かにたま(@kanitama7777777)です。
僕は2016年頃から仮想通貨投資を始めています。
まだ法整備が整っていない市場であることから、現在まで様々な仮想通貨詐欺を見てきました。
法整備が整っていない甘い市場であることもありますが、傾向として仮想通貨詐欺は相場の良い時期に特に多く見られます。
現在、相場も徐々に良くなってきています。
よって、今後、仮想通貨詐欺が増えていくでしょう。
よって、今回は、今後起こりうる仮想通貨詐欺のタイプや見分け方、また詐欺ではなくても価値が上がりにくいプロジェクトの特徴について記事にしています。
良かったらご覧ください。
仮想通貨詐欺は起こる理由
そもそも仮想通貨を使った詐欺はなぜ起こるのでしょうか?
ビットコインを始めとするいくつかの仮想通貨は波がありながらも価値を高めてきています。
2020年9月20日現時点で仮想通貨市場の時価総額は約36兆円(Coinmarketcapより)にまでなっています。

とはいえ、仮想通貨の市場規模はまだまだ小さく、市場規模の拡大が期待できます。
ビットコインやイーサリアムに乗り遅れた人も新しい仮想通貨ならチャンスがあるのも事実です。

例えば、最近ではDefiブームに乗っかかり大きく資産を増やした方も多いでしょう。
しかし、その反面、相場の良さやブームに乗っかかり何の将来性もない詐欺的なプロジェクトも増えていきます。
なぜなら、仮想通貨の作成は金はたいしてかからず、ソースコードをコピペするだけで誰でも簡単につくれます。
しかも、アドレスが英数字で匿名性があるために足がつきにくく、実態がないのでインターネットを使って世界中の持ち運びが簡単もあります。
加えて、仮想通貨自体の将来性を期待して簡単にお金が集まるからです。
また、仮想通貨は1度送ってしまうとキャンセルしたり取り戻すのがほぼ不可能です。
このように初期費用がほとんどかからず簡単に仮想通貨は作成でき、全世界にアプローチできて持ち運びが楽、しかも1度送金したら戻らない。
そして、簡単にお金が集まってしまうことから悪用されやすいというわけです。
その手法は、何十年も前からある古典的な手法をつかったものや、仮想通貨特有の手法によるものがあります。
よくある仮想通貨詐欺の例
仮想通貨市場で見られる仮想通貨詐欺の例をいくつか記載します。
最低購入価格がある無限連鎖講(むげんれんさこう)
ねずみ講、マルチ商法、MLMなどで見られるピラミッド型の組織は一般的に「無限連鎖講」と呼ばれています。
これらの大きな特徴として、最低購入ラインがあり、月利10%安定のような高利回りを約束している点です。
僕達は、こういった「無限連鎖講」の構造がないか事前に調べておく必要があります。

高利回りで最低購入ラインがあるものは全ては詐欺とはいいませんが、無限連鎖講による詐欺の可能性があります。よって、「日本円で10万円以上」のような最低購入価格がそこそこあるものは避けた方が無難です。

仮想通貨は少額から購入できる点も魅力です。そもそもビットコインやイーサリアムなどの高い時価総額の通貨ですら、数万、数百万以上の最低購入ラインがあるのか?という話ですね。
これらのスキームは、主に新規者の資金のみで成立していることから新規者がいなくなると破綻することから詐欺となり、破綻すれば暴落します。

資金のある大きな会社ですら業績が悪ければ配当は下げます。特に相場の激しい仮想通貨市場で高金利のまま成立することは難しいです。
高利率に変化がなく高いままであれば、すでに崩壊している可能性があることから、可能であれば今すぐ出金して売却した方が良いです。

