星の数ほどある仮想通貨(暗号通貨/暗号資産)から国内の金融庁認可の取引所にある、つまり、日本で認められている仮想通貨について記事を書いていくシリーズ。
本日は、Ripple(リップル)ことXRPついて記事にしたいと思います。
この記事を読むと、Ripple(リップル)の特徴や仕組み、将来性、価格についてわかります。
良かったらご覧ください。
※金融庁認可は2018年7月段階。今後、変更の可能性もあることはご了承ください。下リンク先から確認できます。
https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/kasoutuka.pdf
Ripple(リップル)とは?概要
・名前:Ripple(リップル)
・通貨単位:XRP
・発行枚数上限:1000億
・コンセンサスアルゴリズム:PoC
・運営/開発:Ripple社
・リップル公式ウェヴサイト :https://ripple.com/xrp/
・リップル公式ツイッター:https://twitter.com/Ripple
・ホワイトペーパー:https://ripple.com/files/ripple_consensus_whitepaper.pdf
リップルの構想自体は2004年に誕生。
実はビットコインよりはやいと言われています。
主に米国のリップル社によって開発が進められています。

最近ではロゴを変え、リップルとリップル社を区別しています。
仮想通貨リップルの発行上限の1000億枚は、既に発行済。
ビットコインのようなマイニングがなく、今後、新規発行はありません。
リップルがつくられた理由
リップルがつくられた目的は明白です。
それは国際料金の手数料をより速く安くすることにあります。

ジャンルが絞られており、目的が明白であることから支持を集めています。
30億人がオンラインでつながり、自動運転車が走り、電化製品がやり取りするこの世界において、国際送金に関しては未だに1980年代のまま進化がありません。
つまり、現在の国際送金のシステムは、送金インフラがインターネット時代以前に作られ、ほとんどそのまま。
そのため、手数料が高く、送金に時間がかかってしまいます。

インターネットの登場から様々なものが進歩していますが、国際送金は殆ど進歩していません。その市場を狙ったのがリップルなんですね。
リップルは、このような古い送金システムの課題を解決し、国際送金のインフラに革命を起こすために作られました。
リップル社はRippleを使い、古いシステムから便利で安い新しいシステムに移行、巨大な送金ネットワークを構築しようとしています。
Rippleの主な特徴
暗号通貨Ripple(リップル)の主な特徴を記載していきます。
送金の度にXRPは減少
XRPは送金時に「Ripplenet」というシステムを利用しています。
これはわずかなXRPを消費して送金できる仕組みです。
つまり、XRPを使用する事で速い送金と価値が上げていく仕組みになっています。
徐々に減っていくと数年後になくならないの?と思うかもしれませんが、2018年7月5日で99,991,924,336 XRPあります。
4年ほどで8百万枚ほどしか減っていませんので大丈夫です。
全枚数の61%がリップル社が保有
2017年の「SBI近状状況報告書」によると、全リップルの61%の所持はリップル社の1社によるものだと報告されています。
1社が61%を所持している。
これは、市場のコントロールも可能になると懸念されています。
よって、リップルが送金インフラを向上させるという明白な目的があっても、「リップル社が独占的なものを使うのか?中央集権的だ」と一部から批判が耐えません。
なお、リップルを最も保有している人物はクリス・ラーセン。
現在は会長職となった元CEOです。
約52億XRPを保有していると言われています。

リップルが高騰した際、長者番付に入るほどになりました。
送金スピードが速く手数料が安い
XRPは金融機関の送金の速度と手数料を改善するためにつくられた仮想通貨です。
僕も送金で使った事がありますが、本当に速くて驚きました。
送金時間は現段階で「約4秒」ほどです。

