かにたまです。
資産運用などで投資を行う上でこだわりたいのは、「手数料」です。
なぜなら、長年の蓄積で大きな差になるからです。
そこで、本日はこの手数料の差でどれくらいの違いが出てくるのか?
実際に計算するとその差は歴然でした。
そして、あなたにも見て欲しいと思い記事にしました。
また手数料にこだわる理由は他にもあります。
知りたければ、良かったらご覧ください。
手数料にこだわる理由
そもそも手数料にこだわるのは何故でしょうか?
手数料にこだわる理由は、確定要素だからです。
「いやいや、こだわるなら手数料よりも投資商品でしょう!」と思う方もいるでしょう。
そして、様々なファンドが運営する投資信託に預ける際は過去の成績などを参考にして選ぶ方も多いと思います。
しかし、運用先に絶対はない不確定要素です。
その例を挙げてみましょう。
1994年、ロングタームキャピタルマネジメント(略称:LTCM)という超人気だったヘッジファンドがありました。
このファンドは、当時のノーベル経済学賞受賞者達を集めてつくられた経済界の英知を集めてつくられた超優秀なファンドでした。
wikipediaより:LTCM運用成績
しかし、1999年には経済危機で破綻(はたん)。
現在は存在していません。
ここからもわかるように、例え、人類の英知であるノーベル経済学受賞者達が集結しても相場の未来は読めないということです。
ですから、いくら過去の運用成績が良いからといってもずっと続く保証はないということです。
運用成績は、先が読めない不確定要素なのです。
だからこそ、こだわるのは既に確定している「手数料」というわけです。
手数料が高いと常に損をする
業者からとられる手数料が高いとどんな状況でも損をします。
利益の出ている時でも取られる手数料が高いので損は小さく、逆に相場が悪い時でも高い手数料が取られるのでより大きな損失をこうむります。
つまり、手数料は常に一定であり、相場の良い悪いに関わらず高いと損をするわけです。
よって、手数料の高い所はNGです。
手数料の目安
株式では年間0.5%以下の手数料に抑えることが良いとされています。
ちなみに株の世界では、0.5%の手数料以上は検討にも値しないという方もいます。
年間0.5%といいますと、1,000万円で5万円ほどになります。
この数値はあくまでも目安であり、安ければ安いほど良いです。
この数値はともかく、手数料に対する基準はあると良いですね。
基準があるだけで手数料が高いものは事前に除外できますから、手数料で損をする可能性が高くなるゴミ商品を掴まされずに済みます。
利回りにまどわされない!表面と実質を良く見よう!
ーーー利回り。
すなわち、投資額に対する1年あたりの儲かった割合となります。
大抵の方は、この利回りを目にすると思いますが注意点があります。
それは「表面利回り」と「実質利回り」です。
2つの意味は以下のようになります。
表面利回り・・・得られる表面的な利回り
実質利回り・・・得られる利回りから手数料などの「費用」を引いた額で実際に得られる利回り
私達が考えるのは、手数料などの費用を引いた「実質利回り」です。
多くの金融商品は手数料などを考慮していない「表面利回り」で顧客を呼び寄せています。
しかし、どれだけ表面利回りが高くても「費用」で大きく引かれてしまうとマイナスになることもあります。
実際に私達が得られるのは「実質利回り」
利回りを見る際、表面利回りに惑わされず「実質利回り」
まずは、ここを重視して見てください。

例えば、利回り5%といっても業者に払う手数料が引かれていない表面利回りの可能性があります。実質利回りかどうかも考慮しましょう!
手数料でこれだけの差がつく!
では手数料でどれくらい大きな差がつくのか?
具体例を挙げてみます。
手数料を0.5%刻みで2%までのものを利回り5%で運用すると以下の表のようになります。
手数料 | 元本利回り | 1年後 | 5年後 | 10年後 | 20年後 |
0% | 5% | 105% | 128% | 163% | 265% |
0.5% | 5% | 104.5% | 125% | 155% | 241% |
1% | 5% | 104% | 122% | 148% | 219% |
1.5% | 5% | 103.5% | 119% | 141% | 199% |
2% | 5% | 103% | 116% | 134% | 181% |
たった0.5%の手数料の差でも5年後には3%、10年後には7%前後、20年後には20%前後も差がつきます。
そして、運用年月が長ければ長いほど手数料の差の効果は大きくなっていきます。
仮に1,000万を運用していたとすると、20年後にはたった0.5%の手数料の差で200万円もの差がつきます。
手数料が高いものは、低いものに比べると大きな損失になることがわかると思います。
素人が手数料の高いものを買ってしまう理由
とはいえ、多くの方が手数料の高いものを買ってしまうのが現実です。
なぜなら・・・手数料の高いものは販売者が熱心に売ってくるからです。
要は手数料が高いということは、それだけ業者が儲かることから熱心に売ってくるわけです。
だからこそ、この手数料の差を知らない方は業者の進めるがままに購入してしまうのです。

手数料の高い会社は顧客から資金を集めて運用で利益を出すのではなく、確実に手に入る顧客の手数料で儲けようとしています。
低すぎる手数料にも注意!
低すぎる手数料にも注意する必要があります。
例えば、不動産投資などで仲介手数料無料などという所がありました。
「へえ、仲介手数料が無料なので良いな」と思っても、よくよく調べてみると「契約作成料」「物件調査費用」など他の費用がかかったりして割高のものがありましたw
ここで重要なことは安すぎる手数料時にも他の費用がかかっていないかを確認して下さい。
特に無料のものには、この例のようにウラがある可能性が高いです。
初月無料で次月から高い手数料を払う所などもあったりします。
仮想通貨ビットコイン等の手数料は安いが・・・
本日のような手数料の差による効果を知る人が増えたことにより、現在、証券会社の手数料の値引き合戦みたいなことが起こっています。
しかし、中間を使い社員を抱えている段階では、その引き下げも限界があります。

▲以前、200億円のビットコインを送った際に手数料が10円代という記事を書きました。
ここまで下げることは既存の証券会社では無理かと思います。
ですから、中間を省き、手数料を極限まで下げる仮想通貨が今後、世界中で浸透していくことは目に見えています。

中国のデジタル通貨などはその先陣となるでしょう。
しかし、、、
現在の仮想通貨の手数料は高いです。
安いのに高い・・・???
どういうことでしょうか?
それは、現在の仮想通貨は、売買、送金時などで中間業者(取引所等)を挟んでいるからです。
つまり、ビットコイン自体の手数料は安くても、それを取り扱う取引所などの業者からの手数料がガッツリとられるので高いというわけです。
ですから、私達は業者に支払う手数料を考慮する必要があります。

ちなみに将来的にはアトミックスワップなどで取引所を使わなくても交換できるようになります。
よって、多くの取引所はなくなり手数料は安くなるでしょう。
しかし、現在はそういうわけにはいかないので取引所の手数料を考慮していきましょう。

残念ながら日本の業者の手数料は高いです。恐らく、国の税金が高いために高くせざろう得ないのでしょう。

▲特に見えない手数料にご注意ください。
知らない方は一読されることを推奨します。
まとめ
・手数料は相場とは違い、確定要素であり、相場の良し悪しによらず高いと損をする。
・手数料が高いのは業者が儲かるから、ゆえに熱心にすすめてくるため惑わされないように!
・手数料無料でも他の費用がかかっていないかチェックする。
・手数料が高い所は、相場ではなく手数料で儲けようとしている。よって、手数料が高い所は検討しなくて良い。
・手数料の基準を決めると、手数料で儲けようとしている悪い商品をつかまなくて良い。(目安0.5%)
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