かにたまです。
国際送金の不便さに目をつけたとある国が、国際送金特化の仮想通貨を発行することが報じられています。
一体、どこの国が行うのでしょうか?
サウジとUSE、国際送金特化の仮想通貨を共同で発行へ
UAEのエミレーツ通信社の記事によると、サウジアラビアとUAEが共同で国を越えた取引で使用できる仮想通貨を発行する計画があると報じています。
この事は少し前にドバイのGULFニュースでも報じられたことであり、UAE中央銀行総裁のムバラク・ラーシド・アル・マンスーリさんは以下のように述べています。
今回、各国の金融当局の協力を目の当たりにするのは今回が初めてであり、この成果が出ることで、同様の協力関係を促進されることを期待する
ただ、現状では、それほど進んではいない状態であることもわかりました。
アラブ首長国連邦とサウジアラビアの間の研究段階であり、取り決めなど深い段階ではないことが述べられています。
リップルに強力なライバル!?国際送金システムの改良化が進む

現在の国際送金システムでは遅くて高く、リップルが登場し、台頭してきました。上記事でも書きましたが、既存のSWIFTと比べると、リップルを使うことで42万円の国際送金で1万円以上と31時間の節約ができたという結果がでました。
現在、仮想通貨リップルのリップル社だけではなく、例えば、中国の超巨大企業であるアリババも国際送金サービスを行っています。
#AlipayHK and #GCash launch world’s first cross-wallet #remittance service powered by #blockchain using tech developed by @AntFinancial and @Alipay — we’re now providing 24/7, real-time #moneytransfer between #HongKong and the #Philippines at much lower costs. #GCashXAlipayHK pic.twitter.com/9Wb7ETkLBe
— Ant Financial (@AntFinancial) June 25, 2018
2018年6月末、アリババの子会社Ant Financial(アントフィナンシャル)は、ブロックチェーンによる送金テストを行い、数秒で取引を完了させました。
そして、先日、アリババでパキスタンとマレーシアでブロックチェーン技術を活用したクロスボーダー送金サービスが開始されたと発表されました。
国際送金は、リップルを使うことでたった42万円の国際送金で1万円以上と31時間の節約できたように大きな改良が可能になります。
銀行がリップルを使うことで現状の6割ほどのコスト削減ができ、そして、国家間の国際送金が成功すると、GDPの6%以上、貿易赤字の50%以上、総輸出の85%以上と総輸入量の33%以上に貢献できるとも言われています。
国際送金は1900年代から基盤のシステムが変わっておらず、改良できる余地は大いにあります。リップルの登場は、古いシステムに風穴を開ける画期的なものでした。リップルの台頭は後付ですが当たり前だったのかもしれません。
しかし、それゆえにアリババのような大企業や、今回のUAEやサウジアラビアの仮想通貨のように同じような改良されたシステムがこれからも次から次へと出てくる可能性があります。
そして、これらの影響を受けて、現在の金融の国際送金を担うSWIFT自体も、新たな国際決済サービス開発プロジェクトで国際間送金を30分以内に完了させる「SWIFT gpi」など改良を進めています。
すでに外国送金の1/4がgpi化していると発表されています。
1900年代のシステムから変化がなかった国際送金システムはリップルの登場により、劇的に進化、競争が激化しています。
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