かにたま(https://twitter.com/kanitama7777777)です。
ビットコインを長期投資で考える場合、その価格変動の激しさから定期的に購入する積立(ドルコスト平均法)を考える方もいると思います。
ただ、ビットコイン積立には大きな注意点があります。
これは人によって、かなり重要な点なので読んでおくと役に立つかもしれません。
ドルコスト平均法とは?
さて、定期購入には「ドルコスト平均法」という用語が良く使われますが、今一度、おさらいしてみます。
ドルコスト平均法は、資産の購入に対する価格変動の影響を減らすことを目的とした投資戦略です 。
定期的に購入することで平均価格を平準化することができます。
ドルコスト平均法は、定期的に同量の資産を購入することが含まれます。
これをビットコインに当てはめると、日本円で毎日1000円ずつビットコインを購入していくような投資法になります。
ビットコイン積立は最強の投資法
どうして?
それは計算すればわかります。
と、その前にビットコインの価格推移を見てみましょう。
上画像はビットコインの価格推移です。
更にビットコインは価格変動が激しく、ビットコインが高い時に悪いエントリーしてしまうと、含み損となり、あなたの投資に与えるかもしれない悪影響があるというわけです。
ドルコスト平均法の主な利点は、間違ったタイミングで賭けをするリスクを減らすことです。
市場の参入のタイミングは、取引や投資において最も難しいことの1つです。
多くの場合、トレードアイデアの方向が正しい場合でも、タイミングがずれている可能性があります。
ところが、ビットコインをドルコスト平均で購入した場合、どこから参入しても全てプラスの成績になるという計算になります。
下のリンク先のビットコイン積立計算サイトでわかります。
ビットコイン積立計算サイト ⇒ BitcoinSavings Calculator
例えば、2017年の12月7日に毎週20ドルずつビットコインを購入した場合、2020年10月15日までの投資成績は以下のようになります。
積立額が3000ドルに対して、現在の価格が4812ドル。
投資額の約1.6倍になります。
計算の詳細は以下です。
Date:日付
Spent so far:積立額(投資額)
Amount of Bitcoin I Own:持っているビットコインの量
Value of My Savings:貯金額(現在の価格)
2017年の12月7日といえば、1ビットコインが240万を記録した正にバブルのピーク時の価格です。
ピーク価格から積み立てても1.6倍になっている。
現在(2020年10月18日)の1ビットコインの価格は約120万円。
まだ2017年12月7日の半値ほどです。
それでも積立ならプラスです。
つまり、どこからビットコイン積立を開始してもプラスの結果がでています。
まさにビットコインにとって、積立は最強の投資法になっているというわけです。

▲ビットコイン積立に関しては、過去に記載しています。
良かったらご覧ください。

ビットコインは価格変動は大きいのですが、底上げしながら成長しており、積立ならどこから購入し始めてもプラスという恐ろしいパフォーマンスを見せています。

定期的に購入することがプラスの秘訣ですね。
ビットコイン積立時の注意点
積立のデメリットは「ビットコイン積立は最強の投資法だった!どこで購入し始めてもプラスに」で記載しました。
以下の3つでデメリットは注意点になります。
・マイナスもある
・手数料が高い
・短期的な爆益は見込みにくい
加えて、日本の法律による注意点も記載します。
今の所はないが、今後、マイナスになる可能性がある
前述したように今の所はバブルのピークからでも定期積立をすればプラスになっています。
しかし、例えば、今後ビットコインが下がり続け、0円近いほぼ無価値になるとマイナスになる可能性もあります。

今の所は100%プラスになっていますが、今後、ビットコインが価値を落とし続けると、そうなるとは限らないということです。

ビットコイン積立は、ビットコインが価格を底上げしているからこそプラスのパフォーマンスになっているとも言えます。
手数料
今後、この素晴らしいパフォーマンスからビットコイン積立サービスは増えていくでしょう。
その時に注意することは「手数料」です。
せっかく利益が出ても手数料で多くをとられてしまっては何も意味がありません。

積立投資をする上で手数料は絶対的に重視すべき点です。
たかだか1%の手数料の差でも長期になると、とてつもない差になります。
手数料を0.5%刻みで2%までのものを利回り5%で運用すると以下の表のようになります。
手数料 | 元本利回り | 1年後 | 5年後 | 10年後 | 20年後 |
0% | 5% | 105% | 128% | 163% | 265% |
0.5% | 5% | 104.5% | 125% | 155% | 241% |
1% | 5% | 104% | 122% | 148% | 219% |
1.5% | 5% | 103.5% | 119% | 141% | 199% |
2% | 5% | 103% | 116% | 134% | 181% |
たった0.5%の手数料の差でも5年後には3%、10年後には7%前後、20年後には20%前後も差。
運用年月が長ければ長いほど手数料の差は大きくなっていきます。

理想は手数料の記事で書いたように年間0.5%以下の手数料です。しかし、日本の仮想通貨の税制が高いことから、それは難しいかもしれません。よって、ビットコインETFまで待つのもアリだと思います。

ETFは手数料の安さが魅力の1つです。長期であるほど手数料の差は大きいです。

世界初のビットコインETFが2020年内に開始されようとしています。
日本は仮想通貨に慎重であり、過去の金ETFの開始の遅さを考慮しても、はやくても2025年からの開始になると思います。
短期は大きな利益が見込みにくい
高い時期も安い時期も一定額で購入し続けるため、今後、バブル時代があっても1年で投資額の10倍に増えるなどということはないでしょう。
細かい積立は実は面倒
細かい積立は理想ですが、実は日本ではデメリットな点があります。
それは日本の仮想通貨に対する税制にあります。
なぜなら、日本では仮想通貨は所持しているだけなら税金はとられませんが、売って日本円などの法定通貨や他の仮想通貨に交換すると税金が発生するからです。
そして、ドルコスト平均法で毎日ビットコインを購入して積み立てていると売却した時に税金計算がめちゃくちゃ面倒になるのです。
日本の仮想通貨の税金計算法の例は以下です。
「1ビットコインを10万円で購入し、1ビットコインが100万円に値上がりした時に全額をモナコイン(別の仮想通貨)の取得に使用した場合。」
100万円-10万円=90万円(所得金額)から税金がかかる仕組みです。
こういう仕組みであることから、ドルコスト平均法は毎日購入価格が変わるために税金計算が非常に面倒になるわけです。
ですから、細かくビットコインを定期購入するなら、売らずに持っておくガチホで法律が変わるのを待つか、売却を少なくしたり、計算を税理士さんに頼むなどの対策が必要です。

ビットコインのドルコスト平均法は今のところは最強です。ただし、日本の仮想通貨に対する法律がそれを邪魔します。
コメント