かにたまです。
ファンタジーゲーム「Idle Explorer」が8月28日にリリースされます。
収益のタイプが従来の課金ゲームとは違う「HecatonCave(ヘカトンケイブ)」という形をとっており話題になっています。
ファンタジーゲーム「Idle Explorer」が8月28日リリース!
ソーシャルゲーム会社である「株式会社スマイルメーカー」さんが「HecatonCave(ヘカトンケイブ)」というモデルを使った初実装タイトルであるファンタジーゲーム「Idle Explorer」を8月28日にリリースすると発表がありました。
HecatonCave「ヘカトンケイブ」【ゲームパブリッシャーへ新しい収益手段を提供する世界初のサービス】
なお8月28日にブラウザゲームから始まり、スマホ版は2019年からリリース予定とのことです。
ファンタジーゲーム「Idle Explorer」とは?
Idle Explorerはスチームパンクの世界観(ありえないような未来の世界観)で繰り広げられる王道のファンタジーゲームです。
バトルは完全オートで進むことができ「メインで遊んでいるゲームの脇でプレイできる内容。長く遊んでもらえるものを目指した」とのことです。
ゲームプレイヤーは、あらかじめ画面に表示される「発掘ボタン」を選択し、一定時間経過することで、ゲーム内アイテム「クリスタル」が無料で入手できます。
クリスタルは魅力的なキャラクターや装備と交換でき、よりゲームを楽しむ事ができるようになります。約8時間ほどゲームで遊ぶ(マイニングする)と1~2キャラくらいを獲得できるようです。
このゲームは従来のソーシャルゲームとは違い「HecatonCave(ヘカトンケイブ)」というモデルを採っているのが特徴です。
HecatonCave(ヘカトンケイブ)とは?
HecatonCaveは、ゲーム端末の使われていない空いているリソース(資源)をマイニングに利用することで、ゲームプレイヤーとゲームパブリッシャー(ゲームを販売する会社)に利益をもたらすというモデルです。
従来のソーシャルゲームの基本的なモデルはプレイヤーがお金を使って課金アイテムを購入するモデルです。子供がお金を使いすぎて社会問題になったこともあります。
ゲームプレイヤーはマイニングの対価をゲーム内アイテムなどで享受するため、無課金でもゲームをより楽しむことができるようになります。
一方のゲームパブリッシャーもマイニング報酬を新たな収益源とすることが可能になります。
つまり、ゲームのプレイヤーはマイニングすることでこれまで課金していたアイテムを手に入れることができ、ゲームパブリッシャーはそのマイニング収益の一部を利益として受け取ることができます。
機械が働いてくれる(マイニングをする)ので、従来の課金ゲーとは違いお金は必要ないわけですね。
ちなみにギリシャ神話に登場する百の手を意味する巨人の「Hecatoncheir(ヘカトンケイル)」と、「Cave(洞窟)」をベースとした造語から「HecatonCave」と名づけられ、多くの人々の手で発掘する洞窟、という意味があるようです。
Idle Time Mining(ITM)を利用
昨今世界的に流行っている放置系ゲームなどは、ゲームを立ち上げている時間の多くが自動プレイとなっており、プレイヤーが実際にゲームをプレイする時間は限られています。
ITMはこのように放置している時間のプレイヤー端末リソースを、都度プレイヤーに承認を得てブロックチェーンのマイニングに利用する行為のことを言います。
プレイ中の端末リソースは一切利用しないため、プレイヤーの快適なゲーム体験を一切阻害することはありません。
つまり、放置中などマイニングで端末の負荷がかかりにくい頃合でマイニングを行い、ゲームがシャットダウンするなど負荷がかかりすぎないようにしています。
マイニングの度に許可を求める方向へ
以前、「Coinhive事件」にあったように勝手にマイニングを行うことは問題になっています。
「HecatonCave」ではマイニングを行う度にユーザーに許可を求めるようです。
「HecatonCave」は途上国で広がる可能性
「HecatonCave」のモデルであれば上の4Gamerさんの記事にあるように物価の安い途上国ではマイニング報酬は大きく受け入れやすいと思います。
しかし、ユーザーからするとアイテムなどの恩恵はありますが、パブリッシャーとは違い、マイニング収益のような金銭的な収益はありません。
途上国では生活のためにマイニングしたり、ゲームで遊びお金を得るゴールドファーミングが主流であり、無料でゲームを楽しむ心理状況にあるユーザーは日本よりも遥かに少ないと思います。
よって、個人的には、マイニングすることで無料で平等にゲームを遊べるよりも、生活のためにお金(仮想通貨)が入るモデルの方が途上国のプレイヤーにとってはより浸透しやすいかなと思っています。
ただ、記事にも記載されている宇田川社長の
「これまでは物価が低いために,サーバー代を回収できなかったような国や地域にも,『HecatonCave』を使えばゲームのサービスを展開できる」
「そういった国や地域は,競合他社も参入できていないブルーオーシャン。そこに参入するうえで『HecatonCave』は強力な武器になり得る」
という可能性の感じるサービスになるのかもしれません。
従来のモデルから変わっていくのか楽しみですね。
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