かにたまです。
すでに4倍までに制限されている国内仮想通貨FXのレバレッジが更に規制され、2020年春には2倍へと更に小さくなることが明らかになりました。
2020年春頃に仮想通貨の証拠金取引が最大2倍に変更
界隈を見ている人には予測されていたことではありますが、先日の日経新聞にて国内証拠金取引のレバレッジが現在の4倍から2倍へと更に小さくなることが明らかになりました。
日経新聞では以下のように報じられています。
金融庁は暗号資産(仮想通貨)の取引を巡り、少額の元手で多額の売買ができる証拠金取引の倍率(レバレッジ)を2倍までとする方針を固めた。これまでは国が定めた明確なルールはなかった。過度な投機や、価格の乱高下による損失リスクを抑える狙いだ。2020年春に施行となる改正金融商品取引法の内閣府令で定める。
過度な投機や、価格の乱高下による損失リスクを抑える狙いがあるのは、日本人の仮想通貨取引の8割以上が証拠金・信用・先物取引ということもあります。
レバレッジ2倍の規制に関する国内の反応
金融庁の審議会で、2倍を主張したのは、実は私です。米国のCMEやEUが2倍に規制している中で、日本だけが4倍にする正当な理由が見当たりません。#仮想通貨
仮想通貨への規制強化、金融庁の狙いは「レバレッジ上限2倍」か | マネーポストWEB https://t.co/KKW6vJIZNd— 中島真志 (@nakajipark) November 21, 2019
今回のレバレッジ規制が2倍になったのは、アフター・ビットコイン: 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者の著者である中島真志教授の発案のようです。
米国のCME、EUに追従する形で2倍に定めたようですね。
中島先生のアフタービットコインを見た方ならわかると思いますが、ブロックチェーン等の技術には期待しているものの、当時や現在の投機的な状況にやや苦言を呈する記載も見られています。
ついにレバレッジ2倍の方針が、金融庁から示されました。
投資家保護の仕組みが不十分な海外の取引所へユーザーが流出する方針に、大変残念に思います。
本格的に、取引所の統合事例なども出てくるかもしれません。
本件については、継続して業界関係者に取材を行なって参ります。 https://t.co/YjReY7Jvpt— 各務貴仁|CoinPost (@coinpost_kagami) January 10, 2020
レバレッジ規制に関する報道について多くの貴重なご意見を頂戴しております。
JCBAとして、本件は業界の重要課題と認識し提言書を提出させていただいております。
今後は、パブリックコメントにてお客様の声をお届けする機会がございます。その際にはご共有いたします。https://t.co/DF16LvptDz
— 加納裕三 (Yuzo Kano) (@YuzoKano) January 11, 2020
国内レバレッジ規制により、仮想通貨取引の8割がFX・信用証拠金取引であることから取引所を始めとする国内企業も大打撃を受けます。
現在、反対の提言書を提出しているようですね。
海外に流れるだけやん
仮想通貨取引、証拠金の2倍まで 金融庁が新ルール (日本経済新聞) – https://t.co/jqyPuUmPiG— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) January 11, 2020
ホリエモンの言及も見られました。
高レバレッジのままの海外に流れるだけだとツイートされていました。
仮想通貨取引、証拠金の2倍まで 金融庁が新ルール https://t.co/rysCT27pGq
— 日本経済新聞 電子版 (@nikkei) January 10, 2020
日経さんの記事は多方面でRT(リツイート)されていましたが、反対意見が大多数でしたね。
9割以上が反対意見だったような感覚はあります。
ご確認下さい。
FX・証拠金取引のリスクを知っておこう
正直な所、記事作成段階の時期にこの記事を見られている方は不要かと思いますが、証拠金取引のリスクを記載します。
FX・信用取引は大きな利益を得られる反面、そのリスクも絶大です。
現物取引ならかけた費用以外は損せずに借金はありません。
しかし、FX・信用などの証拠金取引は借金をする可能性があります。
そして、その借金には資産価値はなく負債になります。
FX・信用取引で特に多額の借金を抱えるのは、少ない元手で多額を売買できる証拠金取引(レバレッジ)取引です。
これはレバレッジをかけることで儲かるときは数倍儲かるのですが、損をする時は数倍の損をします。
つまり、かけた額以上の損をして、借金として期限までに返さなければならない必要もでてきます。
例えば、1ビットコイン(BTC)10万円の時に5倍のレバレッジでロング(上がる)の投資をすると、このようなパターンが出てきます。
1BTC15万円まで上昇した時、15-10万で通常なら5万円の利益。
しかし、5倍のレバレッジで5×5=25万円を得ることができます。
元金10万を引いて15万円が利益になります。
1BTC5万円まで下落した時、5万円の損失。
5倍のレバレッジで5×5=ー25万円の損失。
元金の10万円ー25万円=-15万円。
15万円が借金となり、期限までに返済義務があります。
FX・信用取引は基本的に不利な取引です。
なぜなら、予想とは逆になると「ロスカット」というものが強制的に発動して損をするような仕組みになっているからです。
また取引所に支払う「手数料」があります。
これがある時点で上がるか下がるかの5割ではなく、手数料分だけ損をする仕組みになっています。
このように証拠金取引にはリスクがあることはご理解ください。
最後に

FX・証拠金取引は「追証なし」でなければマイナスになることもあります。

正直な所、記事作成段階の時期にこの記事を見ている方なら問題ないとは思いますが、特にバブル期には、仮想通貨はあり得ないくらい投機的な動きで上昇、下落を繰り返してきました。
そして、レバレッジが高いと一瞬で資金を失い、多くのトレーダーは仮想通貨バブルと共に消えていきました。
ビットコインはボラリティが高く、日々の値動きは激しいため、だからこそ中島先生が投資家保護としてレバレッジを2倍の提案をしたことはわからなくもないです。
米国のCME、EUがそうだからという理由だけではないと思います。
中島先生は日銀に勤めていた金融のプロです。
低レバにすれば批判されることがわかっていながら、低レバを提案したのは老婆心からもあると思います。
上手くいっている方でもたまたま上昇相場に乗れただけで運が良いだけという点もあり、ビットコインの荒波相場の中、僕達はより身を置きながら勉強していく必要があります。
そして、重要なのは相場で生き残ることです。
世界三大投資家の1人であるジョージ・ソロスの言葉を引用すると彼はこう述べています。
まずは生き残れ!儲けるのはそれからだ!
もしも海外の高レバレッジの取引所を使う際は、資金管理を怠らず、少なくも借金を負わない「追証なし」の取引所を利用されることを推奨します。
4倍になった現時点で多くの方は海外取引所を利用しているとは思いますが、基本的には資金管理と低レバレッジで取引をされることを推奨したいです。
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