星の数ほどある仮想通貨から国内の金融庁認可のの仮想通貨、つまり、日本で認められている仮想通貨について記事を書いていくシリーズです。
本日は、Litecoin(ライトコイン)について記事にしたいと思います。
良かったらご覧ください。
※金融庁認可は2018年8月段階。今後、変更の可能性もあることはご了承ください。
https://www.fsa.go.jp/menkyo/menkyoj/kasoutuka.pdf
ライトコインの基本情報
名前:Litecoin(ライトコイン)
通貨コード:LTC
発行上限:8400万枚(BTCの4倍)
承認時間:約2分半(BTCの1/4倍)
半減期:840,000ブロック毎(BTCの4倍)
コンセンサスアルゴリズム:プルーフ・オブ・ワーク(PoW)※BTCと同じです
生みの親:Charlie Lee(チャーリー・リー)
公式サイト:https://litecoin.org/ja/
ライトコインとは?
ライトコインの基本的な説明は上の動画をご覧下さい。
ビットコインと非常に似ており、ビットコインの「金」に対して。ライトコインの「銀」として将来を期待されている通貨です。
2011年10月に誕生した仮想通貨の中では歴史のある通貨です。
Cryptocurrency Market Capitalizations | CoinMarketCap
2018年8月末、時価総額は7位。
ライトコインは2011年10月7日、元グーグルエンジニアであるCharlie Lee(チャーリー・リー:上写真)によってGithub(※)上にリリースされました。
※Githubは名の通り「Git」の「ハブ:拠点・中心・集まり」。「Git」は、プログラミングなどを用いた現場でよく使われている「バージョン管理システム」のことを指します。
「Git」の仕組みを利用して、世界中の人々が自分の作品(プログラムコードやデザインデータなど)を保存、公開することができるようにしたウェブサービスの名称です。
一言で言えば、開発の進行状況などがわかるツールで重用されています。
ビットコインは金、ライトコインは銀である理由
ライトコインは従来のビットコインの欠点を解消しました。
採掘に必要な莫大でコストのかかる機材を省き、送金もより安く早くなりました。
チャーリー・リーさんは「ビットコインが金とすると、ライトコインは銀」という立ち位置であると述べています。
それは、ビットコインとライトコインは競合するのではなく、共存する。
という未来像があるためです。
SegWit on Bitcoin in <10 hours. Once activated, it’s fusion time!
⛓️💱🐔🚀(h/t @Frankieboy93 for the image) pic.twitter.com/67pjGG1bwM
— Charlie Lee [LTC⚡] (@SatoshiLite) 2017年8月23日
ライトコインは、ビットコインのサポートを目的の1つとして作られています。

実際、ライトコインが先にSegwitを実装したことは、ビットコインがSegwitを実装可能になった大きな要因とも言われています。
ライトコインはなぜ人気?
ライトコインはビットコイン同様の性質を持ち、より性能が良いからです。
ビットコインを金に例えると、ライトコインは銀と呼ばれています。
ライトコインで出来る事は大抵はビットコインでもできます。
金が価値を上げ、銀も価値を上げてきたように暗号資産として、ビットコインが価値を上げることでライトコインも価値を上げて人気を得ています。
ライトコインの特徴、ビットコインとの違い
発行枚数上限がビットコインの4倍
ビットコインの発行枚数上限は2100万枚、一方、ライトコインは8400万枚あります。
承認がはやい
ビットコインが10分に対し、承認時間が2分半と、こちらもビットコインの4倍速いです。現状ではビットコインより実用的な通貨といえるでしょう。
ビットコインとの半減期の違い
ビットコインの210,000ブロック毎に対し、840,000ブロック毎の半減期です。
Litecoin Block Reward Halving Countdown
時期の目安はライトコインの半減期のカウントダウンサイトで確認できます。
僕が見たときは2019年8月7日頃と記載されていました。
採掘コストが安い
ビットコインに比べると電力が抑えられ、採掘コストが安いです。
したがって、マイナーからの評判も悪くなく、Segwitもいち早く採用されましたね。
Segwitとはブロックサイズを拡張することができ、送金できる件数を増やせる技術です。詳細は別記事に記載したのでご覧下さい。

暗号通貨方式がScrypt(スクリプト)方式
暗号化方式がビットコインと異なります。
ライトコインは暗号化方式がビットコイン採用しているSHA-256ではなく、Scrypt(スクリプト)を採用している点でビットコインとは違います。
スクリプトとはハッシュの計算方式のことです。現存する仮想コインの殆どは、採掘の際にSHA256かスクリプトのどちらかのハッシュを用いています。
どうしてビットコインと違う暗号方式をとっているかといいますと、この方式の方が採掘が効率よくでき、ビットコインよりも性能を上げられるからです。
ライトコインの欠点
ライトコインの欠点(懸念点)を記載します。
チャーリー・リー
生みの親を欠点として挙げたのは理由があります。
チャーリー・リーさんは感情が表に出やすいタイプです。
BCH is a worse name than Bcash. It’s a bitch.
