かにたまです。
本日は、コインチェック等の日本の仮想通貨取引所でも売買できるアルトコイン「Qtum」(クアンタム)について記事にします。
Qtum(クァンタム)とはどんな仮想通貨なのか?その特徴や将来性、価格チャートや購入おすすめ取引所などをご紹介します。
良かったらご覧ください。
仮想通貨Qtumとは?概要
通貨名:Qtum(クァンタム)
通貨コード:QTUM
取引開始日:2017年5月24日
発行枚数:95,766,708 枚(0.958億・2019年6月3日段階)
発行上限:101,516,776枚(1.015億)
処理時間:約2.2分(ビットコイン約10分)
コンセンサスアルゴリズム:Proof of Stake
開発:Qtum財団(シンガポール)
創業者:パトリック・ダイ
公式サイト:https://qtum.org/en
ホワイトペーパー:https://qtum.org/user/pages/01.home/Qtum%20whitepaper_en%20v0.7.pdf
プロジェクトの開始は2016年3月に始まり、2017年3月12日から5日間ICOが行われ、2017年5月24日に取引が開始されました。
ICOでは、5日間以内に10,000以上のBTCと72,000以上のETHが調達され、史上最大のクラウドファンディングプロジェクトとして話題を集めました。
Qtum(Quantum・クァンタム)は、分散アプリケーション(DAPP)およびスマートコントラクト市場で競争しながら、ビットコインの成功を最大限に活用することを目的としたオープンソースの分散プロジェクトです。

つまり、Qtumはビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)の通貨の良いとこどりをした仮想通貨です。


ビットコインの生まれてから安定しているシステムと、イーサリアム(ETH)のスマートコントラクトを持ち合わせている通貨です。

現在、スマートコントラクトで有名なイーサリアムはPOSの仕組みに移行する予定です。
しかし、移行には様々な問題があり、非常に時間がかかっています。
すでにPOSであり、スマートコントラクト機能を既に持っていることがQtumの強みです。
※POSとはザックリというと持っているだけで誰でも仮想通貨が増える金利のような特徴があり、電気代などがかからず環境にやさしいという特徴があります。
下でも説明しています。
目標は、業界のパートナーと協力し、最初のVTP(※)(Value Transfer Protocol)を開始することです。
VTPこと、バリュートランスファープロコトルは、ネットワークで価値の転送を行うための通信のための約束事のことを言います。
これにより、日常業務が合理化され、より簡単に導入できるようになります。

Qtumは、ビジネス向けの仮想通貨としてつくられています。
Qtum(クァンタム)の特徴
QtumのAALにより、ビットコインのUTXOモデルとイーサリアムのAccountモデルを使ったスマートコントラクト機能を実行する、すなわち、ビットコインとイーサリアムの良い所どりができます。
Qtumは、UTXOの一部として実行されるスマートコントラクトを備えたプラットフォームになることを目指しています。

多少、技術的なことを書いていますが、ビットコインとイーサリアムの良い所どりができて匿名性を持ち、持っているだけでQTUMが増えるPOSの仕組み等の特徴がある思ってください。
UTXOモデル(ビットコインモデルの採用)
Unspent Transaction Outputの略でUTXOと呼ばれています。
UTXOモデルは、ビットコインブロックチェーンが機能する仕組みの基本的な部分として展開された最初のブロックチェーンモデルでシンプルな構造です。

これにより、ブロックチェーンの取引データをひとつなぎにし、二重払い(改ざん)の危険性やリプレイアタックの防止、匿名性を生み出すことができます。
Accountsモデル(イーサリアムモデルの採用)
Accounts(アカウント)モデルは、データベースを使用してすべてのノードで共有状態を維持し、トランザクションは必要に応じてデータベースを更新するだけなので、UTXOモデルよりはるかに単純です。
これは仮想通貨イーサリムで利用されているモデルです。
QTUMは、AALという仕組みでこのモデルも実行しています。
AAL
先ほどのUTXOの項目で記載したようにQtumはビットコインのUTXOモデルの上に構築されていますが、それでもイーサリアムが提供するAccountsモデルを使用してスマートコントラクトを作成および実行することができます。
これをAAL(Accounts Abstraction Layer)と呼びます。
QtumのAALは、スマートコントラクトのサポートを追加するために、ビットコインのオペコードに2つの新しいオペコードと呼ばれるプログラミングを追加しています。
OP_CALL:既存のスマートコントラクト内でコードを実行するために使用されます
OP_SPEND:スマートコントラクト内の値を使用するために使用されます。
Qtumのソースコード:https://github.com/qtumproject/qtum/
Proof-of-Stake(POS)

