仮想通貨のウォレット(財布)にはリカバリー(復元)フレーズというものがあります。しかし、このリカバリーフレーズが流出してしまうとハッキングされる危険性があります。そこで、本日は、ウォレットのリカバリー(復元)フレーズの安全な保管方法について記事にします。
リカバリーフレーズとは?
ビットコイン等の仮想通貨のウォレットは「リカバリー(復元)フレーズ」で保護されています。復元フレーズがあると、どの端末からでも、世界のどこにいてもウォレットを復元することができます。
リカバリーフレーズは一連の言葉から成っていて、その数は通常、12か24です。
↑このような文字の羅列がリカバリーフレーズです。
平仮名3文字の単語が12個、こんなに簡単な単語で大丈夫なの?と思うかもしれませんが、3文字の単語の種類や順番、組み合わせは無数にあり、世界中のコンピューターを使っても一致させることは難しいです。
リカバリーフレーズの紛失で仮想通貨が盗まれる可能性がある
こうしてウォレットが紛失した際に復元できるリカバリーフレーズなのですが、あなたのウォレットのリカバリーフレーズが盗まれてしまうと、同じウォレットをつくることができるために仮想通貨が盗まれる可能性があります。
リカバリーフレーズによりウォレットの中にある仮想通貨にアクセスできる秘密鍵をつくれますので、別の端末でも同期して仮想通貨を管理することが可能になります。
ウォレットを紛失しないためのリカバリーフレーズをバックアップしておく事は知られていますが、そのリカバリーフレーズを盗まれて同じウォレットを複製されて中身の仮想通貨の奪われてしまう可能性があります。
リカバリーフレーズがあればウォレットの中身の復元が自由にできます。つまり、リカバリーフレーズが誰かの手に渡ったら、その人物は皆さんの仮想通貨を自由に使える事になりますから、リカバリーフレーズは誰にも見せないようにしてください。
しかし、万が一ということがありますからリカバリーフレーズの管理方法も工夫する必要があります。
安全に暗号資産を守るためのリカバリーフレーズ保管例
上例のリカバリーフレーズを保管する方法を記載します。
このままだと、このメモが盗まれると再現されてしまいますので、12語の言葉を4語ずつ上のようにA~Cの3つに分けます。
次にこの3セットをAB、AC、BCの3通りに組み合わせて、以下のように紙に書きます。
こうすると誰かに1セット盗まれても、1セットだけでリカバリーフレーズを再現されることはありませんし、逆に残りの2セットを持っていればリカバリーフレーズを再現することができます。
この3枚のメモは分散させておきます。
例えば、1枚は自宅、1枚を実家、もう1枚を兄弟などに預けておけば、どれか1枚盗まれてもリカバリーフレーズはわかりませんし、自宅で火事などで消失しても実家と兄弟に預けておいたフレーズから復元できます。
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