かにたまです。
仮想通貨のハードフォークにて新しい仮想通貨(コイン)が配布される時があります。
例を挙げると、ビットコイン(BTC)からビットコインキャッシュ(BCH)、BCHからビットコインSV(BSV)が良い例ですね。
そこで本日は何故、新コインが配布されるのか?その理由や仕組み、また税金はかかるのか?などを記事にしていきます。
良かったらご覧ください。
新コインが配布される理由
仮想通貨はコミュニティの同意さえ取れれば分かれて新コインをつくることが可能です。
ビットコイン等のような仮想通貨は現実のような目に見えて手にとれるようなお金ではなくブロックチェーンをもとにしたデータでつくられています。
このブロックチェーンは過去のデータの改ざんは難しいのですが、途中で枝分かれすることができ、新しいルールで別々の道を歩んでいくことができます。
この新しいルールで別の道を歩んでいったものは、新コインとして配布されます。
この新しいコインはフォークコイン、分岐コイン等と呼ばれています。
ではどのような仕組みになっているのでしょうか?
新コイン配布の仕組み
イメージにすると上図のようなイメージで途中まではデータを引き継いでいます。
新しく生まれた仮想通貨は分裂として表現されることがあるのですが、過去のデータを引き継いでいることから一般的には「分岐」と呼ばれています。
そもそもハードフォークは従来のルールと異なり、新しいルールを適用する際に行われます。
そこで、生まれた新しいコインは、ブロックチェーンの過去のデータを引き継いでいることから別れる前に所持していた枚数に応じて新しいコインが配布されるわけです。
現在の発行枚数上限が同じ2100万枚のBTC,BCH,BSV発行枚数を見ると、同じくらいになっていることからもわかると思います。
新しいコインといっても0枚から始まるのではなく、過去のブロックチェーンのデータから同じ割合の枚数を元のコインの保有率の応じて配ってから始まります。

2018年11月16日にビットコインキャッシュ(BCH)のハードフォークでビットコインSVが誕生しました。
ビットコインから分岐して生まれた新しいコイン
ビットコインキャッシュ(BCH)

2017年8月にビットコインからはじめて分かれて誕生した新コインです。
誕生した理由は、ビットコインの性能に限界が見られたにも関わらず、ブロックサイズを大きくしなかったからです。
2017年、ビットコインは取引高が非常に多く、取引が盛んでした。しかし、性能の限界で処理できず、送金に1日ほどかかることもザラでした。
ビットコインゴールド(BCG)

2017年10月25日に誕生した新コインです。
高いマイニング機材を必要とせず、パソコンのGPUで安価に生産できることが大きな特徴です。

なお、この仮想通貨は以下のビットコインダイヤモンドを含めて国内取引所では配布されていません。詳細は、上記事をご覧ください。
ビットコインダイヤモンド(BCD)

2017年11月24日にビットコインのブロックサイズを1MBから8MBに拡大し、さらにプライバシー要素を取り入れているのがビットコインダイヤモンドです。
配布例
AコインからBコインが誕生するハードフォークが行われてた場合を例にします。
発行枚数上限は変えることができますので、元のコインを所持していた割合に応じて新しいコインが配布されることはご理解ください。
Aコイン発行枚数上限1000枚、所持1枚
Bコイン発行枚数上限1000枚の場合
⇒ Bコインが1枚配布されます。
Aコイン発行枚数上限1000枚、所持1枚
Bコイン発行枚数上限2000枚の場合
⇒ Bコインが2枚配布されます。
新コインに税金はかかるの?
ハードフォークで取得した新コインも課税対象になります。
ただし、使用した段階が課税対象となります。
例えば、新コインを50万円で売却すると、その50万円が所得利益となり税金がかかります。
売らなければ税金はかかりません。
詳しくは、金融庁から発表されている仮想通貨Q&Aの別添4 仮想通貨に関する税務上の取扱いについて(FAQ)(PDF/525KB)の中にある「仮想通貨の分裂(分岐)により仮想通貨を取得した場合」をご覧ください。

分岐した新コインをもらった段階ではなく売却して得た利益に対して税金がかかるようになります。

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