GAFAなどの内部留保が潤沢な(お金を貯めこんでいる)大企業ならともかく、体力のない小さな会社(組織)が高金利を払いつづけられるのか?と疑問を持つ必要がありますね。
では無限連鎖講の代表的なものを挙げていきましょう。
ピラミッド構造
上画像でピラミッドの一番上にいるのは主催者になります。
主催者は自分の下のレベルで働いてもらうために一定の数の人々を募集します。
更にその下のレベルの人たちも同様に何人かを募集などします。
これを繰り返すことで人がまるでピラミッドのように見える構造であることから「ピラミッドスキーム」とも呼ばれている無限連鎖講です。
この構造は、人がどんどん増えていく、すなわちピラミッドスキームが成長するにつれて、下層から上層へ分配金が渡されます。
よって、早くから参加したメンバーの収入は何もしなくてもどんどん膨れ上がります。
ピラミッド構造の勧誘を行う仮想通貨の特徴として、購入時に最低購入価格が決められており、ある程度の初期費用がかかる点があります。
そもそも仮想通貨は少額購入が可能であるのが特徴です。
それなのに何故、数十万、数百万、それ以上の最低購入ラインがあるのか?という点で疑問を持つ必要があります。
では、どうして最低購入価格があるのでしょうか?
それは新しい人を勧誘して、彼らから支払わせる資金で収益を得ている構造だからです。
その代表的な例として様々な物議を呼び、結果的に詐欺であったものとしてかつて時価総額4位にもなってはたんした「Bitconnect(ビットコネクト)」や、最近話題になった中国での詐欺「Plus Token(プラストークン)」などがあります。
「プラストークン」儲かるが謳い文句の高配当型ウォレットの闇などの記事からわかるように、ピラミッドスキームは一定の購入額を求め、下層に新しいメンバーを募集することでの収入を約束したような文面があることが特徴です。
ウェブサイトが提示する例では、100万円の原資がアフィリエイトの数次第で140万〜1610万円にまで膨らむ
プラストークンには、上の階層だけではなく、下の階層にも収入を約束するこのような文面があったようです。
このように100万などの一定購入ラインがあり、収入が約束されているような通貨は危険です。
ただし、これらの手法は、全てが詐欺であるとはいえません。

例えば、日本で先行販売されたエイダコインことADAコイン等はICOにて似たような構造をつかっていました。
よって、エイダコイン自体も詐欺と言われていた時代があります。
また、〇ムウェイなども一般的に詐欺ともいわれていますが、潰れておらず、現在も活動しているようです。
会社も米国の大会社で伊サッカーの名門チームACミランのスポンサーなどもしているようです。
なぜピラミッド構造でも詐欺ではないのか?
それは、特定商取引法第33条で定義されているようにサービスを提供し、プロダクト(商品)を販売しているなら合法だからです。
ですから、エイダのようにまともなプロダクトを提供しているものや、洗浄水などの商品を販売している〇ムウェイなどは商品自体がまともで違法(詐欺)ではないというわけです。
ビットコネクトやプラストークンが詐欺だったのは、まともなプロダクトやサービスを提供せず利益を約束し、新しい人からの収入により成りたっていたからです。

ピラミッド構造とはいえMLMは詐欺ではありませんが、僕はあまり好きではありません。なぜなら、ある程度の初期費用がかかり、労力がかかり誰もが儲かる仕組みではないものが多いからです。

MLMには、勧誘による収益、つまり、お金得たいために必要以上に強引な勧誘を行う人達がいて評判は悪いですね。

余談ですが、これ系の方々は仮想通貨の勉強会やイベント(パーティ)で見られ、積極的に誘ってきます。
MLM自体は、法律上詐欺ではありません。
調べてみると最近では上の階層が吸い上げるピラミッド構造だけではなく、下の階層の方がより利益が得られる、つまり頑張った分だけ稼げることもあるようです。
ただ、MLMは、それこそ普通のサラリーマンの給料を得るクラスになるのですら労力がかかり、無理な勧誘をしてしまうのも分かる気がします。
ですから、自分はノータッチです。

