かにたまです。
少し前にコインマーケットキャップにROIの項目が追加されました。
仮想通貨は株のような指標があまりなく、ビットコインのような仮想通貨の購入時に参考程度にはなる指標ということでご紹介します。
ROIとは?
ROIは、正式名称は「Return On Investment」。
投資のリターン、すなわち「投資効率」「費用対効果」という意味になります。
マーケットキャップではROIの意味として以下のように記載されています。
The approximate return on investment if purchased at the time of launch (or earliest known price)
これは、初めて市場に出たローンチ時に(または判明している中で最も初期の価格で)購入した場合の、投資に対するおよそのリターンという意味を持ちます。
計算方法は、以下のようになり%で表示されます。
(現在の価格 ー 初めて市場に出た際の価格) ÷ 初めて市場に出た際の価格×100
例えば、100万円から500万円になった銘柄のROIは以下のようになります。
(500万-100万)÷100万×100=400%。
ROIを知るメリット
ROIを知ることで参考程度にはなるメリットを記載します。
今後の伸びをある程度は予測できる
An outlook on successful ICOs of 2018 in terms of ROI xUSD.#ICO #Crypto #cryptocurrencies pic.twitter.com/dE7FP9Vpez
— ICO Analytics (@ICO_Analytics) May 9, 2018
ちなみに、こちらは2018年に最もROIを上げた仮想通貨達です。
しかし、これらのROIを調べてみて下さい。
例えば、2018年のROIが1位だったONTOLOGYの現在のROIは-67.62です。
このように特に歴史が短い割に、上がりすぎたROIの通貨は大きな反動がきています。
比較が可能
数ある仮想通貨を数値で比較することができます。
仮想通貨の種類は今や4000以上あるとも言われており、数がありすぎて同じような通貨も多く、株のようにこれといった指標もないので判断が難しいです。
よって、各通貨のROIを出すことで、銘柄の比較をして伸びそうな判断することができます。
この記事を見ている人は、今の仮想通貨がビットコインに連動して価格が上下していることがわかると思います。
それならばROIが低いほうが、今後、上昇率が高くなる確率が高いわけです。
生まれてから歴史が浅いにも関わらず、ROIが9000%越えの仮想通貨などが多々見られます。
このような異常に伸びている仮想通貨を知ることができます。
ROIがあまりにも高い通貨は、今後の上昇が鈍化するとも言えるでしょう。
ビットコインのROIですら2013年4月末から、つまり約6年半でのROIが6826%ほどでした。
それにも関わらず、たった1年で今の上昇相場につられて9000%近い通貨もありました。
こうして比較することで冷静に判断することが可能です。
参考程度にしておく理由
仮想通貨のROIはあくまでも参考程度です。
ROIを過信するデメリットとも言えますね。
理由を以下に記載します。
歴史がない
仮想通貨はまだ歴史がありません。
一番古くから市場に出ているビットコインですら11年前後です。
現在の仮想通貨の多くはビットコインの相場に連動して価格が上下します。
よって、市場に出た時期によってROIが決められている感もあります。
特に2018年などのビットコインの暴落前後に出た通貨のROIは低く、2017年の盛り上がり前に出てきた仮想通貨のROIは高いです。
あくまでも参考程度ということです。
歴史が浅く、市場に出て数年程度のものでは、ROIがマイナスだとしても後から復活するものもあるでしょう。
プレセール価格が考慮されていない
マーケットキャップのROIの欠点として、ICOより前の仮想通貨のプライベート(プレセール)価格が考慮されていない点があります。
例えば、上のAlgorandという仮想通貨はROIは-93.36%で1ALGO=0.21ドルほどです。
ちなみにICO価格は2.4ドルでした。
結果からすると、ICOから9割以上落ちており最悪の結果に見えます。
しかし、この通貨はICO前に「プレセール」というものがあり、価格にして1ALGOが0.05~0.5ドルで購入できました。
よってプレセールの1番始めに購入した人々(1ALGO=0.05時)は、今、売却しても投資額の4倍ほどの利益を得ることができるわけです。
