かにたまです。
本日は日本の取引所でも売買されている仮想通貨Lisk(リスク)について。
Liskとは何か?その特徴や将来性、価格チャート等、販売している取引所について書いていきます。
良かったらご覧ください。
仮想通貨Liskとは?基本情報
名前:Lisk(リスク)
通貨コード:LSK
発行上限:なし
承認時間:10秒ほど
半減期:3,000,000ブロック毎
コンセンサスアルゴリズム:Delegated Proof of Stake(DPoS)
CEO:マックス・コーデック
公式サイト:https://lisk.io/
リスクの創業者であり、CEOのマックス・コーディックさんは27歳。
Liskは、若いチームで将来性が期待されている仮想通貨です。
LISKからハードフォークによって誕生したArkなどの仮想通貨も存在します。
リスクの特徴
スマートコントラクト言語がJavaScript
Liskは、イーサリアム(ETH)と同様にスマートコントラクトを使用しています。
Liskのスマートコントラクトの言語は「JavaScript」というプログラマーには非常に有名な言語が使用されています。
イーサリアムは「Solidity」という言語が根幹であり、あまり、馴染みがない言語です。
多くの開発者にとっては「Solidity」よりも慣れ親しんでいる「JavaScript」の方が開発しやすく、広がりが期待できます。
「Solidity」に比べ「JavaScript」であれば、知っているプログラマーが多いことから安価ですぐ対応できるというわけです。

例えば、英語とヘブライ語で書かれた技術がどちらが世界に広がりやすいか考えてください。英語に対応する「JavaScript」の方が浸透しやすいことは想像できると思います。
サイドチェーン
仮想通貨Liskは、メインとして使われる1本のブロックチェーンとは別の「サイドチェーン」と呼ばれる仕組みを利用しています。
サイドチェーンは一言でいえば「ブロックチェーンを拡張する技術」のことです。
具体的にサイドチェーンを使うことで以下のような利点があります。
セキュリティ強化

スマートコントラクトのコードをメインチェーンのみに記載していると、かつてETHがハッキングされたTHE DAO事件のように最終的に2つに別れるケースが起こる可能性があります。
しかし、サイドチェーンがあれば、メインのブロックチェーンから切り離すことによって対応することができます。

もっとも、メイン1本からサイド複数本にわかれているので被害を分散できるというだけで、完全に被害をなくす事はできません。
サイドチェーンの資金が奪われたら、メインは大丈夫ですが、そのサイドチェーンの資金は戻らないということです。
処理能力アップ
サイドチェーンには、新たな技術を搭載することができます。
メインのブロックチェーンに影響しないサイドチェーンに高速処理の技術を付与し、処理能力を大幅に上げることができます。
Liskの承認時間が10秒ほどと早い理由もこのためです。

これは、ビットコインのライトニングネットワークと同じです。
ライトニングネットワークは、サイドチェーンで処理を行っているので、承認時間が遅いビットコインでも高速処理が可能になるというわけです。
様々な機能の拡張
上記の高速処理もそうですが、サイドチェーンを使うことによってオリジナルの通貨にはない様々な技術を拡張することができます。
すなわち、他の通貨の良いとこどりができるわけです。
DPoS

LiskのコンセンサスアルゴリズムはPOSですが、もっと具体的にいうと、Delegated Proof of Stake(DPoS)と呼ばれています。
Delegated=委任ですね。
そのPOSということですが、どういうことでしょうか?
Dposは、Liskの処理を行うマイナー101人を事前にLisk保有者で投票する仕組みになっています。
Liskは、ビットコインのように全ての人が競争してマイニング承認は行いません。
マイニングする人をあらかじめ決めることで承認時間を短くでき、承認時間が約10秒という高速処理が可能になっています。

国会の仕組みと似ています。物事を国民全体で決めるのは時間がかかりすぎるので代表者である国会議員を選び政策を決めていきます。
Lisk保有者の中で事前に101人のマイナーを決める仕組みを「フォージング(鋳造)」といいます。
なお、投票に参加したLisk保有者にもメリットがあります。
それは、投票した人がマイナーに選ばれると報酬がもらえることです。
これは「ヴォーティング(Voting)」と呼ばれています。
約1年に1度、終わりのある半減期

Liskの半減期は300万ブロック毎に起こり、約1年に1度起こります。
しかし、その減少方法は特殊です。
毎年1Liskずつ減り、2020年頃に新規発行量が1LISKになります。
そして、それ以降はずっと1LISK固定となります。
4→ 3→ 2→ 1→ 1→ 1・・・という感じです。
半減期の時期 | LISKの新規発行量 | |
1回目 | 2018年11月頃 | 4→3LSK |
2回目 | 2019年10月頃 | 3→2LSK |
3回目 | 2020年頃 | 2→1LSK |
4回目 | 2021年頃 | 1LSKのまま変わらず。以後も1Liskのまま |
本来は、報酬が半分になる半減期ではなく「ブロック報酬減」という表現になります。
Liskはブロック生成スピードが約10秒とはやく、時期がずれやすいです。
「こちら」のLiskカウントダウンタイマーで随時確認すると良いでしょう。

