ビットコインの発行枚数上限と半減期について記事にしたいと思います。
ビットコインの発行枚数上限は正確には2100万枚でなかったことや、半減期はどうしてあるのか?半減期にはどうなるのか?次のビットコインの半減期はいつなのか?等を記事にします。
良かったらご覧下さい。
ビットコインの発行枚数上限は2100万枚ではない!?
ビットコインの発行枚数の上限は2100万枚言われていますが、正確には、20999999.9769枚です。わかりやすく2100万枚になっています。
ビットコインは1枚、2枚と数える硬貨とは違い、細分化できることが特徴です。
生みの親である「サトシナカモト」はビットコインを小数点以下8桁(0.00000001BTC=1satoshi)まで細分化できるようにしました。
ビットコインはデフレ通貨
枚数が限られていますので、デフレ通貨、つまり、価値が上がりやすい通貨になっています。数量限定、希少品などが価値が上がりやすいのと同じで、発行枚数に上限があることで価値を高めやすくなっています。
1ブロックで50BTCを発行し、21万ブロックになると1ブロックの発行量は半減して25BTCになります。この21万ブロックは、ビットコインが約10分に1度新しいブロックが生み出されるので約4年かかると言われています。
4年に1度ビットコインの発行量が半分になることを半減期と呼びます。
現在、ビットコインは2018年までに半減期が3回起こり、
2009年 ⇒ 50BTC
2012年 ⇒ 25BTC
2016年 ⇒ 12.5BTC
と半減しています。
次の半減期は2020年頃でブロック報酬は更に半分の6.25BTCになります。
ビットコイン半減期はなぜあるの?
半減期があることで、ビットコインの総発行枚数の推移は以下のようになります。
現在の2018年段階では既に1700万枚以上が発行されており、2045年には99.95%の発行が終わります。そして、2140年にはビットコインは完全に細分化できなくなり、ここでビットコインの発行は終わります。
かにたま「半減期の影響で後になればなるほど、ビットコインの増え方が緩やかになってきますね。」
ジハンさん「そうですね。今でも既に1700万は発行されていますし、上のグラフを見ると2033年頃にはもう殆ど増えなくなっていますね。」
かにたま「あ、ジハンさん、こんにちは。どうして、半減期なんてあるんですか?」
ジハンさん「ビットコインの半減期が存在する理由はインフレを防ぐためですよ。」
かにたま「え?どうして4年毎に発行量を半減することがインフレを防ぐんですか?」
ジハンさん「発行が少ないということはお金の希少性、すなわち価値があがるわけです。そもそもインフレは、お金が増えすぎてお金の価値が下がっている時に起こります。」
かにたま「ふむふむ。後になってもビットコインが同じペースで発行されると、みんなビットコインを持って、余ってインフレになる可能性もあるということですね。それで後になればなるほど発行量が減っていくんですね。」
ジハンさん「半減期はビットコインの価値を高め、インフレを防ぐためにあります。」
インフレが起こった例として有名なのはジンバブエです。
お金を刷りすぎて価値を落とし、インフレの究極系のハイパーインフレが起こりました。こうなると経済が崩壊します。
ビットコインは、こうなることを防ぐために発行枚数上限が決まっています。
かにたま「ただ、日本も発行枚数の上限は決まっていませんが、発行枚数を調整することで経済はうまく回っています。仮想通貨でもETHなどは発行枚数上限が決まっていないにも関わらず価値を上げています。」
ジハンさん「貨幣学では、発行枚数上限を決めることがデフレ対策として果たして正しいかどうか?という点は、大きな争点になっています。」
制限で起こる可能性がある悪例をお金だと分かり辛いので、ゲーム機本体に例えます。
仮に任天堂スイッチ本体(お金)に上限を決めて1台も生産されなくなるとします。
そうすれば確かに人気のある任天堂スイッチ本体は価値を上げるでしょう。
任天堂スイッチを持っている人は、希少性が上がったと喜ぶ人もいるかもしれません。
しかし、この生産されなくなった任天堂スイッチ本体。
壊したり、なくしたり等で年々、任天堂スイッチ本体が減ってきます。
すると、新しいソフトがどんどん売れなくなります。
なぜなら、本体は破損や紛失で減ることがあっても上限制限で今後1台も増えないからです。本体1台で同じソフトを複数買う方はあまりいないので、新しいソフトは最高でも本体分しか売れません。
極端な話、任天堂スイッチ本体がどんどん減って数台くらいになったら、スイッチの新作ゲームは誰もつくらなくなるでしょう。
かにたま「上限があることで、規模を縮小してしまう可能性もあるわけですね。」
半減期にはどうなるの?
こちらは2016年のビットコインチャートです。
ビットコインの半減期はインフレを防ぐ目的であるものの、ブロック報酬の半減、つまり、マイナーさんの報酬が半分になるということで、半減期が来ると大きく価値をあげやすくなります。
ビットコインは莫大な設備費や電気代などお金をかけてつくられています。
よって、半減期でマイニングの報酬が半分になると、これまでの価格で売却していては採算が取れませんので、より高くビットコインを売るようになり、大きく価値を上げやすくなります。
ビットコインの半減期はいつ?
ここで、ビットコインの次の半減期を知る目安となるサイトを2つほどご紹介します。
● ブロックリワードハーヴィングカウントダウン
⇒ Bitcoin Block Reward Halving Countdown
僕が見たときは次の半減期は2020年5月29日と記載されていました。
前回の半減期から約4年ですね。
● ビットコインクロック
サイトを見ているとわかりますが、ビットコインのブロックの生成時間は10分ピッタリというわけではないので半減期の時期は日々少しずつ変わっています。
2020年ごろには小まめにチェックした方が良さそうです。

本日のまとめ
ビットコインの総発行枚数上限は、約2100万枚(正確には20999999.9769枚)。
インフレを防ぐためにこの発行枚数上限や半減期があるデフレ通貨です。
半減期は、約4年に1度行なわれ、2140年頃には発行枚数上限に達します。
貨幣学の点からビットコインのような仕組みはデフレ対策として正しいのかは争点になっていますが、このシステムのお陰で採掘者が集まり、ビットコインのシステムは膨大な計算力と安全性を得ています。
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