かにたまです。
資産運用の利回りで生きていきたい人にとって、疑問に思うこと。
それは、資産運用までにどれぐらいの額まで元本、すなわち元手を貯めるのか?という点です。
そこで、本日は、その疑問を解決するような記事を書いていきます。
良かったらご覧ください。
金利について~複利と単利~
具体的な額はどうするか?ということを知る前に、まずは金利について知っておきましょう。
金利には、「単利」と「複利」があります。
複利とは、利子に更に利子がつくことを意味します。
一方、単利とは、元金だけに対する利子がつくことを意味します。
どういうことでしょうか?
この単利と複利の違いを以下の具体的な数値を例に知っておきましょう。
たとえば、元金(もともとのお金)が100万円あり、この100万円を金利2%(年利)で1年間預金したとすると、1年後には102万円になる。この場合、2万円は、元金に対してついた利子である。この2万円も含めて(つまり102万円を)再び金利2%で1年間預けると、1年後には104万円となるのではなく、104万400円となる。この400円は、利子である2万円についた利子である。このように、利子にもまた利子がつくことを、「複利」という。
長い期間でみると、複利の効果は非常に大きい。複利にするためには、利子を元金に組み入れて運用すればよい。上記の例では利子の2万円を元金100万円に加え、102万円を新たな元金としていた。
これに対して、利子を元金に組み入れない場合、「単利」となる。上記の例で、利子の2万円を元金100万円に組み入れず、100万円のみを再び金利2%で預けたとすると、1年後には104万円であった(100万円+1年目の利子2万円+2年目の利子2万円)。このような運用を「単利」での運用という。
なお、お金を借り、返せない場合、借金の利子にもまた利子がつき、複利で借金が増える。その増え方は「雪だるま」に例えられることも多い。
あのアインシュタインが「人類最大の発明」と述べたのが、複利です。
では、その効果について早速みていきましょう。
少額でも年数を重ねると大きくなる複利の凄さ
少額での資産運用も年数を重ねると馬鹿にならないです。
例えば、いま100万円あるとします。
これを50年間1度も使わないで運用にまわすとします。
そして、年利は5%とします。
すると、50年後はどうなっているのでしょうか?
Ke!sanサイトの複利計算式を利用して計算してみましょう。
運用資産100万円
⇒ 複利で50年後に1146万7,400円
元本の100万を引くと1046万7,400円の利益になります。
資産の増え方をグラフにこうなります。
特徴的なのは、複利は年数が経てば経つほど増え方が大きくなる点です。
ちなみに単利の場合は以下のようになります。
運用資産100万円
⇒ 単利で50年後に350万円
毎年5万円ずつ増えるために5✖50=250万円が利益になります。
1年目は同じ5万ずつしか増えない状態でも、こうして50年も年月を重ねると差は歴然です。
複利がいかに効果的であることがわかると思います。
この年数が経てば経つほど効果的になる複利の法則を知っているなら、できるだけ若いうちに運用を始めた方が将来的にゆとりができるとわかるはずです。
老後からはじめても大して増えません。
近年、年金2,000万円が問題になりました。
しかし、生まれたばかりの赤ちゃんのために100万円で複利運用すれば、彼らが老後になる70才の頃には100万円が70年で約3,042万円になるわけです。(年利5%の場合)
この額は、ほとんどの会社の退職金より高く、それこそ老後年金2,000万円問題など問題にならないのです。
こうして数値を見ると、年月を経た複利の凄さがわかると思います。
ですから、もちろん額はあった方が良いです。
しかし、それよりも早めに始めることが重要なのです。
年数は圧倒的な効果を生み出します。
とはいえ、運用には単利と複利があります。
複利運用ができるか?という点を意識すると良いでしょう。

資産運用を始める上で額にこだわる方が多すぎです。確かに多い方が良いのですが、最も重要なのはその運用年数です。だからこそ、若いうちから始めるべきなのです。
ただ、いくら年数が効果的といっても少額すぎる場合は大きな効果がありません。
例えば、運用額が1万円だと50年でも114,674円ですからね。
資産運用をはじめる目安として、最低でも100万円以上は欲しい所ですね。

収入を上げて固定費などの支出を減らし、少なくともそこまでは貯めておきたい所です。

100万と書いていますが、それより少額でも銀行に置いておくよりも増えるので、あくまでも目安の数値です。
早めに始めるに越したことはないです。
複利運用で年利設定はどうする?72の法則を知ろう!
複利運用で年間に増えていく額である「年利」をどれくらいに設定するか迷う方も多いと思います。
勿論、高いのに越したことはないのですが、高すぎは破綻する可能性もあり、むしろ危険ですからね。
そこで、複利で元本が倍になる期間がどれくらいなのか知る「72の法則」というものがあります。
この結果に応じて年利を決めていく参考にはなるでしょう。
「72の法則」と聞くと何やら難しそうですが、簡単です。
72から利回りの割合を割るだけで倍になるおおよその年数がわかります。
なお、ぴったりではなく多少はずれますが、おおむね正確なことで良く利用されています。
『72の法則』
72÷年利 =複利運用で元金が倍になる年数
例を挙げてみましょう。
年利1%の場合:72÷1= 72年後
年利2%の場合:72÷2= 36年後
年利3%の場合:72÷3= 24年後
年利4%の場合:72÷4= 18年後
年利5%の場合:72÷5= 14.4年後
年利6%の場合:72÷6=12年後
年利7%の場合:72÷7=10.28年後
年利8%の場合:72÷8=9年後
年利9%の場合:72÷9=8年後
年利10%の場合:72÷10=7.2年後
これを元に10年で元本を倍にしたいのなら、年利7%くらいで運用してくというような参考数値にはなります。
なお、単利の場合は、同様に「100の法則」で計算できます。
年利1%の場合:100÷1= 100年後
年利2%の場合:100÷2= 50年後
年利3%の場合:100÷3= 33.3年後
年利4%の場合:100÷4= 25年後
年利5%の場合:100÷5= 20年後
年利6%の場合:100÷6=16.6年後
年利7%の場合:100÷7=14.2年後
年利8%の場合:100÷8=12.5年後
年利9%の場合:100÷9=11.1年後
年利10%の場合:100÷10=10年後
最後に
長期で資産を形成するためには、資産運用利回りも考えた上で、保有資産を組んでいくと良いでしょう。
上の計算式からもわかるように倍になるのもかなりの時間がかかります。
この後、複利で更に加速度的に増えていくことを考えると、いかに若い時から資産運用をはじめるか?が重要になります。
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