本日は最近よく聞かれる用語「リプレイアタック」についてわかりやすく記事にします。
アタックという言葉にあるように攻撃されることで、実際にどのような危険性があるのでしょうか?
また個人でどんな対策ができるのでしょうか?
「リプレイアタック」で新しいビットコインが危険!?
新しいビットコインがまた2つ生まれようとしています。
1つはビットコインゴールド、もう1つはビットコインSegwit2x(仮名)のB2Xというものです。
これらが生まれるとビットコインは、すでに分岐したビットコインキャッシュとあわせて4つになろうとしています。
しかし、B2Xには反対者が多数います。
ライトコインの生みの親のチャーリー・リーさんなどツイッターなどで【NO2X】と反対しているくらいです。
またビットコインやブロックチェーン関連の開発で知られるBlockstream社のサムソン・モウさんも反対しています。
このように現状のビットコインの開発の最前線の方々が反対しています。ですので、どれだけ危険なことなのか察しがつくと思います。
ではなぜ彼らは【NO2X】とツイッター名にいれるほど反対しているのでしょうか?この反対している原因の1つに「リプレイアタック」と呼ばれるものがあります。
リプレイアタックとは?
www.tottemoyasashiibitcoin.net
色々なサイトで調べて見ましたが、だいたい同じことが書かれてありました。そして、上のブログがわかりやすかったので説明は省略します。
簡単に言えば、仮想通貨が二重送金されてしまいます。例えば、AからBにビットコインを1BTC送った場合、送ったつもりもないのに全く別の他人にビットコインキャッシュを1BCHも送ってしまうということです。
つまり、勝手に別の仮想通貨が別の場所に送金されてしまうということがおきます。
一方、B2Xに関しては、リプレイアタック対策は万全ではなく、最悪の場合、リプレイアタックによりビットコインを失うことも考えられます。
ビットコインからB2Xが生まれて新しい通貨をもらっても、送金などをすればビットコインが勝手にハッカーなどの悪人に送られ無くなる可能性もあります。
よって非常に危険なハードフォークと言われています。
サトシナカモトの取得したドメインを持つサイトがSegwit2xを批判
Bitcoin.org to denounce “Segwit2x”
上のリンク先にBitcoin.orgというサイトがあります。これはビットコインの生みの親である「サトシナカモト」さんがドメインを取得し、初期にソフトなどを配布する際につかっていたサイトです。
現在、サイトの権利は譲渡済でファンサイトのようになっています。
しかし、このようなビットコインの愛好家にとっては聖地のようなサイトでもSegwit2xの批判が書かれています。
詳しくは本文を読んで頂きたいのですが、抜粋すると
特に、以下のことを知る必要があります:
・当該企業は、いかなる状況においても”Segwit2x”を”BTC”または”Bitcoin”として扱わない。付記:Bitcoinはマイナーによってルール決定されず、マイナーの行動はBitcoinを再定義することはできません。
・当該企業は、デフォルトでユーザーのビットコインを奪ったりしない。(例:リプレイ攻撃の対策をせずにS2Xソフトを動かす、ユーザーのビットコインを勝手に売却する、S2Xのデポジットだけを表示するなど)。S2Xコインの提供は自由です。
・当該企業は、従来のビットコインサービスを継続する。(S2Xユーザーではない人に対して)
Bitcoin.orgは、S2Xのような対立するハードフォークを非難しますが、上記の3点を守った上で、BitcoinとS2Xをそれぞれ別々の暗号通貨として扱うことは許容します。
「 ビットコインではない」と明らかにSegwit2xを批判しています。
リプレイ攻撃の被害にあった「THE DAO」事件について知ろう

以前、リプレイ攻撃の被害にあい、イーサリアムとイーサリアムクラシックの2つにわかれるキッカケになったのが「THE DAO」事件です。
現在、DAOというトークンは消滅しています。当時の様子を見ると多くの人が支持をしており、当時のICOでは最高額を集め、約65億円を盗まれた事件で投資家達に多大な被害を与えました。
現在DAOトークンは存在していません。
B2Xの個人でできるリプレイアタック対策は?
現在、B2Xのリプレイアタック対策として、「リプレイプロテクション」というリプレイアタックの保護を提案しています。
具体的な方法として、特定のアドレスに小額のビットコインを送るということです。
が、正直、まだよくわかっていません。ここらへんは対応する取引所の発表を待ちましょう。
これは、アドレスと取引所とトランザクション(取引)と紐(ひも)付けを行っています。
つまり、ビットコインが盗まれないようにするための対策なのですが、現状ではビットコインコア(開発)はこれに対応(開発)しないと述べており、不安が広がっています。
このように非常に危険なハードフォークということですが、このままだとB2Xは生まれる可能性が高いです。では僕たちはどうしたら良いでしょうか?
その対策の1つに分裂直後はすぐにビットコインを送金しないことです。
元のビットコイン、B2Xともにです。

動かすとリプレイアタックの餌食にあう可能性があります。
すぐには動かさないことを推奨します。
ゴールドの方は大丈夫だと思いますが、2つのビットコイン共にしばらく何もしないというのが安全だと思います。
基本的には、わかれるビットコインに対応するコールドウォレットでガチホ。すぐに売買したいなら対応するという取引所においておきましょう。
※この記事はビットコインの所持を推奨する記事ではありません。危険がともないます。法廷通貨や他の通貨に逃がすのも対策の1つです。
追記:

B2Xは生まれませんでしたが、ビットコインゴールドが誕生しました。
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