SBIホールディングスが仮想通貨「Sコイン」発行することで話題になっています。
以前、発表されたみずほ・ゆうちょ・地銀による「Jコイン」の違いはなんでしょうか?
SBI、仮想通貨「Sコイン」発行へ
仮想通貨に本格的に参入しているSBIがついに仮想通貨を発行するようです。
独自の仮想通貨「Sコイン」を新たに発行し、小売店舗などでの消費者の決済手段として普及を目指すとのこと。
独自の決済基盤システムを開発することで、送金コストをほぼゼロ、決済代金の即日現金化などを可能にし、店舗側の決済コストを抑え、決済を目的とした利用者を増やす狙い。
既存の通貨に基づくデジタルマネーとしてでなく、取引所で売買可能な仮想通貨としての発行を目指すとのこと。
しかし、MUSJコイン、Jコインに続いて、今度はSコインですか。生き残りをかけて、次から次へと銀行の仮想通貨が生まれていますね。
ブロックチェーン関連技術を活用した新たな決済用プラットフォームの開発に関するお知らせ(SBIホールディングス)|ニュースリリース|SBIホールディングス
上のSBIからの公式発表によると、ブロックチェーン関連技術を用いた決済分野に高いノウハウと基盤ソフトウェアを持つ株式会社Orbとの共同開発の予定とのことです。
Sコインの3つの価値
公式ページにて、3つの点が記載されています。1つずつ説明させて頂きます。
いつでも・どこでも安心して利用できる日常通貨
仮想通貨は、24時間取引ができ、利用できます。現在の銀行のように週末に現金の引き出しができないということはなくなります。
ブロックチェーンというビットコインで使われている仕組みを使うことで安全性が確保できます。
このブロックチェーンの仕組みは1度たりとも破られたことがありません。
決済コストの大幅な低減
例えば、何か食べ物を食べる時外食をするとお金がかかりますが、自炊すれば安く済みます。自社で作成したコインを使うことで大幅にコストを削減できます。
決済していることを意識させないフリクションレスペイメント
フリクションレスとは「非接触」、ペイメントは「支払い」ということで、直訳すると、「非接触支払い」ということになります。
これは、スムーズな支払い方法ができるということを意味しています。かみ合わなかったり、ほころびが出ることを、「摩擦を生じる」といいますよね。
非接触=スムーズに行く、ということになります。
例えば、買い物をしていて支払い時に「お金が足りない!銀行へ」「財布やカード忘れた、買えない」ということがなくなります。
かざすだけで支払いができるようなスムーズな決済が可能になります。
SコインとJコインの違い
ではSBIの「Sコイン」と、みずほ・ゆうちょ・地銀による「Jコイン」の違いはなんでしょうか?主な違いを記載したいと思います。
Jコイン・・・取引所で取引できません。価格変動がなく、日本円と等価。
かにたま「Sコインは仮想通貨のように上場して価格変動することが特徴、一方、Jコインは円と連動して価格が一定で電子マネーのような価値を持っています。」
最後に
お金の種類が円だけではなく、Jコイン、Sコイン、ビットコイン、アルトコイン管理が大変ですよね。
ビットコインのようにある程度、基準となる基軸通貨があるので大丈夫だと思いますが銀行のコインはどうなるのだろう・・・。
SBIさんといえば、仮想通貨のリップルを10%以上を保有していることで有名ですが、リップル以上にSコインを基軸通貨にしたいという思いが、見受けられます。
僕がSBIさんの野望を感じたのは、この部分ですね。
本プラットフォームは商用利用の目途がつき次第、オープンプラットフォームとして公開を予定しています。本プラットフォームを利用することで地方自治体や事業会社、地域金融機関は独自の地域通貨等を安価かつ簡単に発行することが可能
SBIさんのプラットフォームを普及させ会社を大きくしたい野望が見えますね。
フィンテックサミットでの北尾さんのコメントに「未来はわからないが、未来に向かって進むことはできる」(うろ覚えです。)と言うようなことを述べていましたね。
上手くいくかはわかりませんが、面白くなってきていると感じています。
いつの頃かは知りませんが、銀行はオワコンのような風潮になっています。
それは預けてもほとんど増えない預金や、株価の推移や若者の銀行への就職希望率や離職率からもわかります。
生き残りをかけた仮想通貨市場への挑戦が始まります。
追記:
2018年9月SBIが「Sコイン」の検証実験を行うと公式発表しました。
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