かにたま(https://twitter.com/kanitama7777777)です。
ビットコインは1BTC500万円を超え、最高値を更新しています。
他の仮想通貨も10倍越えは当たり前、こうなると次の新たな10倍、100倍銘柄を探そうという仮想通貨初心者の方々が結構いらっしゃいます。
実際、さて次はどの仮想通貨に投資しようか?と、あなたは考えているかもしれません。
しかし、2017年のバブル時代、儲かっていたはずの多数の投資家が市場から消えていきました。
それは、恐らく余剰金、いやそれ以上の資金の全てを仮想通貨に投じ、暴落から退場された人もいるでしょう。
そこで、本日は仮想通貨投資にどれくらい費用をかけるのか?等のリスクに対する考え方を記事にします。
まずはここから!仮想通貨で自分がとれるリスク許容度を知る
仮想通貨に限らず、投資を始める前にまずあなたの「リスク許容度」を知る必要があります。
では、このリスク許容度とは何でしょうか?
みずほ証券のリスク許容度の説明として以下のように書かれています。
リスクとは収益(リターン)の振れ幅のことですが、収益(リターン)がマイナスに振れてしまった場合、どれくらいまでならマイナスになっても受け入れることができるか、という度合いのことを「リスク許容度」といいます。
つまり、どれだけあなたがマイナスに耐えられるか?がリスク許容度となります。
これは人によってかわります。
マイナスになること自体が耐えられない人、-10万円くらいならいいやという人、借金を背負ってもよい!波に乗りたいという人など様々です。
仮想通貨投資のリスクは危険という意味ではない
仮想通貨投資は暴落して危険!リスクが高すぎるというようなことを耳にします。
しかし、投資のリスクは「危険、危ない」という意味ではありません。
リスクとリターン|投資の時間|日本証券業協会等でも記載されているように投資のリスクは「リターンの振れ幅」を意味します。
この振れ幅が大きいものがハイリスク、小さいものが低リスクです。
高いリターンは高いリスクがあるから
交付目論見書の作成に関する規則に関する細則(投資信託協会)より(令和2年)
例えば、上は投信による代表的な資産クラスの騰落率を比較しています。
ご覧のように新興国株は1番伸びます。
しかし、その反面下落率も1番。
つまり、高いリターンは高リスクの対価なのです。
なお、ビットコイン等の仮想通貨のリスクは新興国株より高いです。
2015年3万円だったビットコインは240万円まで上昇、その後、40万円ほどまで落ちました。
上昇率は約8000%、下落率は84%ほどです。
ですから、100万円投資して8千万円になる可能性がある一方で、16万円になってしまう可能性があることだけは投資前にご理解ください。
イーサリアム等のアルトコインはより騰落率が高くなります。
これを許容できるならビットコイン投資はやって良いと思います。
様々な通貨がだいぶ上がってしまって自分は今期はもうやりませんが、いくつかの通貨はまだ大きく伸びるとは思います。
個人的には300億以下のアルトコインにつっこむならある程度の利益確定はされると良いと思います。https://t.co/3BwRCtWl8T
— かにたま@仮想通貨 (@kanitama7777777) February 12, 2021
僕はこれから大きく伸びる通貨があると思う一方で、今期はもう草コインチャレンジという本当に少額の遊びしかやらない予定です。
なぜなら、相場がだいぶあがっており、すでに底から10倍以上に跳ね上がった通貨もあります。
その状況下で仮想通貨のリスク許容度を考えると耐えられないなと思うからです。
また、いずれくる下落&停滞時に入れる資金がないパターンは自分にとって最もリスクであり、そういった意味で今期は今持っている通貨のみでいこうと思っているわけです。
超資産家ほど「リスク許容度」を理解している
ビットコインはご存じのように元は1BTC1円以下。
現在は1BTC500万円です。
金融商品として認められつつあります。
ところが、現在の超資産家といわれている人は、その資産の大部分をビットコイン等の仮想通貨に投資していません。
・・・なぜでしょうか?

2020年11月末、メキシコのビリオネアが10%の資産をビットコインに投じて話題になりました。
ビリオネアの資産の10%ほどのビットコインの保持でニュースになるくらいです。
ちなみに2017年頃は1%でもニュースになっていました。
「あーあ、もっと昔、初期のビットコインに全部投資していれば、いまごろ世界一の金持ちやん!僕(私)ならなら全部いれたのになあ」と思うかもしれません。
しかし、レベルの高い投資家はこのリターンの振れ幅やマイナスになった際に耐えられるかどうかを理解しているため、ポートフォリオに入れても彼らの資産のほんの一部しか入れていないというわけです。
彼らが資産の大部分を仮想通貨に投資するとしたら、この振れ幅が小さくならないとまずないと思います。
今のように1日で30%以上も下がる時があるようでは、まだまだ大量の資金を投じる安全資産とはいえません。

