国内の金融庁認可の取引所の仮想通貨、つまり、日本で認められている仮想通貨について記事を書いていくシリーズ。
本日は「モナコイン」について記事にしたいと思います。
良かったらご覧ください。
※2019年3月段階の記事です。今後、金融庁認可から変更の可能性もあることはご了承ください。 ビットバンク、Zaif、フィスコ、BitFlyerで扱われています。
モナコインとは?
Monacoin(モナーコイン・モナコイン)とは、日本の巨大掲示板サイト2chのソフトウェア版で、Mr.Watanabe(わたなべ氏、2chpool ◆bzJIFpVqts)によって開発された日本初の暗号資産(仮想通貨)です。
通貨単位表記は「MONA」
2013年12月23日に公開、2014年1月1日より現ブロックチェーンに移行して流通が始まりました。
モナコインもビットコインのように非中央集権であり、国のような管理がありません。
モナコインのモナは2chのキャラクターから命名されました。モナーという「2ch」で愛されている猫のようなキャラクターのことで、コインの柄にも使われています。正式名称は「オマエモナー」。
モナーの詳細を知りたいは「こちら」をご覧下さい。
モナコインは、ビットコインの銀ともいわれているライトコインを ベースにつくられており良く似ています。
モナコイン公式サイト:モナーコインプロジェクト
モナコインの特徴
モナコインのハッシュ(採掘)アルゴリズム
モナコインはLyra2REv2という採掘アルゴリズムを採用しておりVertcoin(VTC)やVerge(XVG)などが採用しているアルゴリズムです。
ただ、2018年5月に51%攻撃を受けたことで新アルゴリズムに移行するとも言われています。
ハッシュとは、わかりやすくいうと言葉を数値で表すことです。
例えば「かにたま」をハッシュであらわすと「9ef5bfac40cef72d03e1c7727dc37139」などのような数値になります。(数値は適当)コンピュータは日本語が読めません。理解できるように数値に変換する必要があります。ハッシュとは、データを投入して生成される数値のことと思って下さい。
モナコインの平均ブロック生成時間

モナコインは、上述したようにライトコインをベースにつくられています。
よって、平均ブロック生成時間がビットコインが10分に対し、モナコインが90秒と非常にはやいことが特徴です。
ハッシュの性質上ブロック間隔はランダムになるため、”平均”90秒になるよう条件の調整が行われます。必ず90秒前後で見つかるいう意味ではありません。
例えば、ビットコインの平均ブロック生成時間は10分です。これは「マイニング勝利者の計算時間が約10分になるような難易度」ということになります。つまり、平均ブロック生成時間が長いほど計算が難しいことを意味します。90秒で計算できるような仕組みのモナコインはビットコインよりも手軽にでき、処理が速いことを意味します。
モナコインはGPUマイニングも可能。だが・・・
モナコインはGPUでもマイニング可能ですが、2017年度から急激に価値を上げてしまったことによりGPUマイニングではあまり利益のでない状態になります。
モナコインが価値を上げると、採掘難易度が調整されGPUでのマイニングが難しくなる傾向にあることはご理解下さい。
モナコインのコンセンサス・アルゴリズム
モナコインは、ハッシュと呼ばれる関数を解くことによりもらえる報酬として新しいモナコインをもらうことができるPOW(プルーフ・オブ・ワーク)の仕組みがとられています。この仕組みPOWはビットコインやライトコイン等と同じです。
モナコインの半減期について
モナコインは1051200ブロック毎にブロック報酬が半減します。
これを半減期と呼び、およそ3年に1度の周期で行われます。
現在、1ブロックあたりの報酬がモナコイン25枚(+送金手数料)になっています。2017年7月にブロック報酬が50枚から25枚に半減しました。
半減期はその前後で価値をあげやすいイベントです。
上チャートは前回の2017年の半減期前後のモナコインの値動きです。
モナコインの半減期のカウントダウンサイトは「こちら」。
次のモナの半減期は2020年8月頃。
ブロック報酬が25→12.5MONAに減少します。
2017年は仮想通貨のバブル時代のために上昇しすぎではあったものの、2020年はビットコインの半減期(3月頃)もあるので盛り上がりそうな予感はします。
モナコイン発行枚数上限
モナコインの発行枚数上限は1億512万枚です。
ビットコインが2100万枚ですので、大雑把にビットコインの約5倍の枚数になります
P2P方式
モナコインはビットコイン同様のP2P(※)方式(上図右)です。ビットコインやモナコインだけではなく、多くの暗号資産はP2P方式が採用されています。
P2Pとは、ピアツーピア(Peer to Peer)の略であり、情報の送り手と受け手が対等な関係で情報を受け渡し合う方式のことです。
もともとは上図左の中央管理のものが主流でしたが、ある時に誰かが「あれ?みんなで管理すれば中央っていらなくない?」ということで生まれたものがP2Pです。
テクノロジーの力によって中央に依存せず、みんなで管理できるというP2Pネットワークは新しい未来の仕組みであり、価値を上げ、浸透してきた大きな理由の1つです。
手軽な送金手段、かつ匿名性が高い
モナコインは、銀行振込などを使わない非常に手軽な送金手段になっています。口座番号をいくらでも作れて、個人情報やメールアドレスすら不要です。そして、口座開設にかかる時間は約3分で個人情報と結び付けられず匿名性が高いのが特徴です。
国産通貨第1号!強烈な愛着を持つ日本人が多い
モナコインは日本で初めて生まれた仮想通貨です。日本語の説明があり、日本人がわかりやすくモナコインに強い愛着を持つ人が多い通貨です。
モナーコインを保持している人間の多くは、愛によるものだと勝手に思ってる
— だれかさん (@darekasann_zzz) 2017年5月7日
👴<久々に 雑誌に取り上げられる
こういうしょぼい取り上げられ方でも盛り上がっていたのが昔のモナーコインなんだよな
今のユーザーは元気がなくて困る pic.twitter.com/01cazH8aTR— 須山 (@rikunabitaro) 2015年12月14日
モナーコインと共に心中する覚悟はできている<( ◔◞⊖◟◔ )>┌┛┌┛
— 鳩家 (@_hatoya) 2014年9月9日
好きで持っているという方が多い通貨という印象があります。
唯一の国内取引所上場銘柄(2019年3月現在)
トークンを除けば、国内の金融庁認可の仮想通貨取引所で唯一上場している国産通貨です。

