先日、ビットコインによる200億円もの高額送金が行われ、手数料がわずか10円代であることが話題になっています。
この送金手数料は、金融機関の国際送金と比較すると、非常に安く抑えられているかがわかります。
その比較と共にどうして10円代まで安くできたか記事にします。
ビットコインによる高額送金の手数料がついに10円代へ!

↑ 話題になった取引がこちら
約217.5億円(30,000BTC)の送金にわずか10.6円(0.00001464BTC)の送金手数料で送金できています。
※1BTC=725000円で計算
現状の世界一安い国際送金よりも大幅安
金融機関の国際送金で安いとされる「トランスファーワイズ(Transferwise)」と比較して見ます。
ここは銀行の約8倍安い手数料で海外送金を行うことができます。
最大100万円まで、手数料は5579円ほどで送金できます。
従って、217.5億円送金するのに2175×5579=12,134,325円、約1200万円かかります。
217.5億円を送金するのに現状の最も安い手数料が約1200万円に比べると、ビットコインを使った場合の送金手数料が10.6円。圧倒的に安いですね!
どうしてこれだけ手数料が安くなったの?
ビットコインのネットワークの混雑で手数料が高くなっていたことは記憶に新しいと思います。昨年のピーク時は、小額送金でもビットコインの送金に1900円ほどかかる時が普通にありました。ですので、217.5億円の送金手数料が10円ほどであることが信じられない方もいらっしゃると思います。
どうして手数料がこれだけ安くなったのかと言うと、現状のビットコインの取引状況がスムーズで送金しやすいという状況が考えられます。
ビットコインとビットコインキャッシュの混雑具合を把握するサイトHighway(トランザクションハイウェイ)等で混雑状況が確認できます。

未確認取引も殆どない状況ですね。
混雑状況を見るとわかりますが、ビットコインの利用者が少ないために安価な手数料に抑えることができたともいえます。今年の1月のような状況であれば、また結果が違っていたと思います。
しかし、空いていた状況とはいえ、送金記録を見れば30000BTCを10円程度の手数料で送金できたことは事実です。

ビットコインは、ライトニングネットワーク(※)という技術が開発されたりと、日々進歩を続けています。
(※)ビットコインの課題であるスケーラビリティ問題や取引スピードの遅さなどを克服していく現在開発中の技術です。
空いている状況であれば、現状でもここまで手数料を安くできることから、現状のビットコインの問題が解決できれば、圧倒的な手数料の安さから仮想通貨が送金に利用されることは明白だと感じました。
コメント