かにたま(@kanitama7777777)です。
ついに世界初の仮想通貨ETFが2020年内に実現化しそうです。
あまり注目はされていませんが、仮想通貨界にとって非常に大きな前進ということで記事にします。
良かったらご覧ください。
延期・拒否・否認され続けていたビットコインETF
ビットコインないし、仮想通貨のETFは、市場への大規模な資本準備金との新たな投資家を誘致するための切り札です。


これまでのところビットコイン市場が不透明、かつ成熟していないという理由でビットコイン長者のウィンクルボス兄弟が手掛けるビットコインETFなどは全てSEC(証券取引委員会)に否認(拒否)されています。
しかし、ブラジルのファンドマネジャーは、画期的な成果を上げました。
世界初の仮想通貨ETFが承認へ
バミューダ取引所(BSX)の報告(BSXニュースー上場発表への入場:Hashdex Nasdaq Crypto Index ETF Class E Shares)によると、ブラジルのファンドマネージャーHashdex(※)はビットコインETFの立ち上げを承認したナスダックとの契約に署名しました。
(※)ブラジルのHashdexはリオネジャネイロ州のイパネムダを本拠で2018年に設立。
そして、9月18日に「Hashdex Nasdaq Crypto Index ETF」の承認が得られました。
この仮想通貨ETFは、バミューダ取引所での取引のために300万クラスE株をローンチすることになります。
クラスは深く考えなくて良いです。
例を挙げるとGoogle株にもAクラス、Bクラスというものがありますが、違いは議決権があるか?ないか?の違いです。
なお、バミューダは北大西洋にある諸島(南米大陸の北側、米大陸の東側)でイギリス領土。
人や飛行機や船などが消えている「魔の三角地帯」の一角としても知られています。
タックスヘイブンと呼ばれる税金が安い租税回避地(そぜいかいひち)でもあります。

マルタ諸島をはじめタックスヘイブンの地は仮想通貨に対して歓迎しており、法的枠組みのためにバミューダを利用したのでしょう。
ブラジルのニュース誌Ogloboによると、この新しい金融商品は、ソブリンウェルスファンド、年金基金、基金などのグローバルな機関投資家がクリプトマーケットに資本を投資するための道を開くものということです。
世界初の仮想通貨ETF開始は年内か
では、この世界初の仮想通貨ETFの開始はいつなのか?
バミューダ取引所(BSX)の報告(BSXニュースー上場発表への入場:Hashdex Nasdaq Crypto Index ETF Class E Shares)によると、恐らくビットコインは入っていると思いますが、どの通貨で行うのかなどの詳細情報は記載されておらず、市場に影響を与える可能性があるため正式リリースの日にナスダックから発表されます。
しかし、地元紙のインフォマネーの記事によると、上場から取引開始日について年内には取引の準備ができると記載されています。

年内開始はあくまでも地元紙の予測であり、正式な詳細情報はナスダック側から発表されます。
世界初のETFは相場に影響していないが・・・大きな一歩
仮想通貨ETFが明らかになったのは9月18日。
しかし、このファンダも市場には影響していません。
▲18日以降のビットコインチャート。ビットコイン等の仮想通貨の相場はむしろ下がってます。
なぜか?
『Hashdex Nasdaq Crypto index ETF』?
これは単一通貨ベースのETFなのかな?🤔名前の通りだと、皆の待ってるETFとは違う気がするのだが。
それにこのファンドの運用する4,700万ドルの資産じゃ、全部入れても現物の0.05%すらロックアップも出来ない。
なんだろこれ🤔 https://t.co/yjN5njBdk8 pic.twitter.com/c1OxK3Ttqr— YOSHI【$ADK×HUNTER】音速のチラリズム (@YoshiADK) September 22, 2020
Hashdexファンドの資産は4700万ドル(50億円弱)ほど。
規模が小さすぎるからです。
しかし、規模ではなく重要なのは仮想通貨ETFの世界初承認されることです。
規模は後から大きくなっていきます。
野村証券の2005年資本クオータリーのレポートでは以下のように書かれています。
2004年11月にAMEXに上場してわずか半年で24億ドル近くまで成長した金連動型ETFストリートトラックス・ゴールド・トラストなどの新型ETFが注目を集めている
では、当時24億ドルで注目を集めていたというストリートトラックス・ゴールド・トラストはどうなっているのでしょうか?
「農林水産省の商品を対象にしたETFについて」によると2020年2月には1.6兆円をこえる規模まで成長しているということです。
そして、小さいとはいえ1度ETFが認められると、その後のETFも承認されやすくなります。
その例としては、またまた金です。
金は最初に金ETFが承認された後、現在までに複数の金ETFが存在しています。
現在は日本の東証でも複数の金ETFの取引が可能です。
証券コード1672、1540、1683、1326、1328などの金ETFがあります。
金の歴史を繰り返す!?世界初ETFの承認後