そして、送金の安さも既存のシステムより圧倒的に安いです。
将来的には手数料を0.3%までに落とすようです。
ちなみに世界の銀行は2030年までに手数料を7%→3%にするようです。
リップルの方が圧倒的にお得ですね。
承認システム「POC」
どうして承認が早いのか?
これは、リップルの承認システムであるコンセンサスアルゴリズム「POC(プルーフ・オブ・コンセンサス/Proof of Consensus)」が原因です。
これは直訳すると「合意による証明」という意味があります。
どういうことでしょうか?
リップルは「バリデーター(Validator)」と呼ばれている特定の人が取引記録を承認します。
バリデーターは、ビットコインのPOWの承認とは違い、誰でもなることができません。
リップル社の選ぶ金融機関(銀行)などの信用力のある組織が選ばれます。

承認するバリゲーターが指定されていることで承認時間が短く、送金がはやいわけです。
巨大なリップルネットワーク
リップル社との提携が非常に多く政治力が強いのも特徴です。
これが多くの人達の信頼を集めている要因にもなっています。
また、Googleが出資していることでも有名です。
また、リップルに力を入れているSBIグループは、リップルが共同でローンチした「内外為替一元化コンソーシアム」を展開しています。
SBIホールディングスの社長も推している仮想通貨がXRPらしいよ!って伝えるときのテンプレです。 取り急ぎ。 pic.twitter.com/95MslgldoE
— TKK@仮想通貨ドルヲタ (@_tkk_) 2017年8月16日
SBIはXRPを大量保有し、非常に力を入れていることで有名です。
SBIは、約10.5%のリップル(Ripple)を所持しています。
日本でリップルが飛躍的に知られてるようになった要因の1つとなっています。
大量のXRPロックアップ
先ほど記載したようにXRPはリップル社のネットワーク上で動いており、半数以上のXRPをリップル社が所持しています。
そのためか、一部でXRPはコントロールできる中央集権型とも言われています。

先ほども記載しましたが、実際、2018年1月XRPが高騰した事によりリップルを大量に保持している元リップル社CEOの資産が世界の長者番付5位に躍り出ました。
名前はクリス・ラーセン。
約52億XRPを所持しています。
このように一部の人間が大量保有していたり、過半数以上の大量のリップルを会社が保有していることから中央集権的ではないか?と非難や訴訟を受けることがありました。
そこで、リップル社はロゴを変えたり、期限付きのロックアップ(※)(リップル社の所持しているXRPを使えなくする事)等をして工夫しています。
※期限付きロックアップについて

期限付きとしてロックアップされているリップルは、550億XRPです。
発行枚数上限が1000億XRPですから半分以上がロックアップされたことになります。
これを一気に放出すると、相場のコントロールもできてしまいます。
ゆえに、リップル社は所有しているXRPをロックアップ中は一定期間は市場に出さないことを宣言しています。
しかし、2018年以降、毎月1日に10億XRPのロックアップが解除されていきます。
そして、リップル社の所持しているXRPが全てが市場に出る4年半後まで続きます。

