ビットコインキャッシュ(BCH)の分岐から権力争いが収拾し、このタイミングで米国のウィンクルボスの仮想通貨取引所Geminiが取り扱いを決定しました。
仮想通貨取引所Gemini、ビットコインキャッシュ上場へ
12月8日、公式ブログ記事上でウィンクルボス兄弟が運営する仮想通貨取引所Geminiがついにビットコインキャッシュの取り扱いを開始すると発表しました。
記事によると、ビットコインABCネットワークにのみ対応し、プラットフォーム上ではこのネットワークが「ティッカーシンボル:BCHのビットコインキャッシュ」として扱われると記載されています。
つまり、ビットコインABCがビットコインキャッシュ(BCH)としてGeminiに上場するということです。

一方、片割れのビットコインSVについては、現在も査定中とのことです。将来、ビットコインSVの取り扱いを対応するかもしれないし、しないかもしれないという状況です。
権力争いから不安要素が強くなっていたBCHでしたが、このタイミングでGeminiに上場できたことは大きいと思います。
なぜなら、このGeminiの取引所は、米ニューヨーク州の認定の仮想通貨取引所であるからです。世界への影響力があり、規制の厳しい米国での認可は大きいと感じています。
BCHSVを取り扱っている仮想通貨取引所
Cryptocurrency Exchange Rankings | CoinMarketCap
バイナンスやHuobi(フォビ)などがビットコインSVをとりあつかっています。
バイナンスはいわずと知れた世界一の取引所ですが、早々にビットコインSVも配布し、すでに売買可能です。
なお、多くの取引所がBCHABCをビットコインキャッシュ(BCH)として扱っている中、バイナンスは、ABC側をBCHABC(ビットコインキャッシュABC)、SV側をBCHSV(ビットコインキャッシュSV)として取り扱っています。
フォビは2018年12月現在、取引高ランキングで世界3位になっていますね。自国の中国の規制が厳しく本拠をシンガポールに移しています。

2018年9月にフォビが日本の取引所ビットトレードを買収しました。フォビはBCHSVを扱かっていますので、将来的にビットトレードでもSVが扱われるかもしれませんね。
とはいえ、現状では日本の取引所で1箇所もBCHSVの配布や売買は行われていませんので、取り扱いがあるかどうかは、今後の国の方針次第になりそうです。
BCHのハッシュ戦争は終結、SV側が独立しBCHABCが正式なBCHへ
勢力争いが続いていたABCとSVですが、現在は終結しています。

ビットコインキャッシュ(BCH)は方針の違いから「BitcoinABC」と「BitcoinSV」の両開発チームによる対立が起こっており、11月16日以降ハードフォークによって「BCH ABC」と「BCH SV」の2つの通貨に分かれ、分岐後も争いは続いていました。
しかし、BitcoinSVを支持するCoingeekが「ビットコインキャッシュから独立したエコシステムを構築する。ビットコインキャッシュのハッシュウォーは終了した。」と発表、事実上、対立は終了しました。
BitcoinSV側が撤退し、独立したシステムを構築することにより、BitcoinABC側の通貨がビットコインキャッシュのシンボルとなる「BCH」を獲得しました。
一方、BitcoinSV側の通貨のシンボルはBCHの要素を含まない「BSV」という表記が正式なシンボルとなりました。
BitcoinABC側の通貨=BCH
BitcoinSV側の通貨=BSV
※ただし、一部の取引所では表記が違います。
そのうち統一されていくでしょう。
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