ビットコインはデジタルゴールドと呼ばれ、最近では価格も金と相関関係が出てき始めています。
では、今後の仮想通貨ETFのサンプルとして、過去にその金は世界初の金ETF承認後どうなったのか?見ていきましょう。
ちなみに世界で初めて承認された金のETFの名前と時期を知っていますか?
それは「SPDRゴールドシェア」で2004年11月にニューヨークで世界で初めて上場しました。
2008年から日本の東証にも上場(1326)していますね。
なお、今年、NY金は一時的に2000ドルを超え、最高値を更新しています!
最高値付近で停滞があるのは2007~2008年同様で僕は更に高値になると予想しています。
大きな上昇は2006年から始まっています。
2005年から2006年までむしろ下落傾向にありました。
ビットコインは最高値を更新する可能性は高い
年内、世界初の仮想通貨ETFの承認が予定どおり行われれば、2021年には金の歴史と同様に最高値を更新すると予想します。
ちなみにビットコインの最高値は、2017年12月に記録した1BTC=約210万円です。
ただ週足で見るとかなり低値圏にあります。
9700ドル付近までおちると買いやすくなります。
日足の移動平均200日線が9200ドルくらいでそこまで落ちるのかどうか。 pic.twitter.com/PDelpUMBTj
— かにたま@仮想通貨 (@kanitama7777777) September 22, 2020
とはいえ、現状のビットコインチャートは短期的にはあまりよくありません。
ただし、日足では高値圏にありますが、週足では低値圏にあり長期的には良いです。
僕は最高値を更新してからのビットコイン投資はおススメできません。
なぜならビットコインは最高値を更新してから1年前後には大きく暴落しているからです。
2017年12月のピークからの大暴落でBTCは最大80%以上落ちました。
日本で超富裕層は、今の段階では税率の高さや損益が持ち越せないこともあり、出したくても仮想通貨には手を出さないでしょうね。
彼らなら確実に55%以上の税金を支払う必要がありますからね・・・。😅
出したとしても資産の数%くらいかなあ。
が、ビットコインETFでれば参入しやすい
— かにたま@仮想通貨 (@kanitama7777777) September 22, 2020
そして、日本では仮想通貨投資は不利だからです。

損失をすれば翌年に持ち越しができず、雑所得扱いで最大で55%もの税金がとられるからです。
それならと、損益を持ち越せ、最大税率20%強の株をすることになり、日本では仮想通貨に対して超富裕層の大きな資金が入りにくい状態になっています。
こんな日本の仮想通貨市場の状態・・・超富裕層は儲かっても半分は税金でとられ、暴落にあえば億単位の損をするだけではなく損益を持ち越せない。
超富裕層はよほどの遊び金がないと可能性は感じていようとも仮想通貨投資はしないでしょう。
ビットコインは底値をあげつつ成長しています。
しかし、そのボラリティが大きく、下落時は大きな大暴落があります。
そのため最高値を更新して参入し、いつ大暴落するか怯えているよりも、まだ最高値を更新していない際に入った方が良いわけです。
ETFが認められれば規模や流動性、安心感だけではなく、税制面でも株同様になることから大口が仮想通貨市場に参入しやすくなります。
日本初の金ETFは2008年と初上場から4年遅かったのですが、仮想通貨ETFは2024年以内に日本で認可されて欲しいものですね!
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