かにたまです。
本日は、仮想通貨Ethereum(イーサリアム・ETH)について記事にします。
イーサリアムとは何か?また現状は未完成なイーサリアムが期待されている理由と、現状の問題点、価格チャート、購入できる取引所、将来性などをご紹介していきます。
生みの親である若き天才ヴィタリックブテリンやスマートコントラクトで注目を集め、将来が非常に有望視されています。
2019年4月の段階でイーサリアムの時価総額はビットコインについで2位になっています。
では、どんな仮想通貨なのか見ていきましょう!
イーサリアムとは?基本情報
通貨コード:ETH
発行上限:なし
半減期:なし
コンセンサスアルゴリズム:プルーフ・オブ・ワーク(PoW)
生みの親:ヴィタリック・ブテリン
公式サイト:https://www.ethereum.org/
※2019年4月29日段階
仮想通貨イーサリアムは、簡単に説明すると以下のように表現できます。
「新しいサービスを生み出すことができるプラットフォーム」

イーサリアムは、スマートコントラクトと呼ばれるプラットフォームで使用されます。
スマートコントラクトは契約を自動的に行える仕組みになっています。
よって、プラットフォームには管理者がおらず、世界中のユーザーに支えられています。
正式名称はEther(イーサー)ですが、Ethereum(イーサリアム)として一般化されています。
イーサリアムに発行枚数の上限はありません。
しかし、ETHの増加率は年々減り続けており、ビットコイン同様に最終的には0、つまり、新規発行通貨はなくなるといわれています。
現在のイーサリアムは、トークンやゲームなどで少しづつ使われ始めています。
しかし、現状は、まだ未完成です。
イーサリアムには、大きくわけて以下のような開発段階が4段階あります。
2.ホームステッド(Homestead)
3.メトロポリス(Metropolis)
4.セレ二ティ(Serenity)

2019年3月、延期されていたメトロポリスが終わりました。
いよいよ最終段階のセレニティに到達しようとしています。
イーサリアム(ETH)とイーサリアムクラシック(ETC)との違い

もともとイーサリアムクラシック(ETC)と一つの仮想通貨だった時代があります。
THE DAO事件をキッカケに生まれた仮想通貨が現在のイーサリアムです。THE DAO事件で盗まれた事実を記録して残すか、残さないかで論争になり、最終的にわかれました。
イーサリアムとイーサリアムクラシックの違いは、ざっくりわけて以下のようになります。
▼Ethereum(イーサリアム)
『DAOがハッキングされた事実』を無かったことにしたハードフォークで新しく生まれたイーサリアム。多数派。
▼Ethereum Classic(イーサリアムクラシック)
『DAOがハッキングされた事実』をそのまましたイーサリアム。少数派。
2つにわかれたことで、ETHとETCは新たな歴史を歩むことになります。
未完成なイーサリアムが期待されている理由
2019年3月時点ではまだ未完成のイーサリアム。
しかし、2014年プレセールの価格は1ETHは日本円で約26円。記事作成段階の2019年4月段階で17,600円ほど。たった5年ほどで677倍になっています。
では、未完成状態のETHが何故ここまで価値を上げているのでしょうか?
先に未完成なイーサリアムが期待されている理由をまとめます。
イーサリアムを活用することで中央の管理なしに様々な仕組みが自動的に実行することができ、現在の中央管理による世の中の「契約」の基盤すら変えてしまう可能性があります。
よって、高い期待があるわけです。
ビットコインとは違う世の中を変えるスマートコントラクト
ビットコインとは違い、イーサリアムには「スマートコントラクト」という技術があります。

イーサリアムのスマートコントラクトとは「信頼性が高い契約を自動的に行える仕組み」です。
信頼性が高いと言われているのは、ブロックチェーン上に契約内容も書きこむために改ざんすることができないことにあります。
現在の契約手段では、改ざんのニュースがあるように書き換えることが可能であり、信頼性があるとは言えません。
イーサリアムのスマートコントラクトは、現在行われているありとあらゆる世の中の「契約」を変える可能性があります。
「契約」とは、例えば、300円のリンゴを1個購入することも契約です。
300円を支払う代わりにリンゴを1個得られるという「契約」になります。

