取引高がドル表示で確認できます。
このマーケットキャップなどのチャートを見れば一目瞭然ですが、現在、市場規模や出来高が1月のピークから半減以下になっています。
具体的に市場規模は1月ピークから8307億ドル→ 3240億ドルと半分以下に落ちました。ただし、2017年の12月始めに3240億ドルに初めて達成した時期からまだ半年ほどです。その時と比べると出来高はだいぶ高いですね。
Monthly Volume Rankings (Currency) | CoinMarketCap
日本でも検索が多いTRON、Rippleなどの一部のアルトコインの躍進も大きいでしょう。True Chainという聞いたことのない仮想通貨もここ1ヶ月の出来高でトップ10に入っていましたね。

2017年1月には4%程度だった「その他アルトコイン」が現在24%と順調に強くなってきており、TRONのような人気のあるものが増えてきました。
ビットコインのドミナンスも波がありながらも落ちてきているのがわかります。力のあるアルトコインが増えてきて、そのうち仮想通貨戦国時代が訪れると感じています。

仮想通貨、一部国家で注目を集める
下降相場の現在ですが、急速に仮想通貨が広がっている国があります。
まずはベネズエラです。
ベネズエラの国家の仮想通貨「ペトロ」で注目を集めています。
この国は経済状況は最悪で非常に治安が悪い国です。例えば、夜は信号があっても車は止まらないそうです。なぜなら信号で止まると襲われるからだそうです。

そのような国ですから、もはや自国の通貨は信用できません。外貨に非難したくても政府に相談する必要があり、国民は米ドル等は持てないようです。
そして、物価上昇率は前年から13779%に加速したそうです。例えると、1年で100円のジュースが13700円に値上がったという感じです。
そこで、政府が打開策としてペトロを発行したことから仮想通貨が急速に知れ渡り、ビットコイン等の存在を知り、出来高が急速に上がっています。
思えば、ビットコインが急速に広がったのも、キプロス危機からとギリシャ国の情勢が悪かったことが原因(上動画12:00~)とされています。
当時、キプロスの金融危機でギリシャではお金を自由に銀行から引き出すことができなくなっていました。しかし、ビットコインを購入していた人はお金を自由に引き出すことができました。
それはビットコインは世界中で使えるお金なのでキプロスの人たちが引き出しても世界中がどうこうなるものではありませんでした。世界中で使えるので、仮に自分の国で引き出せなければ外国にいって引き出すこともできます。
つまり、自分の国の通貨が駄目になってもいざという時に世界中で使える仮想通貨を持っているのも悪くないなということで急速に仮想通貨は広まっていきました。

ドイツ銀行の不安からドイツも注目を集めています。

イランも法定通貨の大暴落によって仮想通貨が注目を集めているようです。
確かに数年前と比べると大きく取引高をあげています。
仮想通貨は今の調子でも、キプロス危機のように国内の情勢が良くない国家では特に注目を集めていますね。それだけ一部の国では国家の通貨が信頼できなくなっているということでしょう。
ネットの普及により、これまで以上に資本主義の裏が見えるようになっています。どちらにせよ、全体的な金融危機がくれば再び仮想通貨は大きく注目を集めるでしょう。
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