先日、仮想通貨取引所バイナンスが4銘柄を上場廃止することを発表しました。
本日は大手取引所から上場廃止になった際のリスクを記事にします。
バイナンス、4銘柄を上場廃止
バイナンスより4つの仮想通貨の上場廃止が正式に発表されました。
上場廃止は以下の4銘柄です。
・ChatCoin(CHAT)
・Iconomi(ICN)
・Trigger(TRG)
Binance Will Delist $BCN, $CHAT, $ICN, $TRIGhttps://t.co/B9KccEH4IQ pic.twitter.com/JgVgRME3zD
— Binance (@binance) 2018年10月9日
なお、バイナンスでの上場廃止の基準として以下のような点が挙げられます。
・開発活動の質とレベル
・ネットワーク/スマートな契約安定性
・公的なコミュニケーションと活動のレベル
・定期的な投資先の価値やリスクへの対応
・非倫理的/詐欺的な行為の証拠
・健全かつ持続可能な暗号エコシステムへの貢献
大手で上場廃止になると価格は大きく下落する
バイナンス上場廃止の情報から対象通貨は大きな影響が出ています。
Bytecoin(BCN)
Bytecoinは元祖匿名通貨と言われている最も歴史のある匿名通貨です。
上場廃止で約20%ほど下落しています。
時価総額30位。
ChatCoin (CHAT)
ChatCoinは、ウォレットの機能が付いたメッセンジャーアプリ。
Qtumベースで構築されている仮想通貨です。
上場廃止で約30%ほど下落しています。
時価総額319位。
Iconomi (ICN)
Iconomiは、仮想通貨のファンドを行っているマネージャーと投資家をつなげることを目的としているプラットフォーム通貨です。
上場廃止で約9%ほど下落しています。
時価総額139位。
Triggers (TRIG)
Triggerは、ブロックチェーン技術を活用し、スマートガンの管理ネットワークの構築を目的とされている仮想通貨です。
上場廃止で約44%下落しています。
時価総額481位。
このように大手取引所での上場が廃止になると価格が大きく下落します。
数々の仮想通貨が上場廃止
今年の上場廃止数を見ると、数々の仮想通貨が上場廃止になっています。(OKEXのものは情報が古いです。)
プロ野球選手のドラフトが毎年行われて加入する一方で、毎年、戦力外通告される選手がいるように、上場できる仮想通貨が毎年ある一方で、上場廃止となる仮想通貨もあるというわけです。
今後起こりうる上場廃止の2つのパターン
国家の方針
上場廃止銘柄は何かしらの事情により、大きな取引所で連鎖的に廃止になる可能性はあります。
Tokens soon to be delisted by Yunbi: QTUM, GXS, EOS, ANS, DGD, 1ST, GNT, REP, SNT, OMG, PAY, LUN, VEN
— cnLedger (@cnLedger) 2017年9月6日
Yunbi trade volume and market listings | CoinMarketCap
かつて、国の規制で中国のYunbiにある殆どの通貨の上場廃止がされました。
当時、コインチェックではAugurが扱われていましたが、規制が強い日本でも上場廃止になる可能性があり、大きく下落する可能性が考えられ一時的に手放しました。
オーガー自体は「こちら」で書いたように非常に可能性がある通貨だと思っていますが、ギャンブル性があるためにリスクが高い仮想通貨だと感じています。
中国がついに特定の仮想通貨の上場廃止という手段を使ってきたことで国家の方針から日本でも上場廃止になると考え売却したのですが正解でした。
実際にAugurやZcashのような匿名通貨がコインチェックで上場廃止になり、国内から消えました。
相場が下落し続けている時(過疎時)
取引所も商売です。
今回のように相場が閑散になると、取引高(流動性)がない通貨は上場廃止にしてきます。仮想通貨にはハッカーから仮想通貨を守る管理費がありますので無料で取引所においているわけではありません。
よって、相場が閑散としてきて売り上げに貢献しない通貨は上場廃止の可能性もありますので気をつけてください。
特に相場のピーク時に大きな取引所に上場したようなアルトコインは上場廃止の危険度が高いです。
かにたま「取引所はその仮想通貨の悪さを上場廃止の理由に述べる所もあります。だったら何故上場させたのか?という話であり、それは表向きの理由ですね。相場によらず大手取引所で出来高がない仮想通貨は注意しましょう。」
最後に
この下落振りは凄いですね。
バイナンスでの上場廃止の影響力を感じました。
これは上場廃止通貨の出来高の多くが、バイナンスということもあるでしょう。
実際、上場廃止4通貨ともに半分以上の出来高がバイナイスのものでした。
今回で、1つの取引所が出来高の大半を占めている通貨の危険性を感じました。
また、他の取引所でも上場廃止と、相場が停滞している時期は、この上場廃止のリスクはあると頭の中に入れておくと良いと思います。
とはいえ、仮想通貨取引所に上場することが仮想通貨の目的ではありませんので、これらの通貨が終わったと言うわけではありません。
上場廃止でへこたれず、淡々と仮想通貨の普及のために開発やマーケティングを行ってくれる事を望みます。

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