かにたまです。
本日は時価総額10位に君臨している(2019年5月段階)Cardano(カルダノ/ADA)について。
カルダノとは何か?その特徴や今後の将来性、価格チャート、販売している取引所などについて書いていきます。
かつては詐欺とまで言われた通貨がなぜこれほどの価値を保っているのか?
良かったらご覧ください。
Cardano(カルダノ/ADA)とは?概要
名前:Cardano(カルダノ)
通貨コード:ADA
発行上限: 450億(2019年5月段階で約259億枚)
コンセンサスアルゴリズム:ウロボロス(PoS)
創業者:チャールズホスキンソン、ジェレミー・ウッド
開発:Input Output Hong Kong(インプット・アウトプット・ホンコン)
公式サイト:https://www.cardano.org/
カルダノは日本もターゲットにしており、ホームページを日本語で見ることができます。
カルダノはオープンソースな分散型ブロックチェーン及び仮想通貨プロジェクト。
従来のプロトコル(コンピューター言語のこと)よりもはるかに優れたスマートコントラクトのプラットフォームの開発を行っている通貨です。
公式ページには以下のように記載されています。
Cardano は暗号通貨だけでなく、世界中の個人、企業そして政府により日々使用されている金融アプリケーションの運営を可能にする技術プラットフォームです。
このプラットフォームはレイヤー/層で構築されており、これによってシステムに柔軟性を与え、ソフトフォークにより容易に維持やアップグレードを行うことができます。
ADA の取り扱いを行う財務レイヤーが完成すると、スマートコントラクトを実行する演算レイヤーが構築されます。
またカルダノは特定の団体からの支配を受けないブロックチェーン上で運用可能な分散型アプリケーション(DApps)を実行できます。
2015年初頭からCARDANO(カルダノ)プロジェクトが始動し、2015年9月から2017年1月までの間、日本をはじめアジア8カ国でエイダ購入のICOが段階的に行われました。
カルダノとエイダコインの違い
この通貨はCardano(カルダノ)と呼ばれたり、ADA(エイダ)コインと呼ばれたりします。
正確には、カルダノはプロジェクト(計画)の名前で、エイダコインはプロジェクト上で使われる仮想通貨ことを指します。
仮想通貨イーサリアム(ETH)などもそうですが、プラットフォームの名前が仮想通貨の名前として呼ばれることもあります。
よって、仮想通貨カルダノとも、仮想通貨エイダコインとも呼ばれています。

今はカルダノの呼ばれ方が一般的ですね。
カルダノの特徴
カルダノことADAコインの主な特徴を記載します。
科学哲学と研究主導型アプローチから発展した初のブロックチェーンプラットフォーム
なんのこっちゃという話ですが、カルダノの開発チームは、世界中の優秀な開発者や科学者から構成されています。
その一例として、日本の東京工業大学とカルダノは連携を行っており、東工大でも日々カルダノの研究が進められています。

↑実際に東京工業大学のホームページに提携のプレスリリースが記載されています。
ご覧ください。
東京工業大学は、東工大と呼ばれている東大のような東京の国立大学です。
偏差値65ほどの優秀な学生が揃っています。
要は、東工大のような世界中の研究機関と提携することで、世界中の国々との科学哲学と共同研究主導型アプローチから発展している仮想通貨がカルダノです。

世界中の人達とのグローバルチームがカルダノの大きな特徴ですね。
開発をサポートする3つの団体
カルダノには開発をサポートする3つの団体(カルダノ財団、EMURGO、IOHK)が存在します。
1つずつ見ていきましょう。
カルダノ財団
カルダノ財団はプロトコル(約束事)の監督機関、また教育機関としての役割を担っています。
EMURGO

Emurgoはカルダノ・エコシステムを構築するベンチャー企業です。
カルダノ・ブロックチェーン・アプリケーションを支援、統合、育成するためEmurgoよりリブランディングされました。