2022~2023年ほどまでは、保有しているRipple社のリップルのロックアップが解除されるため、Rippleの売り圧がかかる可能性があります。
リップルの仕組み:ブリッジ通貨とは?
リップルの取引は、リップル社が選定した一部の人間の合意(PoC)により承認されます。
ビットコインのマイニングのような膨大な計算がないために素早い承認が可能になっています。
そして、直接的な取引のない2通貨間のブリッジ通貨として機能するために高い取引手数料や銀行口座を必要としません。
ブリッジ通貨とはどういうことでしょうか?
例えば、通貨が5種類あった場合、通貨ペアの組み合わせは通常であれば上図の10通り(赤線)が必要になります。
しかし、中央にリップルのブリッジ通貨があれば5通り(赤線)で済むわけです。
このようにブリッジ通貨をつくり、通貨ペアを減らすことで、全通貨ペアよりもコストや無駄を削減することができます。
リップルの将来性は2020年以降はない!?今後について
リップルの将来性について思うことを記載します。
リップルは、ビットコインのように高い電気代をかけた単価の高いものではありません。
その将来性が期待されて価値を上げています。
特に2017年に大きく価値を上げました。
では、2020年以降、将来性はあるのでしょうか?
※あくまでも個人的な見解です。
クリスラーセンの社長職の退任・・・
将来の懸念点として、創業者のクリスラーセンが社長から退いて会長になってしまったことです。
オーナー企業のように社長が1番のXRP保有なら頑張ると思いますが、現在、ラーセン氏は会長に退いて社長が元Yahoo幹部でもあるブラッド・ガーリングハウス氏になっています。
現在の市場を制している企業の殆どはAmazonしかり、フェイスブックしかりオーナー企業で社長が持ち株が1番多いです。
だからこそ、頑張れる点もあります。
日本ではユニクロの柳井さんや、ソフトバンクの孫さんなどがそうですね。
ラーセンさんが会長に退いた理由は、家族のとの時間を大切にするためということです。
彼が家族思いの人間的には素晴らしい方であることはわかりますが、なぜリップルがまだ浸透していない段階で会長に退いてしまったのか?残念でなりません。

これからという時に完全に社長職から退いて一線から後退しまい、彼は結局、お金が欲しかっただけなのかとも思ってしまいます。

元社長(CEO)で会長のクリスラーセン氏は大量のXRPを所持しており、バブル期には長者番付で世界5位になったこともあります。
リップルの価格はいずれ安定する可能性が高い
もしも本格的にXRPが世の中で使われていくと、XRPの送金にXRPが使われることもあり、XRPの価格が高くなりすぎると、当然、手数料も高くなります。
よって、将来的には一定の価格へと安定していくでしょう。
XRPは、現在は金融機関で導入されつつあるものの、現状ではそれほど使われていません。
ですので、期待感が先行して上昇しており、非常に高く感じます。
(ちなみに2017年3月段階で約1XRP=0.7円でした。)
もしも、多くの金融機関が当たり前の使うようになったらその価値もとんでもない事になるだろうなと感じています。
しかし、既存の金融システムからの勢力図を変えるには非常に長い道のりになると思います。

なぜなら、国や現在の国際送金のシステムを牛耳っているSWIFTなどが似たような仕組みを構築し始めているからです。
これらが台頭する前にいかにRippleが規模を大きく出来るのかが課題でしょう。

Rippleの狙っている国際送金市場は規模が非常に大きく、ライバルとなる既存のSWIFTなどの既得権益の勢力に打ち勝つには苦難の道になるでしょう。
リップル社が成長次第
また、リップルにはリップル社という明確な開発・運営会社があります。
よって、大きくなりすぎると国にマークされたり、リップル社の中心に悪人が出ると一気に凋落することでしょうか。
PoCの仕組みもそうですが、リップル社次第な所もあります。
ただ、GAFA(Google・Amazon・Facebook・Apple)のように1社が小国の規模を超えることもあります。
リップルがまだ実用化がそれほどでない段階で価値を持っているのは、リップル社への期待もあるのでしょう。
証券化問題
過去にリップルは証券ではないか?と訴えられたことがありました。
コインテレグラフさんの「リップル社 仮想通貨XRPめぐる集団訴訟で「小さいけど意味ある勝利」より確認できます。

そして、一部の米国の取引所では証券への懸念があるとして上場廃止になっています。
ご存知のように仮想通貨が証券化されると仮想通貨取引所で売買できなくなります。
よって、証券化問題による暴落のリスクがあるわけです。
ただし、XRPの場合、SBIグループが支援しています。
最悪、リップルが証券化されたとして暴落してもSBI証券で販売されるようになり、価格は戻ってくるかと思われます。
用途は広がり