プラットフォーム系の仮想通貨で世の中の契約を全て変えてしまう可能性があることから未完成の段階でも非常に高い期待が持たれています。
これまでの契約は中間者がいることで信用が担保されてきました。
リンゴでいえば、購入者である私達と農家を結ぶ「八百屋」などがそれにあたります。
八百屋などでリンゴが売っており、僕たちがお金を払ってそれを購入しているわけです。
しかし、イーサリアムのスマートコントラクトを使うと、八百屋のような第三者が不在でリンゴを購入できるわけです。
つまり、農家と僕たちがその場で取引しているのと変わらない事がスマートコントラクトによってできるわけです。
取引記録以外にも契約内容を残して管理が可能
イーサリアムのビットコインとの大きな違いを1点だけ述べるとすると、イーサリアムは契約内容を残して管理することができます。
ビットコインの場合は取引記録しか残りません。
分散型アプリケーション(Dapps)

イーサリアムを基盤にして、Dappsと呼ばれる分散型アプリケーションを作成できます。
分散化アプリケーションは、オープンで自動運営ができ、これまでのアプリケーションとは違い、中央なしに存在することができます。
またユーザーの合意があれば、改善することも可能です。
トークンを発行できる

イーサリアムの仕組みを使うと誰でもトークンが発行できます。



現在、Augur、Maker、OmiseGOなどの様々なイーサリアムのトークンが発行され、価値を持っています。
誰でも新しい経済圏を生み出すことができることが魅力です。
生みの親の天才”ヴィタリック・ブテリン”

19歳でイーサリアムを考案し、生みの親であるロシアの天才児「ヴィタリック・ブテリン」はイーサリアムを語る上では欠かせません。
彼への期待がETHの価値を高めているとも言えるでしょう。
ヴィタリック・ブテリン。
通称「宇宙人」と呼ばれています。
1994年1月31日にロシアのモスクワ州コロムナ生まれました。
6才の頃に父親がより良い環境で働きたいという理由でカナダに移り住み、小学生の頃には、既に経済やプログラミングを学んでいました。
13才の時に世界一のオンラインゲーム「World of Warcraft」に夢中になりましたが、運営の仕様変更によりお気に入りのキャラクターの能力が下がってしまい、この頃から中央集権の理不尽さを感じていたようです。
約2年ほどネットゲームにはまっていたようです。
17才の時に父によりビットコインについて知り、自分でビットコインについて調べ始めるついでにアルバイトで記事を書いてたそうです。当時、ビットコインの記事を1つ書くと5BTCがもらえたそうですよ。当時の価値だと1記事550円程度でしたが、今の価値にすると1記事300万円以上です。
この支払いの仕組み、すごい良いですよね。当時はビットコインの価値は低かったので、本当にその通貨に価値を持つと思っている方だけが記事を書きます。そして、広がっていけば価値は上がります。質の悪い記事を書き続けていれば、広がりませんのでバイト代としてもらった通貨の価値も下がります。
話はそれましたが、仮想通貨の雑誌のBitcoin Magazineを創刊したことで有名です。
18才の時、国際オリンピックで銅メダルを獲得しました。
19才の時にイーサリアム(ETH)を発案、ホワイトペーパーを発表。
20才の時に大学を中退し仮想通貨の実用性を探るために世界中を旅をする
現在25歳です。(2019年4月時点)
数々の有識者に評価されている
ETHは国内外問わず数々の有識者に評価されていることが大きいですね。

日本では「ホリエモン」こと堀江貴文さんが2014年頃からETHに注目していたということが、ほりえもんさんのブログからわかります。
やばい!IPOの時から持ってるわ
RT @CCMag_Japan: イーサリアム(ETH)暴騰止まらず、セール時から35倍を突破 https://t.co/I348ikV3Aq#Ethereum #ETH #イーサリアム pic.twitter.com/ugrxSb4nUA— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) February 12, 2016
ホリエモンは、ICOの時からETHを所持していたようですね。
開発者の数は仮想通貨の中ではNo1
ETHは仮想通貨の開発の中では1番大きい規模を持っています。
2019年3月の調査会社のElectric Capitalのレポートによると、イーサリアムの開発者はビットコインの2倍以上であり、全仮想通貨の中で圧倒的にトップです。
人が多ければそれだけの可能性が開けるということで期待値が高いですね。
このような期待されている点もある中で、現状の問題点について記載します。
イーサリアムの現状の問題点
トランザクション問題
現状のイーサリアムはビットコイン同様のトランザクション問題を抱えています。
つまり、混雑すると送金が遅れたり、手数料が高くなってしまいます。