QTUMのALLにより、ビットコインのUTXOモデルを使用して、チェーン上のスマートコントラクトアプリケーションとしてだけでなく、プロトコルレベルでProof-of-Stake(POS)を実装することができます。
QTUMはPOSを採用していますので、ビットコインのPOWのように高い電気代はかかりません。
そして、現時点でイーサリアムも移行できていないスマートコントラクトやProof of stake(POS)を持ちあわせているというプラットフォームの優位性があります。
モバイルプラットフォーム
Qtumはモバイルプラットフォームがメインになっています。
世界では、パソコンや銀行口座のない途上国の人も携帯・スマホは持っています。
それらの人々へのアプローチは非常に有利になるかと思われます。
Qtum(クァンタム)の将来性
Qtumビットコインとイーサリアムの良い所どりの通貨。
しかし、ビジネス向けとターゲット層が広く、特に目立った特徴を感じないことから現時点では何ともいえない仮想通貨です。
しかし、ノード数もまだ多く、分散化されています。
今後の開発に期待したいですね。
1秒間で10,000トランザクションの処理が可能へ
2019年4月、Qtumがブロックチェーンプロトコルである「Unita」をプレスリリースにより発表しました。
このUnitaにより将来的には1秒間で10,000件のトランザクション(取引処理)が可能になることが想定されています。
参考までにビットコイン(BTC)は1秒間に7件、イーサリアム(ETC)は20件ほどです。
なお、クレジットカードのVISAカード等は4,000~6,000件ほどと言われており、10,000件は、非常に速い取引処理が可能になります。
ノード数はビットコイン、イーサリアムに次ぐ3位
現在のノード数は、2018年の大暴落から減少しており、3211(2019年6月4日段階)のノード数となっています。

ノードについてご存知のない方は上記事をご覧ください。
多いほど分散化されて、信頼性も高まります。
Qtumにはノードマップがあり、現在のノードの数を知ることができます。
現在のQtumのノード数は3215ほど存在していました。
かつて、バブル期には、QTUMの中国のノードだけで3000ほどありました。
しかし、今では中国のノードは743となり多くは撤退している印象です。
その一方、米国が増加し始め、記事作成段階では国別のNo1で1000以上。
全体でも米国のノードが1/3を占めるようになりました。
ノードが中国だけから分散されてきたのは良い傾向と言えます。
また、米国がQtumのノードに入り込んできたことから可能性は感じるということでしょう。
ちなみにビットコインのノード数は2019年6月4日の時点で9673ほど。
ビットコインのノード数の最新は「https://bitnodes.io/」で確認できます。
ノード規模は減少しているものの、Qtumは、時価総額の割に非常に大きいノード数を持っていることがわかると思います。
今後も維持していくのか、それとも減少、拡大していくのか注目してみてください。
ロードマップ
Qtumのロードマップは公式ページで確認できます。
イノベーション分野で他の仮想通貨にも言えることですが、予定から遅れている印象ですね。
今後、ロードマップどおりに開発が進められるのかも注目したい点です。
創業者パトリック・ダイ
Qtumが前評判が高く、高い時価総額である理由の一因として、創業者であり、CEOでもあるパトリック・ダイ(Patrick Dai)氏の存在が挙げられます。
もともとアリババでデジタルエンターテイメント部門の責任者を担当、フォーブス誌の30歳以下の30組の若手起業家に選ばれたこともある優秀な人材です。
先見眼があり、業界では2012年頃から仮想通貨のマイナーとしてビットコインをマイニングしていました。
そして、Qtum自身はユニコーン企業であり、現在も投資家からの高い期待感が寄せられています。
Qtum(クァンタム)の価格チャート
Qtum(クァンタム)の最新チャートは「coinmarketcap」で確認できます。
現時点のチャートは、典型的バブルチャートからの暴落の形を形成しています。
最高価格は記事作成段階で2018年1月7日の106.88ドル(約11757円、1ドル110円計算)
2017年3月12日ICOが行われ、ICO時の価格は0.291916ドル(約32円、1ドル110円計算)でしたからバブルのピーク時には360倍以上にもなっています。
しかし、バブルがはじけてからは元気がありませんね。
とはいえ、まだ新しい通貨ですので、これからですね。
Qtum(クァンタム)を購入するには?
国内取引所でQtumを購入するならおススメはコインチェックです。
マネックスグループ株式会社(東証一部上場8698)のグループ企業です。

↑Qtum(クァンタム)を購入するためのコインチェックの口座開設方法はこちら
海外取引所でおススメはバイナンスです。

↑Qtum(クァンタム)を購入するためのバイナンスの口座開設方法はこちら
バイナンスは手数料も安く、対応も早い。
仮想通貨市場のアマゾンになりえる取引所です。
個人的には、おススメしています。
ただし、Qtum(クァンタム)は日本円で購入することはできません。
コメント