具体例を挙げると、〇ムウェイで月30万の収益をえるには約50人に月1万円ほどの商品を購入してもらう計算になります。それを達成するには、かなり難易度が高いことがわかると思います。
ポンジスキーム
ポンジスキーム(Wikipedia)によると以下のように記載されています。
出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」などと謳っておきながら、実際には資金運用を行わず、後から参加する出資者から新たに集めたお金を、以前からの出資者に“配当金”などと偽って渡すことで、あたかも資金運用によって利益が生まれ、その利益を出資者に配当しているかのように装うもののこと。
つまり、自転車操業のような仕組みです。
配当は新規出資者から得られた資金で分配されるため新規の出資者がいなければ破綻します。
プロダクトも何もないことから、ポンジスキームは確実に詐欺です。
フィッシング詐欺
以前、「仮想通貨のフィッシング詐欺に注意!怪しいメールには注意しよう!」で記載したので詳しい説明は省略します。
すなわち、メール等を使い、仮想通貨を指定のアドレスに送金させ奪う手法ですね。
例えば、世界一の仮想通貨取引所のバイナンスになりすましてメールを送り、ここに送金してくれれば、あなたが送金した額の倍以上の仮想通貨を上げますよーなどとメールを送るわけです。
そして、それを信じてバイナンスならできるんじゃないか?と思い、そのアドレスに送ってしまう人が一定数いるわけです。
しかし、実際は詐欺であり、仮想通貨は送金するとキャンセルできないために資金をうしなってしまいます。

またアドレスに送金するだけではなく、秘密鍵なども要求されることがあります。
「秘密鍵」は絶対に他人に教えてはいけません。
もしこれを教えてしまうと、あなたの仮想通貨は根こそぎ奪われます。
インフルエンサーなどの有名人の勧誘、煽り

近年、ツイッターやFacebookなどのSNSが浸透し、インフルエンサーと呼ばれる有名人の影響力は大きくなっています。
よって、少しでも多くの人に購入してもらおうとインフルエンサーや芸能人などの有名人を使うステルスマーケティングの詐欺も増えてきているのはご存じだと思います。
重要な点は、例えあなたが信頼する人であっても、あなたがどの仮想通貨やトークンを購入すべきかについて誰かの言葉を全て鵜呑みにしてはいけません。
あくまでも参考程度です。
なぜなら、あなたがその人が持っているバックグラウンドを知らないし、完全に理解することは難しいからです。
例えば、特定の仮想通貨を紹介することで、その仮想通貨を運営しているところから報酬をもらっている可能性などがあるからです。
もしくは、自分自身がその仮想通貨に大規模な投資をしている可能性もあります。

僕自身、「2020年にかけて大きく伸びそうなアルトコイン3選【予想】」の記事を書いたのは、BNB、VETはかなり所持しているため、今考えると今後も伸びて欲しいという点も考慮されていたのでしょう。
誰もが自分の所持している通貨は無意識のうちに応援したくなるものです。
しかし、正直な所、BNBやVETなどは300億円を超えて大きく伸びてしまいました。
特にBNBは非常に大きな伸びを見せているので大きく上がらないかもしれません。

今から仮想通貨投資をするなら余剰金で時価総額300億円前後でそこそこ資金が集まっている通貨を選んだ方が良いと思います。
そして、これを少なくともビットコインが最高値を超えるまで保持していればよいかと。
銘柄を書いてしまうと利害関係がある可能性もあり、確実に信じてもらえると思っていませんのでどの銘柄が良いとかは言いません。
ちなみに僕はBNBとVETともに時価総額300億以下の時に購入しています。
VETことVechainはTwitterでも報告していたのでご存じな方もいると思います。

ここらへんは場合によっては伸びる可能性はあると思います。
ちなみにこの中ではCHZはそこそこ持っていて、Grinは草コインチャレンジで数千円分所持中で底打ちしたら所持を増やそうと思っています。
他は持っていません。
SVは全て売りました。
完全に証明にすることは難しいので信じなくて良いです。

