かにたまです。
ビットコインの手数料が2015年の価格まで下がっています。
どうして今、ビットコインの手数料が安くなっているのでしょうか?
2019年1月、ビットコインの取引手数料は2015年以来最低価格に
ビットコインの送金手数料はBitcoinFees等で確認できます。
現在、ビットコインの送金手数料は、0.025(0.27円)ドル~0.01(1.08円)ドルを推移しており、2015年以来の取引手数料になっています。
2018年の下落相場で深刻な被害を受けた暗号資産は、まだ完全には回復していませんが、取引手数料が安くなってきたことは利用側からすると良い傾向です。
ビットコインの取引手数料は、マイナーがネットワーク上の取引の完全性を維持するためのインセンティブ(報酬)として使用されます。
ビットコインの送金手数料の仕組みについて
送金手数料が1円程度と随分と安くなっていますね。
【お知らせ】
現在ビットコインのネットワークが混雑しており、送金に遅延が発生しております。これに伴い、2017年12月8日12:23頃〜混雑が解消されるまでの間、送金手数料を通常の0.0005BTCから0.001BTCへ変更を致します。何卒、宜しくお願い申し上げます。— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) 2017年12月8日
しかし、ビットコインの価格が高騰し、上ツイートの2017年末には送金手数料が1900円を超えることがありました。どうしてこのような事が起こるのでしょうか?
手数料が高くなった理由は、取引件数が拡大したからです。
ビットコインはブロックチェーンで出来ており、10分に1度ブロックが生成されます。
よって取引を処理できるスピードは1秒で最大で7件ほどになります。
手数料が跳ね上がるのは、その処理スピードを超えてしまったためです。
四角い箱・・・ブロック
黒丸●・・・取引情報
すなわち、1秒につき7人以上の人がビットコインで送金したために未確認取引がブロックにおさまらずに増え続ける現象が起きました。
しかし、混雑時でもアマゾンのお急ぎ便のように手数料を高く支払えば速く送金することができます。よって、どんどん送金手数料が上がっていったというわけです。

ビットコインからビットコインキャッシュ(BCH)が生まれたキッカケもビットコインの処理スピードの遅さ(約7件/秒)が原因となっています。
ビットコインの処理スピードは大きな変化はありませんので、現状でビットコインの手数料が安くなっているのは、それだけ取引量が落ちた理由もあります。
ライトニングネットワークへの期待
現在のままであれば、次の盛り上がりを見せ、送金が増えると、また同じような結果、すなわち、手数料が大幅に上がり問題になるでしょう。
ただ、現在の状況は、ライトニングネットワークが着実に成長しており、2015年より75%も多くの取引があるにもかかわらず同じレベル取引手数料になっている点が大きく異なっています。
これはこの3年でビットコインが着実に成長していることを意味しています。
ライトニングネットワークとは、ブロックチェーンを利用しない複数回の送金を行ない、最終結果のみ(ブロックチェーンの)オンチェーンに記録することで、仮想通貨のスケーラビリティの問題(混雑問題、送金遅延や手数料問題など)を解決しようとする技術です。
これが普及していけば何度取引してもブロック容量を圧迫しませんので、ユーザーが増えても以前のように大きく送金手数料が増えていくこともないでしょう。

ただし、現在のライトニングネットワークは非常に使いづらい状態です。
この記事を見ている感度の高い方でも、まだ利用したことがない人も多いと思います。
https://lightning-wallet.com/でアプリがダウンロードできます。(全部英語)まだ実験的な要素もあり、より安全に簡単に誰でも使うことができる未来に期待してしまいます。
最近では、bitcoinvisuals.comによると、ライトニング・ネットワークの容量は急速に増えており、ライトニングネットワークのノードの数もだいぶ増えて成長しています。

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