Dapps(分散化アプリケーション)とは?特徴、メリット、デメリットについて

dapps知識・用語集
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本日は仮想通貨でよく出てくる用語「dapps」についての記事を書いていきたいと思います。

Dapps(分散化アプリケーション)とは?特徴、メリット、デメリットはご存知ですか?

もしも知らなければご覧下さい。

 

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Dappsとは?

dAppsとは「Decentralized Applications」の略で「非中央集権・分散型アプリケーション」をのことです。

簡単に言うと、仮想通貨で利用されるブロックチェーンの技術を利用して、これまでのような中央集権(国・金融機関・企業・開発者等)がサービスを管理するのではなく、みんなで運営していくという形のことをいいます。

 

prtimes.jp

先日、国産初のDappsゲームとして「くりぷ豚」というアプリが配信されました。

このようにDappsが使われるゲームが増えています。

 

Dappsの読み方

「ダップス」と読みます。

しかし、一部では「ディーアップス」と読む方もいるそうです。

 

Dappsの特徴

主な特徴は以下の4つです。

・トークンが使われている

現状ではイーサリアムベースのものが多いです。

・中央集権ではなく、利用者の意見で運営される

・プログラムが管理者を介さずにサービスを動く

・ブロックチェーン技術が使われている

 

Dappsのメリット

非中央集権

Dappsは、中央集権(国・金融機関・企業・開発者等)がサービスを管理するのではなく、みんなで運営していくという形です。

 

ブロックチェーン技術がゲームに使われている理由。特徴や将来性は?
かにたまです。 最近、ETHを使ったイーサエモン等、ゲームに仮想通貨の仕組みであるブロックチェーンを使ったゲームが出てきています。 でも、不思議に思いませんか? 「いま普通にゲームが遊べるのに、なぜわざわざブロックチェーンを使うんだろ...

上記事で記載したような中央がいない非中央集権であることで、アクセスが集中することがなくサーバーが落ちにくいことや、企業や管理者は存在しないために既存のアプリケーションで払っていた手数料等の中間搾取が無くなります。

 

個人情報の流出問題解決へ

現状、企業による個人情報の情報流出が問題になっています。

僕たちは常に管理されています。例えば、グーグルやアマゾン等の企業に個人情報を提供していますが、それは中央集権のサービスを使っているためにどうしても提供が必要になります。

しかし、非中央集権のサービスを利用すれば、個人情報を提供する必要はなくなります。

 

Dappsのデメリット

混雑具合で手数料が高くなりすぎる時がある

現状では殆どのDappsはイーサリアムトークンが利用されています。

従って、利用者が増えて混雑すると下のようなことが起こります。

この価格は1600円相当になります。混雑具合によりゲームの卵を1個孵化させるのにこれだけかかってしまうことがあります。

 

bittimes.net

イーサリアムには、スマートコントラクトという管理者がいなくても動く仕組みがあり、現状ではほとんどのDappsで利用されています。特にゲームでDappsがよく使われるようになり、ネットワークに負荷がかかって手数料が跳ね上がる時があるようです。

この問題を解決するためにイーサリアムは日々研究され進化しています。また、イーサリアムに変わる新しいものも水面下で開発されています。

 

何かを処理する度に手数料がかかる

一概に全てとはいえませんが、アプリによって何かを処理する度に手数料がかかってしまう可能性があります。例えば、上のDappsゲームの例だと「卵を孵化させる」この部分にお金がかかってしまうのです。

 

dAppsは企業や管理者は存在しないので既存のアプリケーションで払っていた手数料は無くなります。しかし、システムを動作させるための、例えばイーサリアムトークンだと何かを処理する時に使われるスマートコントラクトを動かすために費用を払うことになります。

 

国と相性が悪い

最近、アマゾンやらグーグルに個人情報を支配されているという記事を見ましたが、個人情報を守りたいならそれらのサービスを利用しなければ良いわけです。便利ですが、強制的に使用するサービスではありませんので、選択権は自分にあります。

しかし、強制的に個人情報を提供しなければならないものがあります。それは国です。国に情報を提供していない人はいません。なぜなら、国に税金を支払う等の義務があるからです。義務があるがゆえに管理しなくてはいけません。

 

Dappsは国がいなくても回る仕組みです。

よって、個人を管理したい国とは相性が非常に悪いです。

 

日本で仮想通貨の分散型取引所が存在することの現状の問題点
コインチェックのNEMハッキング事件から中央を必要としない分散型(DEX)取引所の需要が高まっています。なぜなら、中央がないのでハッキングされにくいからです。 しかし、日本で分散化取引所を存在させるのは、問題があることがわかりました。 ...

実際、日本では分散化取引所が存在していません。

正確にはありましたが、すべて無くなってしまいました。日本で仮想通貨交換業者の分散化取引所が1つも存在しないのは、個人間でやりとりができ国が管理できないからです。

分散化であるDappsは国と相性が悪いです。

 

安全性と匿名性

取引記録が丸見えなのと、ハッキング被害にあう恐れがあります。ただし、ここらへんは現状の仮想通貨の問題点でもあり、解決へ向けて日々研究がされています。

 

最期に

しかし、中央がないがゆえに誰も管理することができず、国との相性は非常に悪いと感じています。

また匿名性やハッキング被害への恐れも問題になっています。

 

中央集権(国・金融機関・企業・開発者等)がサービスを管理するのではなく、みんなで運営していく、つまり、テクノロジーによって個人に力を与えるDappsは非常に画期的です。

現在の僕達は常に何かに管理されています。個人情報を守る等といいますが、生まれた時から国に情報が渡っており、常に流出の危険にさらされています。

 

古来、人間は個人間で物々交換でやりとりをしていました。しかし、いつの間に国家ができ、中間手数料を必要とするやり取りが当たり前になっています。

 

Dappsは、現在の中央集権のアンチテーゼ(※)になっており、テクノロジーで力を取り戻す可能性を秘めています。

(※)アンチテーゼ・・・ある主張に対してそれを否定する内容の主張のこと。ここでは、中央集権を否定する主張という意味です。

 

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