リップルは、ついに国際送金の速度を速めることが出来るとされるリップル決済システムxRapidの商用利用が開始されました。
xRapidを使用することで国際送金を行う際、資金を保有するノストロ口座(※)を用意する必要がなくなります。
世界中で両替時にXRPを使用して流動性を調達できるため、高額な外国為替手数料と数日という長期の処理時間を要する従来の方法に比べ、安価ですばやく国際送金を実現できます。
(※)ノストロ口座とは?
銀行間取引での資金決済を行なう当方の決済口座のことです。または外国に現地の通貨建で保有する当方の決済口座になります。(銀行間の外国為替取引は、外貨の決済口座を相手銀行に告知します。)
現在、ノストロ口座には、約3000兆円が保管されています。
よって、その多くがリップルのシステムに置き換わることでリップル自体も利用され、リップルが大きく価値をあげる事が期待されているわけです。
国際送金のテストなど徐々に使われ始めているリップルです。
今は序章のようなもので、国際送金で本格的に使われるようになればリップルは大きく進化していく可能性があります。
仮想通貨推定資産 9億〜10億ドルであるマシュー・メロン(個人投資家・故人)はリップル長者の1人。彼は生前このように述べられていました。
家族に反対されつつ数年前から仮想通貨への投資にのめり込み、リップルが発行するXRPには200万ドルもつぎ込んだ。既存の金融機関にも導入されている数少ない仮想通貨の1つだったからだ。10億ドルをタダで手に入れたようなもの。当時進んでXRPを買おうとしたのは私だけだった。

XRPが将来的に価値を上げると言われているのは、目指している国際送金インフラの市場規模があまりにも大きく、国際送金という目的がはっきりしているからだと言われていますね。
リップルの価格チャート
↑現在価格はこちら
2014年、リップルの初値は1XRP約0.6円。
2017年の初旬が1XRP=約0.7円でしたから、現在だと考えられないかもしれませんが、約3年間はまともに上がらない苦難の道を進んできました。
そして、2017年のピーク時は1XRP=400円ほどを記録しました。
2018年7月現在は54円ほどまで下落していますが、2017年3月までは1XRP=0.7円ほどでした。長い目で見ると確実に底上げしています。
以前は100円をきることはないとも言われていましたが、落ちました。
現在、下落がビットコインに連動し、落下が激しく、短期ではまだ落ちると思います。

ビットコインが上昇してもリップルが上がらないときが随時見られていますが、これはリップルの上昇は短期で急激すぎるからです。
停滞期が長い傾向にあります。
国内仮想通貨取引所でリップルを購入するには?
国内仮想通貨取引所でリップルを買うならbitbankが良いでしょう。
XRPの取引高は2018年7月5日で世界一でした。
理由としてはXRPの手数料が安いからでしょう。
2018年9月30日(日)まで全ペア手数料無料のキャンペーンを行なっているようです。
よほど上手く行っているのかキャンペーンは延長されていました。
更に延長される可能性があります。

▲Rippleの購入方法(買い方)は上記事で書いています。
他にはbitbankはシステムの不具合もあまり聞きません。
正常にきちんと売買ができる点で信頼を集めて顧客を増やしているようです。

リップルといえば、信仰心(団結心)が高いことで有名です。
制服やチームの鉢巻きのようなリップルリングなどで一体感を高めているようです。
詳細は上記事をご覧ください。
コメント
XRPは好き嫌いがはっきり別れますよね
Ripple社はお布施ビジネスを行ってて信用できない、
リップラーは養分とか言われてますが
個人的に暗号通貨の中では1番野心的でモロベンチャーって感じがして
嫌いではないですね笑
やろうとしている事がスケールがデカ過ぎてイマイチ実感が
沸かない人もいるのも無理はないと思います。
そうですね。
例えば、ノストロ口座のシェアを少しでもとれれば、それだけで今よりは大きくなるでしょうね。
目的は明確なので、期待のある通貨であることは間違いないでしょう。
現在、下がりすぎているといいますが、2017年3月までは1XRPが1円以下でした。
あれからまだ2年ほどで20倍以上ですから凄いですよ。