かにたまです。
2019年9月現在、ビットコインの95%は約3%のウォレットが所持しています。
2018年の下落相場にてビットコインが暴落しました。
しかし、その間にもビットコインを大量に保有しているクジラは買い増し続けており、寡占化が更に大きくなっています。
このようにビットコインの95%が約3%が所持している中、なぜビットコインは価値を上げ続け、クジラ達は買い増しを続けているのでしょうか?
2019年9月、ビットコインの95%は3%の少数が保有している
「Bitcoin Rich List」によると、ビットコイン(BTC)の保有割合は上表の通りです。
1BTC以上を保有しているアドレスの割合は95.45%。
ビットコインアドレス全体の約2.86%となっています。
つまり、約3%がビットコインの95%を保有していることになります。
なお、現在のBlockchain.comウォレットは4,000万を超え、 Coinbaseのアカウントは3,000万を超えています。
ただ、正確な数値はわかっていません。

ビットコインの大口保有者は少数。
1BTCを所有していれば上位3%以内に入れるのが現状です。
大多数のビットコインを少数が保有していても問題ない理由
先ほどのリッチリストを見ると、1,000BTC以上を保有しているのは全体の0.01%。
このBTCだけで全体の価値の4割以上となっています。
つまり、ごく一部が多くのビットコインを所持しているわけです。
しかし、僕はこれでも問題ないと僕は考えています。
・・・何故でしょうか?
理由は、ビットコインを大量に保有しているのは取引所のウォレットだからです。
例えば、10~100万BTCを所持している現在の上位4つのアドレスは全て明らかです。
上位4つは海外大手の仮想通貨取引所のアドレスです。
2位:Houbi(フォビ) ・・・151,000BTC
3位:Bittrex(ビットレックス)・・・120,805BTC
4位:Bitstamp(ビッスタンプ)・・・107,846BTC

バイナンスは僕もたびたび紹介している仮想通貨取引所ですね。
これらの取引所のBTCの中には顧客のBTCも入っています。
よって、取引所の判断で勝手に売ってしまっては犯罪になります。
だからこそ、そこそこの売りでビットコインは暴落することがあれど、バブル崩壊後も死なずに復活していくわけです。
とはいえ、ビットコインが利用できる所は、まだそれほど多くはありません。
彼らが生活に困るレベルであれば、買い増しをせず、売り払うでしょう。
他の大口として国家なども所有しています。
ブルガリア政府は犯罪で使われた20万BTC以上を保有しています。

ビットコインはその匿名性によりマネロンに使われることがありますが、取引記録が全て残るために法定通貨よりも検挙率が良いです。
何百、何千万倍になってもビットコインを買い増しをするのはなぜ?
そもそもビットコインは取引が開始された初期は1円以下でした。
現在の価格にすると軽く100万倍は超えているわけです。

しかし、それにも関わらず、ビットコインのクジラと呼ばれる大口投資家はビットコインを買い続けており、ビットコインの所有割合を増やし続けています。
100万倍にもなっているのに不思議に思いませんか?
僕なら、私なら売るという方も多いと思います。
しかし、初期の大量保有者は理念で動いており、お金では動いていません。

かつて10,000BTCでピザ2枚を購入した人が後悔よりも喜びが大きかったという点がそれを物語っているでしょう。
ビットコインは主に「リバタリアン」と言われる自由至上主義者、すなわち誰にも依存せず個人的、経済的自由を主張する人達に支えられています。

ビットコインはブロックチェーンを使い、中央が存在しなくても個人間のやり取りができる通貨です。
現在の法定通貨はどうしても政府が管理しているもの。
こういった通貨が他にない以上は、ビットコインによほどの事が無い限りは支持し続けるでしょう。
代表的なビットコイン長者である米国のウィンクルボス兄弟は2018年2月、米国のCNBCの取材にてビットコイン価格が10~20年の間に30~40倍に上昇する可能性があると発言しています。
当時は1BTC85万円ほどでしたから少なくとも約3,000万円前後まで上昇すると予測しています。
つまり、彼らはビットコインが今後ますます普及し、結果的に価値を上げると信じているのです。

現在の価値を上げた状況でも金よりだいぶ時価総額は低いです。
ウィンクルボス兄弟は仮想通貨取引所も所持しており、事業で利益が出続けている段階では売ることはないでしょう。
なお、ウィンクルボス兄弟は1度もビットコインを売却したことがないことで有名です。

ウィンクルボス兄弟やピザ男のように結果的にビットコインに魅了され仕事にするくらいです。思想で動いている彼らが大口である限り、そう簡単に手放すとは思えません。


ビットコインのエアドロップを初めて行ったギャヴィン・アンドレセンや、ご存知BCHのロジャーバー氏などのビットコイン長者もそうですね。
現在、彼らは仮想通貨の仕事をしています。
仮想通貨投資ファンドでBitFlyerの株主でもあるバリー・シルバート氏も今や仮想通貨長者になっています。
2014年、米FBIは犯罪で使われたBTCを押収した後、推定48,000BTCをバリー氏に売っています。
投資の意味をGoogleで調べてみると「利益を得る目的で事業などに資金を出すこと。」と記載があります。
しかし、投資は世の中をよくするためという考え方もあります。
自分が思う理想の世界を実現して欲しいがために選挙に行くような事と同じようなものですね。
現在、ご存知の通り、僕達は国家にコントロールされた法定通貨を使用しています。
テクノロジーの力でこの支配からの自由を手に入れられるのであれば、ビットコインに投資してそのような世界をつくりたい人が増えるのも当たり前かと思います。

彼らのような大口保有者がいる限り、ビットコインの思想はこれからも広がっていくでしょう。
コメント