暗号資産(仮想通貨)市場では、チャートを見るとわかりますが、約4年に1度の周期でビットコインの暴騰&暴落がおこっている歴史があります。
そこで2017年などバブル時の出来事を書き記しておき、今後、再び起こる可能性があるバブルの指標になればと記事を書くことにしました。
市場が24時間365日動いており、株のようにストップ高もストップ安のような上限も決まっていませんので、今後、再びバブルが起こる可能性は感じています。
ビットコインは約4年に1度大暴落が起こる
こちらでビットコインのチャートを見るとわかりますが、約4年に1度の周期でビットコインは暴騰から暴落しています。
ただし、完全なバブル崩壊にはなっておらず毎回底上げはしています。
1回目は2011年6月です。ビットコインが最も下落した時期であり-94%という記録は未だに打ち破られていません。
価値が大暴落したからといって終わるというわけではありません。ビットコインに到っては、上昇前に比べると全て底上げしています。
あのAmazonの株も規模が小さかった際には90%以上の下落も見られました。ソフトバンクもインターネットバブルで99%下落を記録しています。
2回目は2013年11月です。
1200ドルから2015年1月には150ドル(-87.5%)まで下がりました。
歴史に残るマウントゴックス事件なども起こり、長い停滞が続きました。
そして記憶に新しい2017年12月ですね。
19,340ドル→3,220ドル(2018年12月時点)で-83.3%
過去の歴史を見ると、そろそろかなと思うのですが、2017年のバブルはチューリップを超えた人類史上最高のバブルでしたので、まだ底かどうかは、わかりません。
では、実際に2017年の仮想通貨バブル時にどんなことが起こったのか記載します。
今後、再び起こるだろうバブル時に備えた指標になると幸いです。
仮想通貨バブルチャート
上画像は典型的なバブチャートの動きです。
一応、バブルチャート置いておきますね pic.twitter.com/1pmpSuJfuS
— tanaka@マイニングの窓口(仮想通貨) (@tanaka_ango) July 2, 2019
またバブルチャートの各段階の状態を日本語で解説されている方のツイートがありました。
このようなチャート状態を形成することがバブルの例です。
2017年~2019年にかけて、ビットコインはまさにこの典型的なチャートと似たような形を形成しています。
本日は、このバブル時の初期からピーク前後にあった嘘のような本当の話を書き残しておきます。
仮想通貨バブルで起こった嘘のような本当の話
時価総額100位まで全てが上昇!
2017年12月のピークの時期の出来事です。仮想通貨の時価総額100位以内の主要柄なら何を買っても上昇するという前代未聞の出来事が起こりました。
なお「こちら」から過去の特定の時期の全ての通貨の価格が確認できます。
2017年バブルピーク時期の時価総額1位~100位までの状況
Cryptocurrency Market Capitalizations | CoinMarketCap
仮想通貨の時価総額1位~100位まで全部プラスでした。
1つたりともマイナスがなかったのは凄かったですね。
なお、2013年度11月の仮想通貨バブルピーク時も全てではありませんが、伸び率が凄かったことがわかります。
価格の伸びが1年で約66000倍

あまり知られていませんが本当です。
たった1年で約66000倍というバブル時代でないと起こらないような現象が起こりました。
こういうことがあるので、僕はまだ草コインを試す方が今後も出てくるだろうなと感じています。

当時、バブル時代の波に乗り、4万円を100万円に増やす企画をしたこともあります。
たった3日で終わったこともあります。
この例は極端ですが、多くの通貨が短期間で数倍は当たり前の状態でした。

