上場後、暴落して値下がりやすい仮想通貨(暗号資産)の特徴

知識・用語集
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かにたま(https://twitter.com/kanitama7777777)です。

 

現在、様々な仮想通貨が毎日のように上場して市場に出回っています。

 

ところが、その多くの仮想通貨が上場後、暴落しています。

 

そこで、知っておくと何かと良いと思い、上場後に値下がりやすい仮想通貨の特徴を記事にします。

 

良かったらご覧ください。

 

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暴落して値下がりやすい仮想通貨(暗号資産)の特徴

現在、ほとんどの仮想通貨が上場後に大きく下落する傾向が見られます。

何故でしょうか?

知っておくと何かと便利です。

 

ICOセール価格に差がある

仮想通貨は市場に出回る前に販売されるのですが、主に以下の購入期間があります。

(なかったり、ルールが違うものもあります。)

 

1、プレセール以前の特定の人達のみに売買するシードラウンドセール

2、ICO前に行うプレセール

3、一般公開されるICO

 

1のシードラウンドには、以下の順で更に細分化されている可能性があります。

プライベート事前シードラウンド >プライベートシードラウンド >シードラウンド>家族や友人への販売>協力企業への販売、

 

2のプレセールには以下のように更に細分化されている可能性があります。

プライベートの事前ICO >事前ICO

 

この事前販売価格の差がありすぎる仮想通貨は暴落しやすいです。

 

なぜなら、1番安く購入できるシードラウンドセールのような時期が、一般公開されるICO価格の1/10以下の価格で購入できるように現在のICOの多くが一部の限られた初期投資家が非常に有利な状態になっているからです。

 

こうなっていると、販売されたトークンが取引所に上場されれば、初値で売り抜けることが可能で利益が出しやすくなっています。

そして、初期投資家は安く大量に購入する大口投資家であり、彼らが大量に売却すれば市場に出回った途端に暴落するのです。

 

つまり、現在の多くのICOが一部の金持ちを更に金持ちにするICOであり、そして、多くのプロジェクトがシード価格、つまり、一番安く事前に販売した価格を公表しないために(割高で購入した)何物でもない個人投資家は利益を出しにくくなっています。

 

かにたま
かにたま

プレ価格などは調べると出て来ることがありますが、シードラウンドの価格はなかなか見られないです。

行ったのかどうかも不透明なプロジェクトが多いです。

このような暴落に合わないために新しい仮想通貨の上場後は、出来るだけプレセール、可能であれば初期のシード価格、つまり上場前に1番安く販売された価格を調べてみましょう

 

 

ロックアップのない通貨

この大口の売却を防ぐロックアップのない新しい仮想通貨は、利益のとれるうちに売られて場合によっては大暴落します。

よって、初期に大幅な値下がりを防ぐため、安く購入した大口が売却しないためのロックアップ期間をつくります。

 

仮想通貨Algorand(アルゴランド)とは?特徴や将来性などについて
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しかし、仮想通貨Algoland(アルゴランド)は、この仕組みが約束にとどまっており、シード価格で購入した大口投資家が約束を破り、購入価格の66倍の値段で大量売却、そして、アルゴランドは大暴落となりました。

 

このような暴落に合わない対策としましては、開発や大口のロックアップ体制をよく見ておくと良いでしょう。

 

 

POW通貨

POW、POS、POI、POBとは?その違いは?
仮想通貨について調べていると、POW、POS、POIなどの英語がよく見られます。 これらを「分散合意形成アルゴリズム(コンセンサスアルゴリズム)」と呼ばれています。 何のこっちゃという話だったので、これらについて調べてみました。

POW通貨とは、ビットコインのようなマイニングを行う仮想通貨のことです。

代表例として、ビットコイン、ライトコイン、モナコイン等があります。

 

初期のPOW通貨は大暴落しやすいと頭の中に入れて置いてください。

 

どういうことでしょうか?

 

では、この一例として2019年1月に公開されたばかりの、かなり期待されているプロジェクトGrinを例にとってみましょう。

 

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▲Grinに関する説明は省きます。上記事をご覧ください。

 

仮想通貨Grinチャート

↑Grinのチャートです。上場後、マイナストレンドが続いています。

 

この仮想通貨は、プレマインなど誰かが有利であることもなく、完全ボランティア。

時価総額ランキングは150位ほどで21億円ほどあります。

 

それにも関わらず、価格は値下がりを続けています。

何故でしょうか?