仮想通貨のプロジェクトは、未知数の分野であり確実に成功するという保証はありません。ですから、絶対に儲かるというのは詐欺です。

絶対に儲かるならなぜ自分で行わずに見ず知らずのネットの住人にすすめるのか?という話ですね。
アプリ詐欺
このところ増えている仮想通貨詐欺の手法です。
これらのアプリは、仮想通貨を奪うために設計されています。
まずユーザーにアプリをダウンロードさせます。
詐欺系アプリは人気のあるアプリを真似たり、大手仮想通貨取引所になりすましたものが多いです。
なぜダウンロードしてしまうのか?
それは、それらのアプリがApple StoreやGoogle Playストアで高評価が多く上位にランクインすることがあるからです。
高評価や上位にランクインしているのは、アプリ詐欺を行っている組織が自作自演でダウンロードしまくっているからです。
軒並み高評価の数もダウンロードの決め手となります。
「ユーザーの75%はレビュー評価で決める」という言葉があるように多くの人は評判だけで購入を決めます。
よって、高評価でストアで上位にランクインされていれば大丈夫かなと安心してダウンロードしてしまうというわけです。
このようなアプリ詐欺にあわないために公式サイトからダウンロードするか、信頼できるリンクからのみダウンロードするようにしましょう。

メールやTwitter、SMSなどのリンクからアプリをダウンロードするのは基本的にはNGです。
仮想通貨詐欺にあわないために
仮想通貨詐欺にあわないために必要な事を記載します。
勧誘されたら疑う
勧誘系は大抵詐欺です。
なぜなら、良い通貨は勧誘しなくても売れるからです。
勧誘して報酬が欲しい、もしくは通貨に魅力がなく売れないから勧誘するのです。
勧誘された際、メリット面を推された場合は特に注意です。
発行枚数の構成
その仮想通貨の保有割合が特定の組織や個人に集中している場合は、辞めた方が良いです。
なぜなら、その仮想通貨の市場をコントロールしてしまうことができるからです。
例えば、通貨名をKaniとして1Kani=100円で市場の半分を持っているとします。
1Kani100円で全Kaniを使い買いを入れておけば、市場の半分のKaniを持っているために全て売られたとしても絶対に1Kani=100円以下になることはありません。
極端な例ではありますが、保有割合が特定の組織や個人に集中していると彼らによって簡単に市場がコントロールされるというわけです。
プロジェクトメンバー
どのような人物が運営しているか、過去にどのようなことをしてきた人物かを見て調べておくべき。
酷いプロジェクトだとネットの画像を使って特定の人物になりすましていた詐欺プロジェクトもありました。
画像だけではなく、本当に参加しているのかも調べる必要があります。
大きく伸び、優れたプロジェクトになる可能性があるものは、プロジェクトメンバーが過去に優れた実績を出している傾向があります。

例えば、BATなどはその典型例ですね。
Googleが強い中で広告のイノベーションという難しい分野ですが、創業者でトップにブレイダン・アイクがいるならと可能性を感じる人も多く、資金を集めて時価総額を上げています。
↑BATの創業者でもありCEOのBrendan Eich(ブレイダン・アイク)氏。
もっとも人気のあるプログラミング言語「JavaScript」の生み親でFireFoxなどのブラウザを生み出した人物でありインターネット市場に大きな貢献をされている方です。
また、僕が最近入れ込んでいる「THETA(シータ)」などもそうです。
Youtubeの共同設立者であり生みの親のスティーブチェンがいるなら新しいブロックチェーン配信サービスも可能性はあるかもしれないと思っています。
THETA/BTC、THETA/USDT日足チャート。
次世代のYoutube、ブロックチェーン動画配信サービスとして注目されているシータ(THETA)ですが、直近では高値圏にあります。
最高値を更新し続け勢いがあり更に上に上がるかもしれませんが、大きな調整はそのうち来ると思います。#アルトコイン pic.twitter.com/XUZ67E7gIR
— かにたま@仮想通貨 (@kanitama7777777) September 20, 2020
実際、THETAは、BTC、USDT建ともに最高値を更新しました。
独自性や類似プロジェクトに比べて優れている点がある
伸びるプロジェクトは、他にはない大きな特徴があります。

例えば、イーサリアムは「スマートコントラクト」で時価総額2位の不動の地位を築いています。
また似たようなプロジェクトは多々ありますが、他の類似プロジェクトと違って、このプロジェクトが優れている理由が答えられると更に良いと思います。
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