もっとも、1年で66000倍上がった仮想通貨はその反動もあり、その後、バブル時代の崩壊とともに99%以上も下落しました。
リスクはとても高いです。
どのICOも上場すれば高騰
バブル初期、2017年の前半は、どのICOも上場すれば数倍~数十倍になる状態でした。
あれから儲かるぞとICOブームが始まり、詐欺的なものが増えていきました。現在のICOはプレセール価格割れが当たり前になっています。ICOのように「●●が調子が良い」と噂が広がると、高い確率でおかしくなるのは学べましたね。
なお、ICOブームに乗じて日本では以下のICOが資金調達を成功させたことで知られています。
プロジェクト名 | 法人名 | 調達金額 | 円換算 |
QASH | Quoine | 350,000 ETH | 約385億 |
Comsa | テックビューロ | 8712BTC,65015 ETH, 85848598XEM,2867750191ZAIF | 約286億 |
ALIS | ALIS | 13,182ETH | 約14,5億 |
仮想通貨バブル時代を体験して
バブル時代は皆が調子が良いので「取り残されたくない」という気持ちが先行して良くわからないものにも大量の資金を投資してしまいがちです。
海外では、この心理をFOMOと呼ばれており、取り残されたくないという精神の不安、恐れの状態のことを指します。
しかし、急騰後に待っているのは大きな下落であり、仮想通貨も過去の歴史に逆らうこともなく2018年に同様の下落が起こりました。
僕自身もICOで欲をかき、BTCを90万でナンピンして失敗したこともありました。
僕が実際に仮想通貨の上昇期からバブル崩壊までをひと通り体験して感じたのは、重要なのはチャートではなく、自分自身の心の中を変えることにあると感じています。
とはいえ、イケイケの時に冷静になるのは難しいかもしれません。
僕自身、バブル時期は始めて味わったので興奮しました。
よって、バブルを体験したことがない方におススメしたいのは今のうちに自分のルールを決めることです。
ちなみに僕はこのようなルールを定めています。
・利益の半分の日本円はとっておく
・元本分は利益確定をする
・FX(信用取引)はやらない
・2020年の東京オリンピックをめど
今の所はこれだけですね。
これだけですが、決めておいて良かったと思っています。

・利益の半分の日本円はとっておく
もし、バブル時に利益など資金の全てを違う仮想通貨に入れていたら下落に巻き込まれて税金で退場していたかもしれません。
・元本分は利益確定をする
どれだけ下落しても精神的に楽になるためです。
・FX(信用取引)はやらない
歴史に名を残している最後の勝負師といわれている是川 銀蔵や、ジムロジャース等も過去に破産しています。大きなリターンを得られるのは、それだけのリスクがあるわけで、返済に期限がありマイナスにもなる可能性があります。
何より以前トレードを試してみて、チャート見続けて異様に疲れて病みそうになりました。FXや信用取引は自分には向いていないと感じました。
・2020年の東京オリンピックをめど
暗号資産は、大きな可能性はあると感じている一方で、将来的に国家が足かせになり、厳しくなるかもしれないと感じています。
なぜなら、仮に国家の通貨が使われなくなりビットコインが主流になったら誰もその国家の言うことを聞かなくなる可能性があるためです。
中国などで既に見られていますが、今後も適度に規制を行ってくるでしょう。
生みの親がおらず、押さえつけようのないビットコインは可能性があるとは思っているのですが、それでも国家の銀行がお金を発行していることを考えると、通貨圏を支配している国と仮想通貨の相性は悪いです。
よって、以前にもどこかで書いたと思いますが、2020年度のオリンピックの時期をめどに様子を見ることを決めています。2020年はビットコインの半減期もあるのですが、暗号資産がどれくらい利用されるのか気になっています。
コメント
とても学ぶところ多く、初心者の私にとってありがたいです。
バブルというものを始めて体験して興奮したことを覚えています。
記事で書いたBTCナンピンや、他にもICOや新しい通貨に利益の一部をいれてしまい損失をこうむりましたので、僕のようにならないようにご注意下さい。
よく分かります・・・・・
『ルールを定めています』が参入の条件ですね。
1989年不動産バブル、1990年株バブル、2008年白金バブルなど体験して、その時どういう心持ちとなるか感得してます。
かにたまさんのルールは的を射て同意しております。
大体シカゴの先物に上場されると暴落が近いです。一昨年bitcoin先物が上場されたら暴落となりました。
いずれオプションなども上場されるとさまざまなヘッジ手法が活用出来て便利になりますね。
なにはともあれ、暗号通貨が日常使われるまでの過渡期、かにたまさんの実体験に基づくブログに期待しております。