かにたまです。
本日は、アルトコインである仮想通貨Nano (ナノ)について。
どんな仮想通貨なのか?特徴や将来性、価格チャート、購入おススメ取引所などを記事にします。
また、2018年2月にNanoの流出事件もありました。
こちらにも少し触れてみたいと思います。
良かったらご覧ください。
Nanoとは?概要
通貨名:Nano(ナノ)
通貨コード:NANO
公開時期:RaiBlocks → 2017年5月、Nano →2018年1月31日
発行枚数:133,248,297枚(約1,33億枚)
最大供給量:133,248,297枚(約1,33億枚)
コンセンサスアルゴリズム:Delegated Proof of Stake(DPoS)
公式サイト:https://nano.org/en
ホワイトペーパー:https://nano.org/jp/whitepaper
Nano(旧名:RaiBlocks)は、既存の暗号通貨に存在する非効率性に対処することに焦点を当てた、分散型で持続可能で安全な次世代デジタル通貨です。
ピアツーピアの価値移転を解決するために設計されたNanoは、誰もがオープンでアクセス可能な超高速、無料、分散型のネットワークを通じて世界経済に革命を起こすことを目指しています。
もともとRaiBlocks(XRB)という名の仮想通貨で2017年5月に公開されました。

しかし、2018年1月31日にNanoに名称を変更しました。
特徴
Nanoの大きな特徴をいくつか記載します。
DAG技術で高速処理
NanoはDAG技術により、スケーラビティ問題を解決します。
スケーラビティ問題とは、ブロックチェーンの1

ビットコインキャッシュは、このスケーラビティ問題によりビットコインから生まれています。
●ブロックチェーンのイメージ図
四角い箱・・・ブロック
黒丸●・・・取引情報
ビットコインは、ブロックチェーンというものが使われています。
ビットコインのブロックチェーンとは、上図のようにブロックと呼ばれている箱の中に記録された取引情報を入れ、それを数珠繋ぎにしたイメージです。
スケーラビティ問題は、この箱の中に入る黒丸の情報が入りきれずに処理できなくなるために起こる問題です。
●DAGのイメージ図
そこで生まれたのがNanoのようなDAG技術です。
取引情報をつなげる事でブロック待ちで待機している取引情報をなくし、スケーラビティ問題を解決しています。

取引情報をビットコインのようにブロックに収納せず直接つなげているため、ブロックサイズやブロックの生成スピードによるスケーラビティ問題が起こらないというわけです。
そして、個々のユーザーはそれぞれのトランザクション(取引情報)を検証するための計算能力を提供しています。
つまり、ネットワーク全体で大規模なブロック全体で元帳全体を更新する必要がなく、高速処理が可能になっています。
このように効率的なブロック格子設計により、ネットワークは暗号化の中で最も速いトランザクション速度を提供するように最適化されています。
手数料が無料
Nanoはビットコインのようにトランザクション(取引記録)の手数料を必要とせず、競合するトランザクションがあった場合、ノードはトランザクションを保有するため投票を行うという仕組みになっています。
つまり、Nanoは手数料無料であることが大きな特徴です。
これはナノネットワークの台帳サイズが軽量でわずかな容量なためです。

非常に軽量であり、ノードの実行にかかるコストはほとんどないため、Nanoのトランザクションは無料で処理されます。
実際、Nanoのホワイトペーパーに以下のように記載されています。
420万トランザクションをわずか1.7GB の台帳サイズで処理できる
ちなみに現在のビットコインは10年で台帳サイズは526GB(1時間で6MB増える仕組み)になっています。
DPoS
Nanoのコンセンサスアルゴリズムは、delegated Proof of Stake(DPoS)であることが特徴です。
コンセンサスアルゴリズムとは「全員で確認することができる」仕組みのことです。


Dposは、仮想通貨NEO、EOSなどでも採用されている、仮想通貨の保有量に応じた投票権を割り当て、その投票により取引の承認者(マイナー)を決定するというものです。
事前に取引の承認者を投票で決めていることでスムーズな取引承認が可能になり、高速処理が可能になります。
また、投票で行う選挙のような民主的な仕組みから信頼が持たれています。
IOTAとの違いは?

DAG技術の採用、手数料が無料などIOTAと仕組みが非常に似ていることから「IOTAの銀」とも呼ばれています。
では、IOTAとの違いはどこにあるのでしょうか?
大きな違いの1つとしてIOTAと違い、追加ブロックを必要としない点にあります。
これはどういうことかは、ホワイトペーパーで説明されていたので図を持ってきます。
Nanoは上図のA~Cのようにアカウント毎に独自のブロックチェーンを生成しているイメージです。
全ての資金移動は、送金ブロック(S)と受信ブロック(R)、各アカウントチェーンの所有者(A, B, C)の署名を必要とする仕組みになっています。
また、IOTAはIoTの小額少量送金の用途を目指しているのに対し、Nanoはピアツーピアの価値移転を解決するための用途を目指しており、ビジョンが違います。
将来性
Nanoの将来性について記載します。
コミュニティが強さは魅力
Nanoの良さはコミュニティの強さです。
NanoはIOTAの銀と呼ばれており、どことなく劣化IOTAという印象があります。
また、時価総額も18位のIOTAに比べると、現在44位と劣っています。
しかし、チャットアプリであるDiscordの規模は今やIOTAと同程度になっています。
Redditでも随時、投稿が挙げられています。

Nanoはコミュニティがもともと強く、旧RaiBlocks時代にバイナンスの上場投票で1位を獲得して上場しているという過去もあります。
2018年のハッキング後から回復傾向が見られず
Nanoは2018年に大きく価値を落としています。
これは仮想通貨バブルが終わり、仮想通貨全体が大きく暴落していることもあります。
しかし、1番はイタリアにある仮想通貨取引所BitGrailで1700万NANO、当時の価格で被害総額約200億円以上のNanoがハッキングされたことですね。
これはNano全体の13%にも相当するものでした。
そして、盗まれた1700万NANOに対し、BitGrailの取引所側は400万ナノしか保有していなかったため100%の払い戻しは不可能でした。

この流出事件もマウントゴックス事件のビットコインやコインチェックで起こったNEM(XEM・ネム)同様、仮想通貨取引所の過失です。
通貨自体は悪くありません。
しかし、被害の大きさからNanoは大きく価値を下げます。
13%は非常に大きいですね。
2019年、ビットコインの価格は回復傾向にあります。
実際、2019年にはいって現時点まで約3倍。
価値を大きく上げています。
しかし、流出したNANOが売られているのか、Nanoは依然として回復の兆しが見られていません。
NANOは枚数固定。
13%の流出は非常に痛い出来事でした。
Nanoの価格、最新チャート

Nano(ナノ)の最新チャートは「こちら」から確認できます。
旧名RaiBlocks時代からの最高価格は2018年の1月03日に記録した32.58ドル(約3584円、1ドル110円計算)です。
2019年9月16日時点で1NANOが98円ほど、時価総額は2.63億円ほどです。
最高価格から3%ほどの価格まで下落しています。

それでも2017年10月頃が1NANOで7円ほどの価格であったと考えると底上げはしていますね。
Nanoが購入できるおススメ取引所

Nanoは残念ながら国内の仮想通貨取引所で購入することはできません。
バイナンスは手数料も安く、対応も早い。
ハードフォークで配布する新コインも配布されます。
将来的に仮想通貨市場のアマゾンになりえる取引所です。
個人的におススメしています。
ただし、海外取引所なので日本円で購入することはできません。
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