かにたまです。
仮想通貨はIR情報などがないことから株式以上にテクニカル分析を重視する方がいます。
そこで、本日は初心者向けに仮想通貨チャートのトレンドラインについて、その引き方などを記事にします。
仮想通貨は大口は基本ガチホが多く、彼らの移行に関わらず、投機家のトレーダーによる動きも多いことから基本知識として知っていると何かと便利です。
良かったらご覧ください。
トレンドラインとは?
そもそもトレンドラインとはどういったものなのでしょうか?
結論から述べると、暗号(仮想)通貨市場でのトレンドラインはチャートに描かれた対角線です。
特定のデータをつなぐことで、チャート作成者やトレーダーが価格の動きを視覚化し、市場動向を特定しやすくなります。
トレンドラインは、テクニカル分析(TA)の最も基本的なツールの1つと考えられており、暗号通貨チャートだけではなく、株式、法定通貨など広く使用されています。
基本的に、トレンドラインはサポートレベル(相場がその水準よりも上昇しないと思われる水準)とレジスタンスレベル(相場がその水準よりも上昇しないと思われる水準)のように機能しますが、水平線ではなく対角線で構成されています。
よって、トレンドラインは正または負の角度を持ちます。
一般に、線の角度が大きいほど、そのトレンドは強くなります。
また、トレンドラインは、昇順(上昇トレンド)と降順(下降トレンド)の2つの基本カテゴリーに分類できます。
上昇トレンド線は、名前が示すように、チャートの低い位置から高い位置に描かれます。
上画像に示すように、2つ以上の低点を接続します。
基本的に上昇トレンドを下抜けると下降トレンドに転換、「売り」と言われます。
一方、下落トレンド線は、2つ以上の高いポイントを接続したチャートの高い位置から低い位置に描かれます。
こちらは、逆に下降トレンド線を上抜けることで上昇トレンドに転じ「買い」と言われています。
トレンドラインの引き方
基本的な仮想通貨チャートに対するトレンドラインを引き方を記載していきます。
やり方は、チャートの高値、もしくは安値を含めた2ポイント以上の任意のポイント結びラインを伸ばします。
そうすることで、将来的に意識される重要なラインを予測することができます。
例えば、ビットコインを2016年からの見てトレンドラインを引くと上画像のようになります。
下降ラインは高値、上昇ラインは安値が含まれた2ポイント以上の価格帯で結ばれていることがわかると思います。
トレンドラインの下降線の上抜け、上昇線の下抜けは、数回テストされる場合がありますが、突破されないしていない限り、そのトレンドラインは有効と見なされます。
言い換えれば、トレンドラインは、サポートとレジスタンスのレベルが下側または上側(下降トレンドラインの場合)に破られると、市場トレンドは無効と見なされる可能性があります。
そのような多くの場合、市場はトレンド転換したと言われる傾向があります。
トレンドラインは市場の需要と供給に関する洞察も予測できます。
当然、上昇トレンドラインは購買力の増加を示しています(需要は供給よりも高い)。
一方、下降傾向線は一貫した価格低下に関連しており、逆のことを示唆しています(供給は需要よりも高い)。
ただし、このようなテクニカル分析では取引量も考慮する必要があります。
たとえば、価格が上昇しているが、取引量のボリュームが減少している、または比較的低い場合、需要の増加していると勘違いをする可能性があります。
前述のように、トレンドラインは、テクニカル分析の基本的かつ非常に重要な概念であるサポートレベルとレジスタンスレベルの識別に使用されます。
有効なトレンドラインについて
技術的にトレンドラインはチャート内の任意の2つのポイントを結びます。
ただし、有効なトレンドラインは3つ以上を結ぶものです。
トレンドラインにあるポイントが多ければ多いほど意識されており、より有効な線になります。
先ほど示した上画像のトレンドラインは3ポイント以上で結ばれており、次のトレンドが始まる有効なポイントと言えるでしょう。
今後、この上下トレンドラインを上抜けるか下抜けるかで、今後の上昇、もしくは下降トレンドを推測できます。
場合によって、最初の2つのポイントを使用して潜在的な傾向を探り、将来的な3番目のポイントを探るためにテストされることがあります。
そのため、テストした2ポイントによるトレンドラインが後に再びトレンドラインに触れる場合、トレンドは有効と見なすことができます。
トレンドラインを複数回テストすることは、トレンドが価格変動による単なる偶然の一致ではないことを示しています。
最後に
トレンドラインはテクニカル分析のための便利なツールですが、完全なものではありません。
なぜなら、トレンドラインを描くために使用されるポイントの選択は、それらが市場サイクルと実際のトレンドを正確に表す度合いに影響を与え、ある程度、主観的になるからです。
たとえば、一部のチャートのトレンドラインの作成者は、ひげの部分を無視して、ローソク足の本体に基づいてトレンドラインを描画します。
一方、他の人は、ひげの高低に応じてトレンドラインを線を引くことを好む人もいます。
↑ひげの部分を意識するかしないかで同じチャートでもトレンドラインは変わってしまう!
ひげを意識するかしないかは人により様々。
よって、ひかれるラインは主観的になりやすい。
そのため、トレンドラインを他のチャート作成ツールやインジケーターと組み合わせて使用することが重要です。
他のテクニカル指標の注目すべき例には、一目均衡表、ボリンジャーバンド(BB)、MACD、RSI、および移動平均線などが含まれます。

トレンドラインの分析は様々ですが、感覚的な部分も多く、人によって引く線が違うことがわかると思います。ただ、そのチャートの期間の最高値と最安値を意識していないトレンドラインは除外すべきでしょう。

特にビットコインの200日線の移動平均線は非常に効いているという印象です。
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