2020年に東京オリンピックを控え、国外にアピールできる国産通貨として非常に有利な状況の立ち位置にあると感じています。
モナコインの歴史と価格推移
モナコインは、もともと素晴らしいコンテンツを制作した人に対してご褒美として送る善意のために作成された仮想通貨です。
つまり、ネット上に公開されたコンテンツを、サイトごとではなく仮想通貨の数字という統一した基準で評価するために存在していました。
こちらの土地、最近「3万2001モナ」で売買されました。「モナ」というのは日本初のネット上の「仮想通貨」の単位。ビットコイン騒動で一度は下火になった仮想通貨、いま「日本発」で次の動きが出始めています。経済事件簿でお伝えします。#wbs pic.twitter.com/HdQhjH56T6
— WBS(ワールドビジネスサテライト) (@wbs_tvtokyo) 2014年7月7日
しかし、2014年にモナコインが土地の売買に使用され、大きな話題になりました。
monacoinのアドレスも作った。
MKki8q56xAS2E9VtJyBp5HyomnCkrTYcKt
また同時期に、ホリエモンこと堀江貴文さんがモナコインを所持していることがわかりました。以前、プロ野球買収まで目論んだホリエモン。その後、証券取引法に抵触する違反で逮捕されましたが、今でも一部のネット界隈では強い人気を持っています。
仮想通貨界隈の頭の良い方がホリエモンに仮想通貨をおくりつけ、興味を持ってもらった事がモナコインが大きく知られた原因だとも言われています。ホリエモンは今でも影響力が強く、最近では「多動力」という書籍が話題になりましたね。
この時、モナコインの価値は急上昇、1モナあたり2円から100円付近まで急上昇しました。しかし、これといった使い道がなかった当時のモナコイン。最終的には売りが集中し、価格は2円以下まで下落しました。わずか3ヶ月の出来事でした。
以後、再び上昇しはじめたものの、モナコインは低迷の時代を迎えます。特に2015年の7月から2016年にかけては下降を続けました。
モナーコインsegwit実装おめでとう!! #monacoin #segwit pic.twitter.com/sGgOFCE3pe
— モナーコインbot (@Monacoin_bot) 2017年4月27日
ところが、2017年モナコインに転機が訪れます。
2017年4月モナコインは世界初のSegwit実装となりました。

Segwitに関して不明な方は上記事をご覧下さい。
MonaCoin (MONA) price, charts, market cap, and other metrics | CoinMarketCap
それから2017年末のバブル絶頂期には2000円ほどを記録しました。
なお、記事作成段階では55円ほどまで下落しています。それでも2017年までは一時は100円近くになったものの2円台、現在はかなり底上げしています。
それにしても2017年は本当に凄かったですね。
2014年の100円時代がかすんで見えます。
モナコインの価格
モナコインの使い道
モナコインは、他のアルトコインに比べて、日本で使える場所が多い点が大きなメリットです。
実際に使用できる代表的なものを記載します。
ほんの一部を紹介しましたが、今後はさらにモナコインが使えるサイトが増えていくでしょう。
▼Monappy
Monappy | Home – Monacoin Portal&Wallet
同人誌や商品券などが購入できます。
不正出金があり、記事作成段階では一時停止中です。詳細は「こちら」
モナコインの将来性について、2020年に期待!
現状のモナコインは2円以下→100円近く→2円以下→2000円→55円(←イマココ)と価値が乱高下する投機性の非常に高い通貨というイメージです。
しかし、2017年には世界初のSegwitが行われるなどモナコインの状況に変化が見られたのも事実です。
将来性に関しては、現在、多くの新しい日本国産の仮想通貨が生まれていますが、モナコインは日本最古の国産通貨として国内取引所に唯一上場しているという圧倒的なアドバンテージを持っています。
MonaCoin (MONA) price, charts, market cap, and other metrics | CoinMarketCap
ただ、現状のモナコインは国内取引所のビットバンクでの取引が大半を占めており、海外取引所での取引はほとんどありません。
しかし、2020年、東京オリンピックの際には日本の暗号資産が注目を浴び、使用される可能性も十分考えられ、日本では利用できる所が比較的多いモナコインは期待が持てます。半減期もありますから2020年のモナコインには注目しておきましょう!
モナコインを購入するなら
モナコインのおススメは現状の取引高の8割以上を誇るビットバンクですね。
以前はモナコインといえばZaifだったのですが、モナコイン流出から2019年3月現在は取引停止中です。Zaifは、経営はフィスコに譲渡されており、モナコイン取引が再開されれば再び徐々に盛り上がってくるかと思われます。

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