— Charlie Lee [LTC⚡] (@SatoshiLite) 2017年11月12日
他通貨、特にライバル通貨と言われるビットコインキャッシュ(BCH)を揶揄(やゆ)する傾向などが見られました。
Twitterの更新頻度が高く、最近ではGithubの更新が5ヶ月行われずに開発を行っているのか?(※)とも一部で言われていました。
(※)
We don’t work in the master branch. We have been working on Litecoin Core 0.16.2 for the past few months. See https://t.co/3pkQX6Ush4
— Charlie Lee [LTC⚡] (@SatoshiLite) 2018年8月24日
Githubの更新されていない事に関して「ここ数カ月間Litecoin Core 0.16.2に取り組んできました。見てくれ。」と述べています。実際、0.16を見ると1ヵ月以内(2018年8月)に5つ以上の更新が確認できます。
There will be at most 21 million bitcoins in existence. There isn’t even enough BTC to go around for EVERY millionaire to own one. So before you buy any other coin (LTC included), try to own at least 1 BTC first. 🥅
Once you have 1 BTC, buy all the shitcoins you want! 😂 pic.twitter.com/bc3xKKGB0m
— Charlie Lee [LTC⚡] (@SatoshiLite) 2018年7月17日
BTCを保有することが確率の高い賭けなのです。だからあなたが予想を立てる前に、まずは何か確かなBTCに投資しなさい。
このようにライトコインの開発者でありながらビットコイン購入を誘導するようなツイートを行ったりすることが今でもあります。
株でこういうことをやると、相場操縦と見られアウトになる可能性があります。
疑いを与えたくないならこういう発信をしなければ良いのですが、仮想通貨への思いが強いために外に出てしまうのかと思われます。
将来、ライトコインの生みの親であるチャーリー・リーは開発から身を引く予定とのことですが、今後も良くも悪くもチャーリーさんに影響されそうな通貨でもあります。
かにたま「チャーリー・リーさんがツイッター上でライトコインを全て売り払ったといった時がピークでしたね。過去にはライトコインを売れ等とツイートしている時があり、彼の発言でライトコインの売り時を見つけている方もいらっしゃいます。」
51%アタックの危険性
現状のライトコインのハッシュレート分布は、以前はF2Poolというマイニングチームが4割強を占める非常に偏りのある状況です。
ハッシュレート分布とは、マイナーの勢力図のようなものです。
1つが51%を超えると、取引記録を操作する51%アタックの危険性が高まります。
こちらはどれくらいの価格があれば1時間ライトコインの51%アタックが可能になるか?というデータ表です。
ライトコインの場合、1時間51%アタックを行うのに2018年8月30日の段階で37043ドル、つまり、415万円ほどあれば可能になります。
現在のハッシュレート分布は分散されているものの、415万円ほどあれば51%攻撃が1時間可能になっているのが難点です。
ライトコインの今後
ライトコインの今後について記載します。
本当の非中央集権化を目指す
Today’s my last day at @coinbase! I will miss working with you all.