このようにICO前や、その前のプレセールの価格を知らないと暴落の原因はわかりません。
(プレセールがない仮想通貨もあります。)
Stunning details on the Algorand price crash.
Credit to @JoyceInNYC and her excellent newsletter on the Asian cryptocurrency scene! pic.twitter.com/M0Rlh1Dmza
— Alex Gladstein (@gladstein) July 31, 2019
ちなみにAlgorandが暴落した原因は、この1ALGO=0.05ドルで購入した初期投資家がロックアップの決まりを破り、大量に売却したからです。
一時期は1Algoが約3ドルとプレ価格から60倍になりましたから、売ってしまったんでしょうね。
このようにICOより安いプレセールが考慮されていないことはご理解下さい。
中には、プレセールの更に前の「シードラウンド」というものもありますよっ。
ICO価格を調べてみたら1QTUM=32円ほどでした。
これがピーク時にたった1年ちょっとで1万円以上に化けたのですから恐ろしいですね。
— かにたま@仮想通貨 (@kanitama7777777) October 10, 2019
また、QTUMは191円ほどでROIが-72.04%になっていましたが、ICO価格は32円ほど。
これを考慮すると、ICO購入者からすると、かなりプラスになっています。
しかし、コインマーケットキャップだと、どういうわけかICO価格が考慮されておらず、2017年5月25日の価格を基準にROIが計算されています。
このようにICO価格すら含まれていない可能性もあります。
リニューアルされた通貨もある
途中から新しいコインにスワップ(交換)された仮想通貨もあります。
このような通貨には、旧時代に市場に出ていた際のデータが考慮されていないので注意が必要です。
主な仮想通貨のROI
現時点(2019年10月30日)の仮想通貨TOP10のROIを記載します。
成功する仮想通貨(現時点で)はこれくらい伸びると、ある程度の目安にはなるでしょう。
仮想通貨名 | ROI(投資効率) | 期間(2019年10月まで) |
Bitcoin(ビットコイン) | 6,791.05% | 2013年4月29日~(約6年半) |
Ethereum(イーサリアム) | 6,600.42% | 2015年8月7日~(約4年3ヶ月) |
Ripple(リップル) | 5,060.64% | 2013年8月7日~(約6年3ヶ月) |
Bitcoin Cash(ビットコインキャッシュ) | -46.78% | 2017年7月24日~(約2年3ヶ月) |
Tether(テザー) | 0.39% | 2015年3月6日~(約4年8ヶ月) |
Litecoin(ライトコイン) | 1,292.50% | 2013年4月29日~(約6年半) |
EOS(イオス) | 227.85% | 2017年7月2日~(約2年4ヶ月) |
Binance Coin(バイナンス コイン) | 9,000%以上 | 2017年7月25日~(約2年3ヶ月) |
Bitcoin SV(ビットコイン エスブイ) | 60.26% | 2018年11月9日(約1年) |
TRON(トロン) | 971.08% | 2017年9月13日(約2年1ヶ月) |

約2年でバイナンスコイン(BNB)がROI=9,000%以上とイカれた伸びを見せています。
しかし、初期のビットコインはバイナンス以上のROIでした。
2009年10月1BTC=約0.07円 → 2011年6月 1BTC=約1400円でROIは約2,000,000%・・・w
https://bitcoin77777.com/2020-altcoin-anticipation
BNBの用途もあり、会社の利益は出て続けていることから、これを維持できれば今後も相当伸びると予想しています。

Tether(テザー)はステーブルコインのため、価格は安定し、ROIは0%に収束します。

ROIだけを見ると、EOSが伸びていくのではないか?と予想できます。

Bitcoin CashはROIはマイナスで伸びる可能性は秘めているものの、Bitcoin SVと別れてしまったので、ちょっとわかりませんね。

わかれたBitcoin SVも現段階でかなり上げています。
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