かにたま(@kanitama7777777)です。
本日はETFなどで知られるインデックスファンドの世界最強の運用会社ヴァンガード社を創業し、投資家への投資環境を大きく変えた歴史的な投資家ジョン・ボーグルの名言から資産運用に対する心構えを学んでいきましょう。
聞いたことがないな、という方は良かったらご覧ください。
ジョン・ボーグルとは?
ジョン・クリフトン・“ジャック”・ボーグル(John Clifton “Jack” Bogle)
1927年生まれ。
1975年5月に彼は初の個人投資家向けの低コストで投資ができるインデックスファンド運用会社ヴァンガード社を創業。
銘柄のバンガードS&P500ETFは、あまりにも有名です。
※S&P500はアメリカの代表的な株価指数でアメリカ株が成長すると増加していきます。
当時、資産運用会社はリスクを投じたものに投資して高いリターンを得る方法が主流でした。
これに疑問を感じたボーグルは、複数の会社に分散して投資するというインデックスファンドを作り出したのです。
一見、分散という消極的とも思われるインデックスファンド。
開始当初は、消極的だと馬鹿にされて資金があまり集まりませんでしたが、暴落時に強く、長期的に大きな利益をもたらし信頼を集めてきました。
現在、インデックスファンドは全投資の約1/3を占めるようになりました。
世界一の投資家であるヴォーレンバフェットは、2013年のバークシャー・ハサウェイの「株主への手紙」の中でこう述べています。
私から管財人へのアドバイスはこれ以上ないほどシンプルです。「10%の現金で米国短期債を買い、残る90%の現金でS&P500に連動する非常に低コストのインデックスファンドを買う」のが良いと思います。(私はバンガードのインデックスファンドを勧めます)。
この方針で運用された信託財産の長期間のパフォーマンスは多くの投資家と比べて優れたものになるでしょう-例えば高いコストでファンドマネージャーを雇っている年金基金や運用機関などよりも、です。
2013年のバークシャー・ハサウェイの「株主への手紙」の一部をマネックス証券が和訳
実際、この通り長期的なS&P500の運用成績は、数多くの年金基金や運用機関のパフォーマンスを上回っています。
バンガード社のインデックスファンドは、個人投資家も平等に扱い、低コストの手数料(※)で多くの個人投資家に多大な利益をもたらしました。
その功績から「インデックスファンドの父」とも呼ばれています。
(※)インデックスファンドは今ある市場全体の動きを追跡していくもの。ファンドマネージャーにかける負担が少ないため投資にかかるコストが低く済みます。
2019年1月16日、89歳で他界されました。
生前、バンガード社は投資信託のシェアを拡大。
利益を増やし続け、2017年にはシェア数も約25%まで増やしていました。
「ジョン・ボーグル」の名言から学ぶ資産運用法
彼は生前に多くの名言を残しました。
その中で印象的な文言を記載して、僕なりに学べることも記載します。
1、衝動は敵であり、時間は友である
株などの資産運用は、ずっと上がり続けることはなく、時として暴落を起こします。
暴落は米国株が30%ほど落ちた現在のコロナショック等が良い例でしょう。

しかし、格差社会に疑問を投げかけ、現在の資本主義の仕組みを提唱したトマ・ピケティ氏などが述べたようにたR(資本収益率)>G(経済成長率)が成り立っています。
そして、国連総合センターの資料「世界人口推計2019年版データブックレット」によると、今後も2100年までは人口が増え続けるというデータも出ています。
また、科学技術の進歩でAI、機械の進化から生産性が増えることは目に見えています。
よって、今後も市場は成長し続けるでしょう。
彼はこうも述べています。
干し草の中の小さな針を探すのではなく、干し草自体をまるごと買いなさい!干し草とは、すなわち株式市場全体のことで、低コストのインデックス・ファンドを利用すればそれが可能である。
つまり何が言いたいのかというと、人口増や技術の進化などで経済が成長し続け、それ以上に成長している株式市場に投資していけば長い目で見てより大きな利益が出るということです。
一時的な暴落、急騰に惑わされ、衝動で売買せずにコツコツと投資を続けるということが重要になるということです。

一般的な収入でも巨万の富を築いた本多清六もどんな時も収入の1/4を投資にまわしていました。
継続は力なり。
なお、WeatherNaviの「もしもリーマン・ショックの少し前から積立投資をしていたら」で説明されていますが、コツコツと一定を投じる積立投資を行ったのであれば、仮にリーマンショックの暴落前に投資を始めていても早期でプラスに転じています。
衝動に惑わされず、一定の割合を投資にまわす重要性を感じ取ってもらえるかと思われます。

