かにたまです。
本日は時価総額33位のアルトコインDecred(DCR/ディークレッド)について。
Decred(ディークレッド)とはどんな仮想通貨なのか?特徴や将来性、価格チャート、購入おススメ取引所について記事にします。
良かったらご覧ください。
Decred(ディークレッド)とは?概要
通貨名:Decred(ディークレッド)
通貨コード:DCR
公開日:2016年2月8日
発行枚数:9,910,273枚(約991万枚・2019年6月10日段階)
発行上限:21,000,000枚(2,100万枚)
ブロック生成速度:約5分(ビットコインが約10分であるため約2倍はやい)
コンセンサスアルゴリズム:PoW(Proof of Work)、PoS(Proof of Stake)
創業者:Jake Yocom-Piatt
公式サイト:https://decred.org/
ホワイトペーパー:https://decred.org/research/buterin2014.pdf
ソースコード:https://github.com/decred
Decredは、投票するステイクホルダー(保有者)によって直接管理されている分散型の自律デジタル通貨です。
Decredは、元ビットコインの開発者でもあった創設者のビットコインのガバナンス(統治)に対する経験から2016年2月8日に生まれました。
ビットコインは分権化されたシステムとして始まったものの、時間が経つにつれて、マイナーや特定の開発者グループが力を持つという現象を目の当たりにし、Decredが生まれました。

ビットメイン社のジハン・ウーさんのようなガバナンス(統治)に高い影響を与える人物等が現れてしまう現象が起こっています。
これでは真に分散化されているとは言えないということです。
Decred(ディークレッド)の特徴
Decredの主な特徴をいくつか記載します。
投票による決定
Decred(ディークレッド)のガバナンス(統治)は、チケット保有者投票の原則に基づいています。
チェーン上の投票は、以下の2つの主な目的を果たします。
・作業証明(PoW)採掘者によって作成されたブロックの検証
・提案された合意ルールの変更への投票
また、チェーン外の決め事も投票で行われ、財務資金の使用方法、決定憲法その他の方針の修正など、プロジェクトの方向性に関する決定は、Politeiaに関する提案によって行われます。
それぞれの詳細を記載します。
PoW&POSのハイブリッド型コンセンサス投票システム
Decred(ディークレッド)は、革新的なproof-of-work(PoW)とProof-of-stake(PoS)のハイブリッド型コンセンサス投票システムが採用されています。


両方が採用されているのは、PoWの問題である51%攻撃やPoSの問題であるNothing at Stakeのような単体で生じるそれぞれの問題を解決するためです。
Nothing at Stake・・・不正ブロックを作成しやすくなる問題
PoW(Proof of Work)

マイニングとは、仮想通貨の採掘者であるマイナーが行う仕事でDecredネットワークの取引を検証し正当性を維持するための作業です。
PoWのマイニング作業の報酬として新たに発行されたDecredトークンがマイナーに支払われます。
ここらへんはビットコインと同じPoWの仕組みとなります。
↑マイナーにより5分に1度ブロックが生成され、その中に取引が記録されます。
Proof-of-Work(PoW)では取引はブロックに分けられ、PoWマイナーによって検証されます。
検証されたブロックはDecredのネットワークに永久的に保存されます。
計算資源をネットワークに提供することでマイナーになることができます。
マイナーはその報酬としてDecredを受け取ります。

効率や利便性を求める場合は、マイニングプールに参加することが可能です。
プールとは、作業や報酬をシェアするマイナーたちのグループです。
小規模マイニングで一定の報酬を得るには、マイニングプールへの参加がおすすめです。
PoS(Proof of Stake)
PoWとは異なり、Proof of Stake 投票 (PoS)では、コンピューターリソースをほとんど消費しません。つまり、電気代がかからないということです。
保持しているだけで増えていく仕組みですが、Decredの場合、以下のようになります。
ネットワーク上での投票チケット購入には、Decredによるファンドが利用されます。
各ブロックにおいて、ライブチケットプールの中から5枚がランダムに選択され、直前のブロックの妥当性を投票するために使用されます。
PoSでは、もう一つ非中央集権レイヤー(※)がDecredに追加され、提案されたネットワーク上の変更に対してユーザーが投票できます。
(※)ブロックチェーンは、何層ものレイヤーが重なって構成されています。
プール (呼び出された投票サービスプロバイダー: VSP) はPoSでも利用可能で、呼び出された時に必ずチケットが使用できるように準備できます。

つまり、POWでつくられたブロックを認めるかどうか?という投票をPoSで行います。ブロックが有効になれば報酬(新しいDecred)がもらえ、無効であれば戻ってきます。
Politeia(Pi)による投票
Decred(ディークレッド)では、投票によってルール変更などの物事が決められていきます。
そして、Politeia(Pi)というDecredの自律的なガバナンス(統治)をサポートするプラットフォーム上で行われています。
ここで利害関係者コミュニティによる宣言されたガバナンス提案の提出、追跡、および議論がおこなわれています。
Politeiaにより、Decredのユーザーやステークホルダーは新規プロジェクト、イニシアティブ、コンセンサスの変更点などについて提案、協議、コラボレーション、または資金調達を行うことができます。

