かにたまです。
本日の2019年5月1日に令和時代が始まりました。
そこで、前元号の平成時代の「失われた30年」を振り返ると共に、これからの令和時代に僕らができることを記事にしたいと思います。
良かったらご覧ください。
失われた30年とは?
そもそも「失われた30年」とは何なのでしょうか?
それは過去30年とそれ以前の日本の経済成長を見るとわかります。
年 | 1980 | 1981 | 1982 | 1983 | 1984 | 1985 | 1986 | 1987 | 1988 | 1989 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
– | 3.18 | 4.21 | 3.31 | 3.52 | 4.50 | 5.23 | 3.33 | 4.73 | 6.79 | 4.86 |
年 | 1990 | 1991 | 1992 | 1993 | 1994 | 1995 | 1996 | 1997 | 1998 | 1999 |
– | 4.89 | 3.42 | 0.85 | -0.52 | 0.99 | 2.74 | 3.10 | 1.08 | -1.13 | -0.25 |
年 | 2000 | 2001 | 2002 | 2003 | 2004 | 2005 | 2006 | 2007 | 2008 | 2009 |
– | 2.78 | 0.41 | 0.12 | 1.53 | 2.21 | 1.66 | 1.42 | 1.65 | -1.09 | -5.42 |
年 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 |
– | 4.19 | -0.12 | 1.50 | 2.00 | 0.38 | 1.22 | 0.61 | 1.93 | 0.81 | 0.98 |
単位: %
※IMFのデータより、実質の経済成長率の推移で前年比から%表示で記載しています。
上の表は日本の経済成長率の推移です。
平成の初期から経済成長が落ち込み、殆ど成長していないことがわかります。
世界経済のネタ帳より
グラフにすると上図のようになります。
平成が始まった1989年から経済成長が落ち込んでおり、マイナスも見られるなど鈍化していることから「失われた30年」といわれているのです。
借金大国日本
借金も1000兆円以上に膨らんでいます。
この借金の額は日本以外だと米国以外はありません。
東洋経済グラフより
ただし、日本と米国の実質GDPの差は大きいです。
日本の借金は日本人から借金をしているので大丈夫という方がいますが、借金というものは返却期限があります。
平成30年に返却する金額は、国税庁の資料によると約883兆円です。
この額を返すことができないので、国はさらに紙幣や国債を発行しています。
このように借金は返済期限があり、返済期限が来ても返せないのでまた紙幣を刷ったり、国債を発行して借金を増やしていくわけです。
日本の莫大な借金が増え続けているのに大丈夫だといわれているのは、後の世代に借金をなすりつけるという残酷な政策なので大丈夫だというわけです。
借金は、後の世代へどんどん先延ばしにもできるわけです。
経済成長がなくなって借金を返せるとしたら、お金を刷りまくってハイパーインフレにしてお金の価値をなくすことです。

そうすれば上記事で書いたようなベネズエラのように物価も上がりますが、お金の価値が下がるので国の借金を容易に返すことができます。

戦後のいざなぎ景気を超えたとも言われましたが、実態は2018年度の実質賃金の大半がマイナスであることもわかりました。
このように日本の経済は30年間も成長が鈍化しており、「失われた30年」と呼ばれているのです。
30年も経済成長が鈍化している理由
長期思考でも30年間も経済成長が鈍化しているのは流石におかしいと思いませんか?偉そうな政治家や経済学者などが考えてもロクに成長していないわけです。
数年やそこらならわかるのですが、平成時代の30年間もロクに成長していない。
すなわち、根本的なものがおかしいはずです。

この原因は少子高齢化による労働力の低下だという答えが一般的ですが、一番おかしいのは金融リテラシーの低さからもわかるように「考え方」すなわち「教育」だと思っています。

日本の格差が開いているのも教育の差が原因だと感じています。
特に今の仮想通貨市場などを見ていても感じますが、リスクを恐れすぎて新しいものに飛び込んでいかない国家全体の保守的な考え方が問題であると感じています。
インターネット、AI、宇宙事業などもそうです。
労働力が足りないとわかっていながら、新しい技術で欠点もあるがゆえ、躊躇(ちゅうちょ)してしまうことから周回遅れになっています。
AIに関しては、もはや手遅れに近いと感じています。
GAFAのような海外のAIの最先端企業に独占される未来が見えます。
※GAFA=Google、Apple、Facebook、Amazonのこと
このままでは今後も経済は鈍化し続ける
年 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|---|---|---|
– | 0.98 | 0.45 | 0.54 | 0.51 | 0.53 | 0.52 |
IMFのデータでは、今後の令和時代の日本の経済成長も鈍化していくことが予想されています。
そして、日本はこれから人口がどんどん減っていくことは厚生労働省の推計等で予測できています。
人は未来は予想できませんが、人口推移は出生率や死亡率がわかることから予測でき、正確性があります。(年々少しずつ変化はしています。)
何度も書きますが、30年も経ってロクに成長しないのは今の考え方の根本が間違えています。
考え方が変わらず生産性はそのままで人口が減っていくのであれば、経済は鈍化し続けるだけです。
令和時代に僕らができること
令和時代も「失われた○○年」にならないためにはどうしたら良いのでしょうか?
令和時代に僕らができることは、経済を学んで金融リテラシーを上げ「挑戦すること」です。
国が教育に取り入れることが1番良いのですが、待っていても30年間ロクに成長してないように日本国家の取り決めは遅いのでいつになるのかはわかりません。
よって、自ら学ぶことが重要になっていきます。
人口減になることは、確かにデメリットではあります。
しかし、逆をかえすと1人1人が尊重されるため全てが悪いことではないと感じています。
レベルが全くあがらないロールプレイングゲームのように成長しないことはつまらないです。
令和時代が平成のように失われた時代にならないためには、1人1人が学び、挑戦することで生産性をあげる必要があります。
上の人たちが変わらないのであれば、これからの世代である僕達が変えていかなければいけません。
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