かにたまです。
本日はアルトコインGrin (GRIN/グリン)について。
どんな仮想通貨なのか?特徴や将来性、価格チャート、購入おススメ取引所などについて書いていこうと思います。
仮想通貨の時価総額ランキングでは100位ほどなのですが、他のアルトコインと大きく異なる点があり、非常に面白いなと思ったのでザックリとご紹介します。
良かったらご覧ください。
Grin (GRIN/グリン)とは?
通貨名:Grin(グリン)
通貨コード:GRIN
公開日:2019年1月15日
発行枚数:6300万枚(2019年12月段階)、60秒で1枚増加(永久)
発行上限:なし
創設者:Ignotus Peverell(仮名)
ブロック生成速度:約1分
コンセンサスアルゴリズム:Proof of work(pow)
公式サイト:https://grin.mw/
ホワイトペーパー:https://www.allcryptowhitepapers.com/grin-whitepaper/
2019年1月15日に開始されたGrinは、ミンブルウインブルの実装において検閲なしでプライバシーに焦点を合わせた公平な暗号通貨です。
公式サイトを見ると、開発者は、国境、文化、スキル、またはアクセスに関係なく、Grinを誰でも使用できるようにしたいと考えていると記載されています。
ブロックチェーンにアドレス情報や量が保存されていない場合、チェーンは無駄のないスケーラブルなものになります。
特徴
グリンの主な特徴についてザックリと記載します。
匿名通貨
グリンはZcashやDash、Moneroのような匿名通貨です。
デフォルトでプライバシーが保たれているというわけです。

上記事でも記載したようにビットコインはアドレスを追跡することで、そのやり取りが全て知られてしまうという欠点があります。
そこで、匿名性をより強くした匿名通貨と呼ばれる仮想通貨の需要が高まっています。
MimbleWimble(ミンブルウィンブル)
グリンの特徴に「MimbleWimble(ミンブルウィンブル)」という技術があります。
主な特徴は3つです。
1、取引記録に金額が表示されない
2、取引記録にアドレスが表示されない
3、取引記録の中間を削除(カット)できる
この3は、カットスルーと呼ばれています。
※カットスルーとは?
取引記録を削除し、ブロックチェーンへの情報量を減らすことができる。
例えば、資金移動がA ⇒B ⇒Cの場合、Bを減らしてA ⇒Cという記録だけが残る。
これにより、他のブロックチェーンに比べて大きなスペース節約が可能。
例を挙げると、ビットコインの1/3以下まで情報量を減らすことが可能です。

MimbleWimble(ミンブルウィンブル)のより深い説明は上記事をご覧ください。
マイニングのASIC耐性

BITMAINに対抗したASIC耐性のあるマイニングアルゴリズム(Cuckoo Cycle) を採用しているのでマイニングの非中央集権化が目指せます。
利権がなく公平、開発はボランティア
Grinは、マイニング、ICO、そして創設者、チームなどの報酬なしで立ち上げられ、プロジェクトの長期的な開発はボランティア、その開発を支援するための寄付に依存しています。
給料のようなものは、その寄付金から支払われているということです。
一般基金は、グリンの進行中のプロジェクトと拡大し続けるニーズのためのものです。
この基金への寄付はいつでも歓迎し、感謝しているとのこと。
「Friends of Grin」ページに表示される一般基金から寄付することができます。
寄付された資金はすべてグリンの開発またはプロモーションに使用されます。
この基金は、Grin Technical Councilによって完全に管理されており、すべての支出決定は公開されます。
Grinは暗号通貨史上、最も公平なスタートと一部で言われています。
BTCは最初の採掘でサトシナカモト、ETHですら初期にプレマインがあり開発者のヴィタリック等がETHを受け取りましたがGrinはそれすらありませんでした。
毎分1枚増え続ける
Grinは毎分に1枚増え続ける仕組みを採用しています。
これは永久に続き発行枚数は無限ですが、10年後には10%、20年後5%、30年後には3.33%と総枚数が増えていくことで年々インフレ率は落ちています。
ちなみにGrinは60年後には金ぐらいのインフレ率におさまり、2600年頃にはほぼゼロのインフレ率になります。
発行枚数が一定で増えていくのは、法定通貨でもこれまでの仮想通貨でもみられないパターンで面白くはあります。
Grinの将来性
仮想通貨GRINの将来性について考えられることをいくつか記載します。
透明性が高く、ビットコイン同様に開発状況が全て公開されています。
それゆえに信用され、期待値も高い仮想通貨です。
しかし、歴史が短く、黎明期。
まだまだ実験的な段階であることから今後の開発次第という点は否めません。
開発が遅い
グリンは寄付で開発を行っているため、開発資金が足らずにどうしても開発が遅くなってしまいます。
大きく花を咲かせるにはビットコイン同様に長い時間がかかるかと思われます。
期待値の高さ