カルダノを世界的に発展させていくマーケティング企業ですね。
なお、EMURGOのCEOは「カネダ ケン」さんという日本人の方ですね。
カルダノのマーケティングが日本で盛んな理由も理解できますね。
IOHK
IOHKは2015年にカルダノの創業者であるチャールズホスキンソンや、ジェレミー・ウッドによって設立されたエンジニアリングおよびテクノロジー企業です。
革新的なP2P技術を利用して30億人に金融サービスを提供することを約束されています。
契約に基づき、2020年までカルダノ・プラットフォームの設計、構築、および管理を行います。

カルダノの開発機関はここですね。
ウロボロス(PoS)
カルダノは持っているだけで増えるPOSが採用されています。
これは「ウロボロス」と呼ばれており、エジンバラ大学のアゲロス・キアイアス教授率いる暗号学者チームにより設計されました。
その証明可能である安全性が初めて科学的に証明され注目を集めました。
詳細は公式の「なぜカルダノを構築するのか」をご覧ください。

ウロボロスによりビットコインのように電気代も殆どかからずにマイニングが可能になります。
先ほど「持っているだけで増える」と記載しましたが、基本的にADAはウォレット保管するだけで、ADAが増えていきます。
ダイダロスウォレットと呼ばれており、IOHKが開発しています。
ウォレット(財布)「カルダノー暗号通貨ウォレット」のサイトでダウンロードできます。
報酬は公式の「インセンティブテストネット」のページに記載されています。
報酬は年を重ねる毎に減少していくのが特徴です。

2019年5月段階で約259億枚。発行枚数上限が450億ですから、かなりの報酬がもらえることになります。
実際、最初の2.37年目までのPOSの報酬は年利にすると約9.13%ほどあるようです。
ステーキング報酬はこのような例が記載されています。
ここで一例として、ステークの0.2%を持つプールリーダーであるアリスが、ボブ (ステークの0.1%) とチャーリー (ステークの0.2%) で構成されるプールを持っているとします。
そして、 架空のエポックの報酬プールに 5,000,000ADAがあり、アリスのプールではスロットリーダーに選ばれた全てのスロットの期間にきちんとブロックが作成されたと仮定します。
すると、ステークの0.5%を保有するアリスのプールは、このエポックの報酬プールから25,000ADAを受け取ります。
この25,000ADAのうち、ボブはチャーリーの半分の報酬を受け取りますが、チャーリーが受け取る報酬はアリスより少なくなります。これは、
プール運営のコストや労力に対する報酬をアリスが受け取るからです。
もし、アリスがその労力に対して5,000ADAを追加で受け取った場合、彼女は最終的には 13,000ADAを受け取り、ボブは 4,000 ADA、チャーリーは 8,000 ADAを受け取ることになります。
※これは報酬分配の考え方を説明するために設定した仮の事例です。これらの数値は将来実際に発生する報酬額を表すものではありません。
カルダノのPOSはNEM(ネム)のハーベストの10000XEMのように最低枚数の設定はありません。
どんなに少なくてもステーキング(増やすこと)が可能です。
値上がりのキャピタルゲインが期待できるだけではなく、POS報酬によるインカムゲインが期待できる点がADAの良いところですね。

ダイダロスウォレット内にADAを入れておくだけで枚数に応じて新しいADA増えていきます。初期の方が利率がよく、年が経つと減少していきます。
カルダノの将来性
カルダノの将来性を判断する上で、周りの言葉に惑わされずに公式ページ(https://www.cardano.org/ja/home-2/)をしっかり見ていく必要があります。
幸い、日本語で読むことができます。

まず現時点ではロードマップが公開されていない(リニューアル中)こともあり、方向性が見えず何ともいえない通貨ですね。
チャールズ・ホスキンソン
カルダノを語る上で、この人の存在はなくてはならないものです。
チャールズ・ホスキンソンは、カルダノの創業者。
あのTEDでも公演をしたことがある天才数学者です。
また、かつてイーサリアムの創業時のメンバーで開発に関わっており、2019年5月16日現在、時価総額46位の仮想通貨Bitsharesの創業者でもあります。

