かにたまです。
近年、ビットコインETFなどが囁(ささや)かれるようになり、ヘッジファンドも少しずつ仮想通貨市場に参加するようになっています。
仮想通貨のヘッジファンドは「クリプトファンド」などと呼ばれています。
本日はクリプトファンドとは何か?現状やこれから起こりそうなこと、注意点などを記載したいと思います。
後々、ビットコインETFが認められたり、仮想通貨市場が整備されることでクリプトファンド達の本格的な参入もあるでしょう。
仮想通貨のヘッジファンド(クリプトファンド)とは?
ヘッジファンドとは顧客からお金を集めて運用し、いかなる相場でも利益を出すことを仕事にしている投資のプロ団体(会社)です。
クリプトファンドは、その資金の運用を仮想通貨で行っています。
クリプトファンドの現状
クリプトファンドはいくつか既に存在しています。
最もウォーレンバフェットさんのようなバークシャー・ハサウェイのような大きな投資会社は入ってきていません。
市場が整備されたり、ビットコインETFが認められると大きなクラスが入ってくるかと思われます。
5/ Total crypto fund holdings have increased in 2019.
Across crypto hedge funds, venture capital firms, and private equity firms, holdings increased 40% q/q from 4Q18, reaching $14.4 billion as of April 2019. pic.twitter.com/TpwSKdHVGp
— Circle Research (@ResearchCircle) April 25, 2019
サークルリサーチの調査によると、仮想通貨ファンドの保有している額は、2019年4月時点で約160億円ほどに達したと発表されています。
このように今年に入ってから投資額は増えています。

またコインテレグラフさんの記事によると、以下のように記載されています。
米国の機関投資家の22%がすでに仮想通貨を保有していることが明らかになった。米国の金融大手フィデリティが調査結果を2日に公表した。
とはいえ、22%で額が160億円ということから、機関投資家も少しずつ試しながらということでしょうね。
ちなみに日本では仮想通貨交換業者でもあるフィスコが仮想通貨のヘッジファンドを立ち上げると発表がありました。
ただ、2018年1月の発表後からどうなったのかはわかっていません。
まだ整備段階でビットコインETFが認められていないものの、少しづつ大きな資金が仮想通貨市場に入り始めています。
大きなヘッジファンドが入ってくると起こること・注意点
主な点を2つほど記載します。
ボラリティ(価格変動)が減る
普通、大きな資金を持っているヘッジファンドが入ってくると相場が大きく動くかと思います。
しかし、実際はその逆で株式のように落差が徐々に小さくなっていくでしょう。
なぜなら、ヘッジファンドが参入してきて市場規模が大きくなると、相場を動かすためにはより多くの資金が必要になります。
よって相場が簡単に動かなくなるからです。
例えば、100円の市場で10円減ると10%下がりますが、1,000円の市場で同じ額の10円減っても1%しか下がらず、10%下げるには10倍の100円が必要になります。
※1,000円の市場などはありませんが、わかりやすい数字で書いています。

大きなヘッジファンドが入ってきて市場が大きくなれば、相場を動かすのにより大きな資金が必要になります。よって、相場変動(ボラリティ)が小さくなります。
材料がより反映されなくなる(短期売買が難しくなる)
ヘッジファンドは、大きな資金をもち、利益を出すことを仕事にしているプロ団体です。
そして、大きな資金は顧客から集めたものであり、利益を出す必要があります。
材料が反映されにくくなるのは理由があります。
なぜなら、ヘッジファンドは利益を出すことが仕事だからです。
どういうことでしょうか?
利益、特に大きな利益を出すには、多くの人の逆をいくことです。
よって、好材料があってもみんなが上がると思うために逆をいく、すなわち、好材料が反映されないことが今までより顕著に出てくる可能性があります。


例えば、半減期などのイベントで、上記事のような過去の変動とは違う動きになくなっていく可能性もあります。


JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは、仮想通貨の世界では「ビットコインは詐欺」といって相場を下げて買い増しをしていたり、仮想通貨JPMコインを発行したりと、界隈では変わり身が凄くて評判が悪いです。
しかし、投資の世界では「最も信頼のおける人物」といわれています。
なぜでしょうか?
それは、顧客の利益のためなら、上記のように人を欺(あざむ)いても利益を追求するからです。
顧客に利益を与える点では、最も信頼がおけると言うわけです。
ヘッジファンドの場合、相場が悪くても、期間内にどうしても利益を出す必要があります。
利益の出せないヘッジファンドは、顧客が解約して離れていきます。
よって、ヘッジファンドは何としても利益を出そうとします。
彼らの発言などは、参考程度で真に受け止めないでください。

クリプトファンドは相場によらず期間内で利益を出すことが仕事です。よって、大きな利益を見込むために短期的には予想とは逆の動きを作り出す可能性もあるわけです。

投資のプロ集団がどんどん入ってくると、短期で利益出すのはより難しくなるでしょう。

特にビットコインETF認可後には金同様に動くと予想できます。
現在、8割は短期トレードということですが、ヘッジファンドが入ってくると短期トレードは更に難しくなると思われます。
認可後は長期に切り替えるほうが良いかと思われます。
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