I’m going to shift my focus to Litecoin now. To the moon! 😁 pic.twitter.com/Ys9dZwtTFO
— Charlie Lee (@SatoshiLite) 2017年6月10日
2017年6月10日、ライトコインの生みの親のチャーリー・リーさんが当時勤めていたCoinbase社を去り、ライトコインの開発に専念。
月に行くように頑張る!
ということで非常に盛り上がりライトコインの価格は一気に急騰しました。
Please read the whole post. Reddit thread is here: https://t.co/4xIZl7IC2V pic.twitter.com/VoIlA0Xjj3
— Charlie Lee [LTC⚡] (@SatoshiLite) 2017年12月20日
しかし、2017年12月20日、Charlie Lee(チャーリー・リー)さんが所持しているライトコインを全て売却したとツイッター上で発表しました。
当時、人類市場最高バブルと言われていた時期であり、生みの親であるCharlie Lee(チャーリー・リー)さんの発言1つでライトコインの価格が大きく高騰していた時でした。
そのため、一部から大量のライトコインを持って自分の資産を増やすために発言を行っている、とも言われていたようです。
よって、利害対立を避けるためにチャーリー・リーさんは自分の持っているライトコインを全て売却したそうです。その資金は寄付にあてたとのこと。(詳細はこちら)
しかし、この経営者が自社株を全て売る様な行為に対して、ライトコインはこの機を境に高値を更新しなくなりました。
それは2018年8月末の現在まで続いています。
全売却がちょうどライトコインの価格のピークだったこともあり、懸念が広がっていますが、個人的には、公に出る際も普段の半そで1枚の格好で質素な生活を見ると、ライトコインを高値で売却して大量の資産を蓄えようとする気はなかったと思っています。
https://www.financemagnates.com/cryptocurrency/news/charlie-lee-democracy-better-less-efficient/
このような行為の裏には「ライトコインが本質的に国際的かつ非中央集権的な通貨を目指すのであれば、その中心に運営を行うリーダーが存在していてはならない。」という思いがあり、将来的には上記事にあるように開発からも身を引く意思が見られます。
ライトコインの用途(使い道)
ライトコインは小額決済向けの通貨として着実に用途を広げています。
今後も順調に広げていくと思われます。
ライトコインサミット
Litecoin Summit | Learning about Litecoin
第1回サミットが、2018年9月14日、15日に開かれます。
すでに高速決済と小額手数料を可能にするライトニングネットワーク上でアトミックスワップを通し、ライトコインをビットコインのサイドチェーンとして利用できるとされています。
何か大きな発表があるのではないか?と期待されています。
今年から開催されるということで今後はサミットにも注目です。
ライトコインの将来性
ライトコインの将来は「ビットコイン次第」だと思います。
ライトコインは、ビットコインをサポートする目的があります。
よって、ビットコインを超える事はないと思いますが、伸びしろがあります。
ライトコインは仮想通貨の中では歴史がありますし、仮想通貨の中では高い取引高や時価総額を保っています。
性能も良く、今後もビットコインが繁栄すれば、一緒に上昇していくと感じています。
しかし、用途としては、ビットコインに比べるとまだまだという印象です。
特に小額決済で現状のビットコインよりも有利な面がありますので、ビットコインキャッシュ同様にどれだけ用途が増やせるかが鍵になってくるでしょう。
またBCHなどの似たような仮想通貨と違いを見せていくことも重要だと思います。
ライトコインの価格
乱高下が激しいもののライトコインは長い目で見ると確実に底上げしています。
あまり知られていませんが、2013年末からー97.5%とビットコインも驚愕の下落率を経験して復活しています。
ライトコインを購入するなら
ビットバンク
国内取引所ではビットバンクがおすすめです。
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バイナンス
海外取引所になりますが、バイナンスも良いと思います。
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