 

 

この理由として、初期のインフレ率が高く、マイナーに売られやすい

という理由があります。

 

Grin SupplyというサイトでGrinのインフレ率がわかります。

ちなみに初期のグリンのインフレ率は400%もあります。

 

Grinは、毎秒60秒ごとに1枚新規発行される通貨です。

これは永久に続き発行枚数は無限ですが、10年後には10%、20年後5%、30年後には3.33%と総枚数が増えていくことで年々インフレ率は落ちています。

ちなみにGrinは60年後には金ぐらいのインフレ率におさまり、2600年頃にはほぼゼロのインフレ率になります。

発行枚数が一定で増えていくのは、法定通貨でもこれまでの仮想通貨でもみられないパターンで面白くはあります。

 

POW通貨の特徴として、初期のマイナーが大量にその通貨を採掘することで大量保有による価格操作を起こす懸念があります。

だからこそ、あえてマイナーに売らせるために初期にインフレ率を高めています。

 

かにたま
かにたま

マイナーは初期の仮想通貨は売らないんじゃない?と思う人もいるかもしれませんが、マイニングには電気代などが常にかかっており、将来性うんぬんにかかわらず売却します。

 

ちなみにGrinは2018年3月は約788万枚ありました。

しかし、2020年5月には約7100万枚と約10倍弱に枚数を増やしています。

だからこそ価格があがらないわけです。

 

 

初期は暴落しやすいPOW通貨の歴史

初期の暴落は何もGrinだけではありません。

 

過去、海外アカウントのNMさんが面白いツイートをしていました。

彼によると、POW通貨であるモネロ(XMR)は初期に96%、ジーキャッシュ(ZEC)は82%、レイヴンコイン(RVN)は72%も初期に暴落しているということです。

 

 

 

 

 

これら3通貨は、現在、時価総額が高く、人気の期待されている通貨です。

将来性のある通貨でもPOW通貨の初期は高いインフレでマイナーが売るために暴落しやすいと覚えておくと良いでしょう。

Zcashはバブル期でも下落していたため、初期に売られることが理解できると思います。

 

今後、これらの対策として、POW通貨のインフレ率を調べ、マイニングをしないのであれば初期のPOW通貨は購入を控えるのが良いでしょう。

どんなに有望であろうともですね。

 

じゃあどこで購入するのか?というと目安としてMoneroは上場後の約2年後のビットコインの半減期の時期から上がり始めています。

Grinは約1年半が経ち、ビットコインの半減期が終わり、これから市場の上昇が見込めるのであれば買い時かもしれませんが、初期のインフレ率が高いので判断が難しい所です。

 

どちらにせよ、初期段階であるがゆえにGrinが次のバブルで急上昇した場合、バブル崩壊時は相当売り込まれると予想しています。

 

 

最後に

基本的に現在の仮想通貨市場での初期投資はあまり推奨できません。

 

仮想通貨の初期段階で投資を行うのであれば、初期投資段階で条件など限りなく平等であり、POW通貨以外が良いでしょう。

 

もし、POW通貨ならマイニングをして下さい。

初期は、マイナーが絶対的に有利です。

 

それでもあまりおススメはできません。

仮想通貨はまだ法律が甘く、株のIPOとは違い、情報も不透明なものが多いです。

そして、現在、多くの仮想通貨がシード段階で安く購入できる大口投資家達が有利な状態でICO、STOなどが行われており、一般投資家が初期段階で大きな利益を挙げることは限定されています。

 

また、Grinのような完全に平等、将来性が有望であってもPOW通貨であれば初期のインフレ率から過去のMoneroやZcashのようにマイナーに売られ、利益が出しにくいです。

 

ですので、もしあなたがファーストペンギン(初期の有利な状態で投資できなければ)でなければ、現状の仮想通貨市場であれば、その通貨の上場後、半年毎に様子を見るのも良いかもしれません。

 

とはいえ、有望なプロジェクトは大きな波があろうとも、どれだけ暴落しようとも、結局は上がっていきます。

 

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ですから、あなたがこれだ!と感じるものがあれば、暴落したら買い増し、定期的に購入する積立も推奨します。

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