現在のビットコインの騰落率は高リスクの新興国株よりも高いために超資産家達の保有率はあってもわずかなものです。

儲かる!と自分の許容リスクを考えずに適当に投資するのは後先を考えないギャンブルと一緒です。
リスク許容度の決め方
リスク許容度は人によって変わってきます。
大きなポイントは以下の6つでしょう。
・投資歴
基本的には投資歴が長い方がリスクはとりやすいでしょう。
時期が良ければ初心者でも上手くいきますが、ビギナーズラックという言葉もあるように長くは続かないことが多いです。
で、私は人生初で、借金してでも資産買ってます。
— Oki Matsumoto 松本 大 (@okimatsumoto) September 3, 2020
コインチェックを買収したマネックス証券の松本大さんなどは、コロナ相場で借金をしながらも投資をされているようですが、功を奏していますね。
・性格
「まー、失敗しても何とかなるでしょ」と楽観的な人ほどリスクがとれると思います。
・年齢
一般的には若いほど長く生きることができ、人的資本があり、失敗してもやり直しが容易なためにリスクがとれます。
・収入
安定収入があり、それが多ければ多いほどリスクがとりやすいです。
ただし、フリーランスのように不安的な収益の方はリスクを下げた方が良いかもしれません。
・家族構成
自分1人(おひとりさま)であれば最もリスクはとりやすいです。
逆にお子さんがいる場合や、パートナー、例えば妻が専業主婦などで収益がない場合はリスクを下げた方が良いでしょう。
なお、パートナーがいる場合は、隠さずに相談した方がのちのち円満になると思います。
・保有資産
資産が多ければ多いほど、もちろんリスクはとりやすいです。
リスク許容度を無視した人はこうなる
あなたの投資に対するリスク許容度を考えずに投資を続けているとどうなるか?
それは市場からの撤退です。
2018年1月、仮想通貨市場は大暴落。
ビットコインは8割以上落ち、アルトコインは99.99%落ちたものもあるくらいです。
多くの方々が退場し、姿を消しました。
現在、ビットコインをはじめイーサリアムなど当時のバブル価格を超えています。
もし彼らがリスク許容度を理解して余剰金で仮想通貨への投資をしていたのなら、安くなった通貨を売らずに復活していたと思います。

大きくプラスになるなら逆にマイナスに転じることもあります。リスクとリターンは常に表裏一体なのです。
世界三大投資家もリスク許容度を無視して初心者時代に破産
世界三大投資家の1人といわれるジム・ロジャース氏。
彼は若き日に1度破産しています。
その敗因はマネーボイスージム・ロジャーズもかつて破産。天才投資家の「失敗」から学ぶ時間管理術によると以下のように語られています。
予測自体は当たっていたのに、それに耐えられるだけの資金を残しておかなかったのが敗因
そんな彼が破産した敗因は、まさにリスク許容度の理解不足によるものでした。
もっとも性格的にそのままめげるタイプでもなかったようで、復活して現在は大富豪となりました。
高齢となり、流石に昔のようなリスク度の高すぎる投資はおこなっていない模様です。
投資目的とリスク許容度内での投資を行う
コインテレグラフのガチホが最善の戦略? バイナンスリサーチがビットコインの日次リターンを分析【仮想通貨相場】によると、バイナンスリサーチが出したデータによるとビットコインの長期保有者が最も高いパフォーマンスをあげています。
確かにこのデータよりも2018年1月の月間で65%の下落などのショートなどで利益をもっととることは可能でした。

しかし、ビットコインの長期保有者が大きく資産を増やしており、ビットコイン積立がどこで購入してもプラスで最強である現実からもガチホは現状では最善です。
ただ、積立のようなコツコツはかったるい、リスクがあっても1発狙いたい人もいるでしょう。
積立だからといって、今は良いのですが、今後ビットコインの価値が地に落ちればマイナスになりますし、ジムロジャースのようにショートで借金をしても世界三大投資家の1人となるくらい大富豪になることもできるわけです。
先ほど述べた性格等も考慮し、人により投資手法はかわってきます。
ただ、投資前に振れ幅を考え、マイナスになった際の現実を自分は背負えるか?は知っておくべきです。
現在、仮想通貨市場は絶好調です。
しかし、暴落相場は必ずきます。
現在は無敵のビットコイン積立も暴落したことで自分の許容度を超えてしまい、退場して積立の継続を止めてしまってはこれまでの継続が意味がなくなります。
そして、いざ大暴落して仮想通貨が安い状態でも購入(買い増し)もできません。

暴落率の高い金融資産のみで安定してずっと儲かる人はいません。それができたら全員バフェットの資産を超えています。
あなたにとって最善の投資を行うためにも、まずは仮想通貨投資以前に必ず「あなたの現状を知り、リスク許容度内で仮想通貨投資を行う」ことを推奨します。
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