また時間をかけることで複利効果がより大きくなります。
複利効果は、あのアインシュタインが人類最大の発明とも述べた最も大きな効果を生み出します。
2、投資の95%は運で残りの5%が技術だ。いや、98%が運で2%が技術かもしれない。
彼はこう述べています。
一つの部屋に1024人を集めてコイン投げをしてもらうとする。仮にそのうち一人が10回続けて表を出したら「なんてラッキーなんだ」と言うだろう。ところがファンド業界では「すごい天才だ」と言われる。これは人ではなくゴリラにやらせても結果は全く同じだ。
株価は上がるか下がるかのどちらかで50%の確率。
ある意味、コインの表と裏を当てるようなものです。
また、その時の市場の状況により成績は大きく左右されがちです。

2017年、ビットコインバブルの頃は素人でも多大な利益を得られました。

含み益で終わったので晒しますが、当時の投資歴1年ほどの僕ですら最初に購入した草コイン2万円分が1.4億円(ピーク1XP=0.6円で計算)ほどになったこともあります。
一方、現在のコロナショックで株価が暴落している際はどうでしょう?
一部のショーターをのぞき、株式に投じている多くの方々が含み損を抱え、好景気に乗って誕生した億り人や小金持ち、資産家と呼ばれている方々も大きく資産を減らしています。
つまり、投資とは極論で言えば運が多くを占め、誰がやっても同じというわけです。
彼はゴリラに例えていますが、ある意味、運用は人でなくても良いというわけです。
3、長期の複利で計算される利回りの奇跡を長期の複利で計算されるコストに制圧されないように
運が良ければゴリラでも結果が同じ。
更に複利効果の運用と市場の成長、現在の資本主義の仕組みから株式などは今後も高い確率で伸びていくことはわかっています。
では投資をする際に何に注意を払うのか?
それは’’手数料’’です。
手数料だけは、その会社が決めたものであり、相場によりません。
相場が良くても悪くても常に払い続けます。
よって、そういった意味でも安価なバンガードETFなどは非常に良いというわけです。

▲計算するとわかりますが、長期投資を行う上で手数料の差は大きな差になります。
たかが0.5%の違いくらいなら大したことがないように思う方もいると思います。
しかし、長期的な蓄積はでかいです。
マジで馬鹿になりませんので一読を推奨します。
暴落時に強いバンガード・S&P500インデックスの積立投資開始しました
先日、かにたまは、SBI証券の「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」の積立投資を開始しました。
「バンガード・S&P500ETF」を通して、米国の代表的な株価指数であるS&P500指数(円換算ベース)に連動する投資成果をめざしたものです。
年1回の配当もあります。
約6か月前に開始されたばかりでコロナショックの影響を受け、現在のパフォーマンスは非常に悪いです。
また、コロナが収束しておらず、今後の経済への影響から株価が更に下がる可能性があります。
それでも投資を決めたのは、積立による暴落時に強いインデックスの効果と信託報酬 (税込)/年という名の手数料が0.0938%程度と安い点が決め手になりました。
株式で新たなサイクルに入ると過去の歴史から好景気は数年続くので本格参入は1~2年後でも遅くないです。
今、大富豪たちが株を購入しているようですが、まだまだ勉強中で、10年以上好景気が続いた影響からもまだどこまで下がるかもわからない状態では手を出しません。
— かにたま@仮想通貨 (@kanitama7777777) March 22, 2020
大暴落の怖さを知っているだけに本格的に株を始めるのは恐らく1~2年後(※)ですが、積立は暴落に強く、回復がはやいため早期から積立を開始しました。

これはビットコイン積立で相場がピーク価格の半値以下で回復していなくても積立であれば既にプラスになっていることからもわかると思います。
ですから、仮にNYダウが現在の半値以下の1万円程度まで暴落しても積立であれば早期にプラスになるとみています。
ここで重要なのは、これから更に大暴落が起こっても止めない事です。
長期的に続ける事で成果をあげることは、ジョン・ボーグルや清六など賢人からも学べます。
よって、自分にとって無理のない額で積み立てていくことが重要になります。
なお、「SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド」は1日100円から積み立てることができます。
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