2021年の半減期は報酬が半分になることから1番影響がありますね。
Liskの価格チャート
最新チャートは「こちら」で確認できます。
仮想通貨Liskの過去最高値は、2018年1月7日に記録した約4000円(37.88ドル)です。
いくらまで上がったのかと思っていましたが、ここまで上がると凄いですね~。
これを見ると、現在は190円ほど。
なかなか上がらないなーと思う方もいらっしゃると思います。
しかし、これでも非常に上がっていると感じています。
上図は僕のコインチェックの2017年3月15日の取引記録です。

コインチェックチャレンジという5万円を100万まで増やすという企画をやっていた時ですね。
最初に5万円分の仮想通貨を購入する際、安い通貨があるなと思い、余った5円分でLiskを購入したんですよ。
今から約2年前は1Liskが17円ほどで現在の1/10以下でした。
これが1年以内で4000円になったんですから、とんでもないですw

従って、リップルと同じで急落しても長い目で見れば底上げしています。
今の価格でも上がらないことは決しておかしくないと思っています。
リスクの将来性
結論から述べると、他のライバル通貨が多数存在していることから、今後の開発とマネージメント次第で将来性が変わります。
現状では、期待が先行している印象です。
用途

例えば、ゲームの分野だけでも大きな差があります。
ETHでは既にイーサエモンやクリプトキティ等のDappsゲームがあり、最近ではかなり種類が増えています。
一方で、Liskはミニゲームのようなものがあるくらいで殆ど見られません。
実際、LiskのDappsゲームを何か挙げて下さいと言われて、1つだけでも言える人は殆どいないと思います。
また、Liskと言えば、よく出てくるのはマイクロソフト(Azure)と提携していることが知られていますが、そのAzureは独自のブロックチェーンを既に持っています。

最近では、ETHベースのJPモルガン・チェースが開発したブロックチェーン「Quorum」と提携しています。
マイクロソフトは決してLiskばかりという訳ではないということです。
そして、以前、LiskがGoogleと提携したというガゼ話が出ました。
こういった提携が行われたのかは必ず公式で確認しましょう!
Liskは発行枚数が無限のインフレ通貨です。
数に制限がなく、しかも2021年以降はブロック報酬減はなくなるわけです。
よって、利用が広がっていかないと価値がどんどん薄まっていきます。
他のスマートコントラクトとの競争
仮想通貨リスク(Lisk)とイーサリアム(Ethereum/ETH)の方向性は非常に似ています。

また、上記事でも触れていますが、ETHの開発者は仮想通貨市場の中で最も大きく、Liskとは開発規模の差もあります。
そして、ETHは既にビジネスで使われるような団体もできているために完成後のスピードは非常に早いことが予想できます。

ETH以外もNEO(ネオ)のような様々なスマートコントラクトがありますので、その中からLiskがどれだけシェアを広げていけるのか見ものですね。
開発状況
2014年に誕生したETHと2016年に誕生したLiskにおいて、現状では開発状況にかなり差があるという印象です。
Liskの開発状況は、公式ロードマップ等で確認するとわかります。

Liskは、2018年8月29日にハードフォークが行われ、メインネットに移行したばかりです。
ロードマップ等で今後のLiskの開発状況をしっかり見ていく必要があると思います。
開発状況がロードマップでチェック項目で公開されていますので、わかりやすいです。
コードも提供されていて、印象は良いですね。

Liskはイーサリアム以上に未完成な通貨。それゆえに不安や期待も大きな通貨です。
日本の仮想通貨取引所に上場している

金融庁で認可されている国内取引所に上場している数少ない仮想通貨の1つです。
この点は国内の広がりが期待できる非常に有利な点ですね。
Liskが購入できる取引所
Liskは日本で購入できる数少ない取引所の1つです。
現状ではビットフライヤーとコインチェックで取引可能です。
BitFlyer(ビットフライヤー)
ビットフライヤーはアルトコイン販売所で購入することができます。
仮想通貨交換業者登録(登録番号 関東財務局長 第 00003号)です。
ビットフライヤーは「こちら」。
ただし、記事作成段階では新規登録停止中です。
CoinCheck(コインチェック)
コインチェック取引所でも購入が可能です。
仮想通貨交換業者登録(登録番号 関東財務局長 第 000014号)です。

バイナンス

現状の国内取引所は販売所形式で手数料が高いために海外取引所で購入することも有効です。
バイナンスは手数料も安く、仮想通貨市場のアマゾンになりえる取引所ですので個人的にはおススメします。
ただし、日本円で購入することはできません。
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