つまり、Decred(ディークレッド)は、ステイクホルダーの投票で物事を決めていき、統治していく自律的な仮想通貨になります。
↑このように提案に対してDecred保有者(コミュニティ)により投票が行われ、ハードフォークなどの提案、変更点、新技術の追加などあらゆる物事が決まっていきます。
投票権のチケットを購入するためにDCRをタイムロック(一定時間預けること)の必要があります。

Decred(ディークレッド)コミュニティで物事を決めていくコミュニティ通貨といっても良いかと思われます。
アトミックスワップが可能
Just completed the first $DCR <> $LTC cross-chain atomic swap with @SatoshiLite. Huge shout-out for debugging with us! More info soon™… pic.twitter.com/o2viQm3LTR
— Decred (@decredproject) September 19, 2017
2017年9月、Decred(ディークレッド)がライトコインとアトミックスワップに成功したことが話題を呼びました。

アトミックスワップは、中間を通さずに2つの仮想通貨を交換することができる技術です。
つまり、仮想通貨取引所を使わずに交換できてしまうわけです。
mona<–>dcr(mainnet)
Monacoin contract created by Ahttps://t.co/1XtB1jK4ol
Decred contract created by Bhttps://t.co/SKSKD8iMzT
A's Decred redemptionhttps://t.co/CApFFj4uv7
B's Monacoin redemptionhttps://t.co/jA4rQyRtOGhttps://t.co/Oq1xbBKWyZ
— 脇P(jinP) (@WakiyamaP) January 19, 2018
日本のモナコインとのアトミックスワップも成功したようですよっ!

また、以下の将来性の項目で挙げる様々な新技術を導入しようとしています。
Decred(ディークレッド)の将来性
新技術を次々と導入している点で開発には時間がかかっている印象です。
ただ、Decredは非常に先の未来を見据えて長期目線で構築されています。
既にアトミックスワップなどを導入している点などからもわかるように、数ある仮想通貨の中でも開発のプロセスと質は最高クラスかと思われます。
新技術の導入


Decred(ディークレッド)がここまで価値を上げている理由として、スマートコントラクト、ライトニングネットワーク、アトミックスワップなど新しい技術を次々と積極的に導入している点でしょう。
新規ブロックから得られた報酬の一部は、Decredの開発費として現在および将来的なコミュニティのニーズ/要望に応え、プロジェクトを進化させ続けるために使用されます。2018年から2019年上旬に実装を予定されている機能(抜粋)は以下のとおりです。
- ライトニングネットワーク
- 初期のプライバシーリリース
- 分散型資金管理
- 分散型自治体
- スケーラビリティ最適化
- Decrediton統合
- マーケティング強化
- 分散型取引所に関する提案
以上に関する詳細やその他の情報はブログ「Welcome to Decred: the future of autonomous digital currency」をご覧ください。

ただ、現状を見ると、実装がだいぶ遅れそうな印象はあります。
コミュニティが基本軸
Decred(ディークレッド)は、その保有者の投票で決めていくというコミュニティを基本軸としています。
よって、コミュニティが機能しない場合は、そのまま衰退していく可能性があります。
ただ、Decredの意思決定に参加するステークホルダーにはその貢献に報酬が与えられます。
そして、誰でもいつでもDecredに加わり、ガバナンス(統治)に参加することができることは魅力的です。
Decredの将来性は、それに取り組む人々の手の内にあり、夢に描く非集中化の未来を実現していく可能性があります。

国や人種の垣根を越えたコミュニティの世界で統治していくという発想は面白いなと思っています。やや、Tezosとも似ているのかなと感じました。

発行枚数
Decred(ディークレッド)は、ビットコイン同様の発行枚数上限が2100万枚です。
しかし、記事作成段階では、9,910,273枚(約991万枚・2019年6月10日段階)のみが発行され、まだ半分にも達していません。


ご存知の通り、有力な仮想通貨には大口がいます。
しかし、Decred(ディークレッド)はこれから倍以上も発行枚数が増えていきます。
よって、クジラが買い集める可能性があります。
つまり、何が言いたいのかというと、今からBTCやETHの大口になることは難しいかもしれませんが、Decred(ディークレッド)ならまだ倍以上も増えるために可能性があるということです。
時価総額がそこそこ高いにも関わらず、まだ発行枚数に余地がある点が魅力です。
Decred(ディークレッド)の価格チャート
記事作成段階(2019年6月10日)でのDecred(ディークレッド)最高価格は。2018年1月13日に記録した125.18ドル(約13,800円、1ドル=110円計算)です。
Decred(ディークレッド)の購入おススメ取引所

↑Decred(ディークレッド)を購入するためのバイナンスの口座開設方法はこちら
Decred(ディークレッド)は国内取引所で購入することはできません。
バイナンスは手数料も安く、対応も早い。
仮想通貨市場のアマゾンになりえる取引所です。
個人的には、おススメしています。
ただし、現状で販売されているのは海外取引所です。
Decred(ディークレッド)は日本円で購入することはできません。
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