更にホスキンソンは、かつて、仮想通貨EOSのCTOであるダニエル・ラリマーとも会社を興したこともあります。
ただ、4ヶ月ほどでケンカ別れをしています。
なお、ホスキンソンがイーサリアム開発を去った原因もケンカ別れだったと言われています。
そのためか、界隈では何かと批判を浴びることがあります。
エイダは現在も世界中で研究・開発がされているものの、ホスキンソン氏が衝突している過去を見ると多少の不安は感じますが、それだけ本気だということでしょう。
ホスキンソンがCEOをつとめるIOHKでは、イーサリアムクラシックの開発も行っています。
詳細は公式の「IOHKについて」をご覧ください。

ホスキンソン氏はカルダノのみならず、本気で仮想通貨の未来を信じている1人でしょう。それゆえに衝突もあるのかと思われます。
ロードマップの遅れ
現在のカルダノのロードマップは遅れており、新しくリニューアルしているようです。
なお、記事作成段階で「まもなく公開」と記載されていました(上図)。
仮想通貨はイノベーション技術を手がけていることもあり、イーサリアムなども開発が遅れていますから多くの仮想通貨チームにいえることでもあります。
ただ、ロードマップがこの時点でリニューアルという点は気になりますね。
もし、あなたがこの記事を見たときにはロードマップ公開されていたら、今後の方向性は必ずチェックしていく必要があるでしょう。
Githubコミット履歴を見ても最近は非常に元気がない印象です。

ただ、開発者の更新ページでこまめに報告が見られる点は好印象です。
「詐欺」といわれた悪いイメージを払拭できるか?
ADAコインはかつては「詐欺」と言われていました。
なぜなら、カルダノのICOは世界中ではなく、日本のみで開始されました。
また、ADAの販売は代理店を経由して行われ、勧誘が成功すると報酬がもらえるというマルチ商法のような仕組みがとられていました。
代理店によっては、MLMのようなランク付けもされていたということです。
よって、カルダノ自体も詐欺だと言われていたこともあります。

当時の様子はこちらに記載しています。
詳細を知りたい方はご覧ください。

カルダノ自体は悪くありませんが、日本でのICO時の販売の仕方がマルチまがいで問題があった思います。
カルダノが日本でプレセールが最初に行われたにも関わらず、時価総額10位で上場できないのもこの理由はあるでしょう。
ICOの勧誘方法が日本での上場をチャンスを潰したとも言えます。
ただし、このまま時価総額を保って普及していくことができれば、当然、チャンスはあるでしょう。

裏をかえせば日本で上場をしていないのに時価総額10位ですから可能性は秘められていますよね。
量子コンピューター対策はこれから
カルダノは未来のことを考えていて、将来、仮想通貨の大敵になる可能性のある量子コンピューター対策を既に行っています。
量子コンピューターは非常にすばらしい技術として期待されているものの、悪用するとセキュリティを簡単に突破し、ハッキングできてしまう脅威になるとも言われています。
その対策例として、エイダコインは、格子ベースで著名を行うという「Bliss(-B)」と呼ばれる署名を採用し、対策を行っています。
ただし、新しい技術ということもあり、実用化には至っていませんね。
仮想通貨全般に言えることですが、まだまだ時間がかかりそうな問題です。
価格チャート

カルダノ(エイダコイン)の最新チャートは「こちら」
最高価格は2018年1月4日に記録した1.27ドル(139.7円。1ドル110円換算)。
2019年5月19日は9.3円ほどを推移しています。
カルダノ購入のおすすめ取引所

カルダノ(エイダコイン)は国内取引所で購入することはできません。
バイナンスは手数料も安く、対応も早い。
仮想通貨市場のアマゾンになりえる取引所です。
個人的には、おススメしています。
ただし、現状で販売されているのは海外取引所です。
カルダノ(エイダコイン)はバイナンスしかり日本円で購入することはできません。
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