イーサリアムはガスリミットというものを使って送金します。
量を多く設定すると高い分、速く届くようになります。
イーサリアムの問題はプラットフォームとして使われており、一つの分野で問題が起こると他の分野にも影響してしまうという点が問題ですね。
例えば、ゲームでイーサリアムが使われてネットワークが混雑してしまうと、普段のイーサリアムの送金手数料も跳ね上がり非常に使いづらくなります。

そのためにライデンのような高速処理を可能にする技術が考えられていますが、まだ実装段階にいたっていません。
未完成でバグもあり開発が遅れている
そもそも、この前のコンスタンティノーブルのアップデートが延期され続けていたのは、バグが見られたことにあります。
新しい技術であるがゆえにバグはつきものです。仮にイーサリアムが完成しても実際にどこまで使えるのか?という疑問点はありますね。
また、開発の多さはビットコインの2倍以上と良いものの、バグなどで以前だされたロードマップに沿わず開発がどんどん遅れています。
生みの親であるヴィタリック・ブテリンは若くて線が細く、俺が引っ張っていくというタイプでもないので「船頭多くして船山に登る」という諺(ことわざ)があるように、まとまりが欠けている部分も感じます。
2020年中にはセレニティが完成するとも言われていますが、現状の進行度合いを考えると、2021年、2022年と延期されてもおかしくありません。
POSへの移行による寡占化
上記でも記載したようにイーサリアムは最終段階のセレニティでマイニングで増えるPOWから安価で所持している枚数に応じて増えるPOSに切り替わることが決まっています。

所持枚数で増える割合が変わることからETHではクジラによる寡占化が進んでいます。
また、これまで小国一国分の電気代をかけてつくられたETHが、突然、安価で生み出せるようになるというわけです。果たして、このような大きな変化が来た際にETHは価値を保てるのだろうか?と疑問に思う点があります。
この際に新しいコインと分裂(分岐)してしまう可能性もあると感じています。
POWからPOSへの移行は、僕が最も注目している点ですね。
高すぎる期待値
イーサリアムの時価総額は1,86兆円。
一部のゲームやトークンなどで使われ始めているイーサリアムのスマートコントラクトですが、現在の未完成の段階で、この時価総額は非常に高い期待感からつくられたものだと感じています。
イーサリアムの価格チャート
最新チャートは「こちら」から確認できます。
最近の出来高は2017年のバブル期並に増えており、チャートだけを見ると、今後、かなり伸びそうな印象はありますね。
イーサリアムを購入できるおススメ取引所
新規登録が可能になればBitFlyerかZaifを推奨します。
ただし、記事作成段階では、新規登録は停止中。別の所をご紹介します。

DMMの良い所は、現物、入出金、仮想通貨の入出庫、レバレッジ手数料など無料な点です。

ただ、現物は販売所形式なので、その分だけ上乗せされています。現物を購入したい場合は割高になるのでおすすめできません。

またビットコインでETHを購入するならビットバンクを推奨します。ビットコインのみで日本円ではETHが購入できないので、その点は注意してください。
イーサリアムの今後と将来性について
将来性に関しては、現状の開発規模の大きさや、この世の「契約」を変えてしまう可能性があることから、現在の高い期待値からもわかるように今後の可能性は当然あります。

まだ一部のDappsゲームや、ERC20トークンのようなものとして利用されているにすぎず、未完成で現状では期待値が先行していることだけはご理解ください。
ただ、過去にインターネットが遅くて使い物にならない時代から、現在では当たり前のように使われているように初期は問題はあって当たり前です。
個人的には、期待が先行しすぎていることは気になりますが、問題点を考慮しても将来性は高いと感じています。
将来的に完成したイーサリアムは実用化されることは目に見えています。
なぜそういえるのか?と言いますと、例えば、イーサリアムを活用してビジネスを行う事を目指すエンタープライズ・イーサリアム・アライアンス(Enterprise Ethereum Alliance)、通称EEAと呼ばれている組織があります。
公式ページ:https://entethalliance.org/
そこにはマイクロソフト、インテル、JPモルガンなどの超有名企業が参加しています。
これだけのメンバーが参加していれば、急速にETHのネットワークが広がっていきます。
よって、将来的には誰でも当たり前のようにETHのプラットフォームを使う時代が来ることもゼロではないというわけです。

EEAのように、すでに様々なビジネスのためにETHのプラットフォームを実装することが考えられています。よって、ETHのセレニティが終わった完成後には急速に世の中に浸透していく可能性があります。
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