アドレスは正しいのにビットコインを送金しても届かない、送金手数料が異様に高い時があります。そんな時は問題が起こっているかどうか未確認取引を確認しましょう。
未確認取引量が多いと送金が遅く、手数料も高くなりがち
「こちら」でビットコインの未確認取引量を確認できます。
上画像は、昨年の2017年5月12日14:00時点で未確認取引件数が165357件もありました。つまり、165357件のビットコインが送金できずに詰まっている「送金詰まり」が起こったのです。
この時期は未確認取引数が増え続けたことで、この時期は送金に非常に時間がかかるビットコインとして話題になりました。
また、ビットコインにはアマゾンのお急ぎ便のようにお金を支払えば優先的に送金してもらえる仕組みがあります。よって、送金手数料がどんどん上がっていったのです。
ビットコインの送金手数料が普段より高く、なかなか届かない時には「送金詰まり」がありますので、未確認取引を確認しましょう!
↑記事作成段階の未確認取引はこちら。未確認取引1462ほど。過去の体感ですが、3万以上あると届かないかもしれません。
どうしてビットコイン送金詰まりが起こるのか?
原因をざっくり述べると以下の2点になります。
・ビットコインの設計上の問題
・ビットコインの世界的な需要増加によって送金がさばききれてない
まず、ビットコインは設計上、取引に約10分かかるように設計されています。
後はお店の特売セールように混雑してしまうと、さばききれずに行列ができてしまうことは想像がつくと思います。
ビットコインの取引が10分かかる理由
ビットコインの取引は約10分かかります。
他通貨では、より速く送金できるものが多いのに、なぜ10分もかかるのでしょうか?技術的には他通貨のように短時間にすることは可能です。
もっと速くした方が良いと思いませんか?
しかし、ビットコインの取引が10分かかるようにしているのは理由があります。
ビットコインの取引はマイナーと呼ばれる人達が難しい計算問題を解いて承認を行っています。この計算問題が約10分で解けるように難易度が調整されています。
計算問題が1分で解けると簡単でコストがかからないので、マイナーが爆発的に増えて1つの取引に承認が多発します。すると、同タイミングの承認記録が多すぎて正確な承認がわからなくなってしまいます。
また、短時間で出来る簡単な承認よりも時間をかけた方がセキュリティが強まります。例えば、空港のセキュリティチェックで短時間よりも、ある程度時間をとって調べたほうがテロなどを防ぐ安全性が高まることと同じです。
ビットコインは6段階の承認をすることでチェックを厳しくして時間をかけています。
計算問題が仮に10分ではなく10時間かかって解ける難易度だとすると、今度は逆に参加できるマイナーが限られてしまい中央集権的になってしまいます。
また10時間という遅さから誰も使わなくなる可能性があります。
しかし、採掘マシンの性能は年々上昇しているために、計算スピードはだんだんと速くなる傾向にあります。よって、取引スピードは速くなっていますが、ビットコインの取引が10分になるように約2週間に1度、計算問題の難易度が調整されます。
ビットコインの採掘難易度グラフを見ると、価格が暴落しても難易度がそれほど下がらないのは、採掘マシンの性能が良くなってきたこともあります。
かにたま「難易度を調整して6段階承認で10分の時間をかけてきっちりチェックしています。このビットコインのシステムは生まれてから過去に1度もダウンしておらず、現在まで価値を高めてきています。」
期待されるライトニングネットワーク
とはいえ、仮想通貨Dashなどは4秒で送金できるくらいの時代。送金時間に10分というのは時間がかかりすぎですよね。
そこで、ビットコインもライトニングネットワークという送金システムに期待が集まっています。
具体的には、以下の特徴があります。
・小額支払いでもゼロに近い手数料、1satoshi(0.00000001BTC)単位
・高速送金(数秒)
詳細は、以下の記事をご覧下さい。

ビットコイン送金前に未確認取引数を確認しよう!
現状のビットコインでは、今後も昔のように盛り上がって取引が増大すると未確認取引が増える可能性が大いにあります。
あなたのビットコインの送金前に「こちら」で未確認取引数を確認してから送金すると良いと思います。
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