ビットコインですら初めて価格が付いた時は1BTC=0.07円。
当時と環境が違うと言えばそれまでですが、ボランティア開発でまだ実験的な段階で今の価格はグリンに対する期待値の高さを感じてしまいます。
実際、実験的なことはGRIN公式Webサイトに以下のように記載されていることからもわかります。
Grinは2019年1月15日に発売されました。非常に若くて実験的です。自己責任!
また最近では、正体不明の人物からグリンに対して50BTC(約4,600万円)の寄付があったことをグリンのプロダクトマネージャであるダニエル氏が伝えています。
寄付を人物は名前は伝えていませんが、以下のようなメッセージを残しています。
このプロジェクトは(ビットコインの)2009年ないし、2010年の頃を思い出す。
しかし、大丈夫、心配しないでください。 あなた達は素晴らしい仕事をし、私たちにはグリンがある。
私たちの動機(モチベーション)は経済的なものからではなく、技術とプロトコルについてです!!
過去と同じように仕事を続け、グリンの開発に活用してください。
メッセージの内容からグリンに寄付をした人物はビットコインの初期の開発者ではないか?とも言われています。
匿名通貨
匿名通貨はプライバシーが守られるという点では非常に有効で需要があります。
しかし、その匿名性から一部の匿名通貨がマネーロンダリングとして使われる可能性があるのも事実です。
日本では、コインチェックで匿名通貨が上場廃止になったように悪事に利用されてしまうと危険になる可能性もあるわけです。
特にMimbleWimble(ミンブルウィンブル)であるグリンはアドレスすら残りません。
仮想通貨による税制がある以上は、匿名通貨へのリスクがあることは間違いないです。
上場への期待
グリンは利害関係がなく、ボランティアで開発がすすめられいます。
それにも関わらずイギリスのHotbit、中国のOKEX、米国のPoloniexなど既に多くの取引所に上場しています。
バイナンスやBitfinex、Krakenなどにはまだ上場していないので、開発次第で今後の上場が期待できます。
初期のインフレ率が高く、初期は下落しやすい
Grinは、毎秒60秒ごとに1枚新規発行される通貨です。
よって、枚数の少ない初期は増加率が高くインフレ率が高いです。
Grin SupplyというサイトでGrinのインフレ率がわかります。
ちなみに初期のグリンのインフレ率は400%もあります。
実際、Grinは上場後から下落トレンドにあります。
基本的にマイニングを行うPOW通貨は初期段階ではマイナーに売られるために下落しやすく、Zcash、Moneroなども初期は大きく暴落しています。
購入時期はMoneroが約2年のビットコインの半減期後に上昇し始めましたが、Grinはよりインフレ率が高いので2020年のビットコインの半減期が来ても上値が重いかもしれません。
とはいえ、有望なプロジェクトであるため、将来的には価値を大きく上げる可能性はあります。
Grinの価格チャート
▲2019年1月15日~11月18日(記事作成段階)までのGrinの価格チャートです。
最新Grinチャートは「Coinmarketcap-Grin」をご覧ください。
やはり高いインフレ率からか、今年の上昇相場にも関わらずマイナーに売られており、価格は下落し続けています。
購入おススメ取引所
Grinの購入は海外取引所のKucoinがおススメです。
ここは以前日本向けサービスを終了していますが、現在は普通に利用できます。
Kucoinは、coingekoでも信用度は最高クラスと評価されているまともな取引所です。
僕も日本のサービス停止前は良く使っていて好きな取引所でした。
もしくは、記事作成段階で半分以上の出来高を占めているHotbitでの購入が一般的です。

ただし、Hotbitは日本語に対応していないのと、リスクの高い取引所でもあります。
出来高が小さく、購入したいなら現状ではこのどちらかの利用が良いでしょう。
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