ビットコインの手数料が変化することはご存知でしょうか?
高くなったり、安くなったり一体その仕組みはどうなっているのでしょうか?
本日はビットコインの手数料について、その仕組みをわかりやすく、ざっくりと記事にします。
ビットコインの手数料
ビットコインの手数料は以下の式で成り立っています。
ビットコインの手数料=承認作業の報酬+優先送金報酬
取引所などを利用せず、個人間で行なった場合はこの式が成立します。
しかし、例えば、僕たちが取引所に置いてあるビットコインを自分のウォレットに送金する際は、以下のような式になります。
ビットコインの手数料=承認作業の報酬+優先送金報酬+取引所の仲介手数料
つまり、取引所のようにどこかを通すと仲介手数料が上乗せされていくわけです。
この仲介料をゼロにしている取引所も中にはあります。
承認作業の報酬
ビットコインの取引は、第三者のマイナーと呼ばれる人達の承認作業が行われることによって、不正がないかチェックされて成立します。
マイナーはこの承認作業の報酬として手数料を得ています。
ビットコインは、2019年2月末日1750万枚以上ほど発行されています。発行上限は2100万枚であり、今のペースだとビットコインの発行は約2140年頃に終わると言われています。
しかし、2140年以降、ビットコインをすべて掘り尽した後でも、この承認手数料が貰えるのでマイナーと呼ばれる採掘者(取引承認者)がいなくならないという仕組みになっています。
このマイナーに支払う取引手数料は、取引のデータサイズで適正値が決定されます。
よって、混雑して送金遅延が起こると価格が跳ね上がります。
【お知らせ】
現在ビットコインのネットワークが混雑しており、送金手数料が高騰しております。これに伴い、2017年12月20日15:00頃〜混雑が解消されるまでの間、送金手数料を0.001から0.002へ変更を致します。何卒、宜しくお願い申し上げます。— Coincheck(コインチェック) (@coincheckjp) December 20, 2017
そのため、2017年のバブルの絶頂期には取引所の基本手数料が増加したこともあります。なお、当時の価格に換算すると4000円ほどの手数料になりますw
優先送金報酬
ビットコインには、アマゾンのお急ぎ便のようなものがあり、優先的に送金することも可能です。優先的に送金してもらうかわりに、費用を支払うわけです。
実際、ビットフライヤー取引所で例を挙げると、ビットコインを送金する際に「優先度」というものがあり、設定できることがわかると思います。
取引所の仲介手数料
この価格は取引所の設定次第で変動があります。
GMOコインの手数料が無料なのは、この仲介手数料が無料という意味です。
実際に手数料の記載部分を良く見るとわかると思いますが「マイナーに支払う手数料はお客様負担となります」と掲載されており、マイナー報酬は支払う必要があります。
ビットコインの手数料の仕組みを知らない方にとっては、手数料が完全無料だと勘違いしやすい部分です。
ビットコインの採掘が終わると51%攻撃の危険性も!?
現在、ビットコインのマイナーは以下の報酬を得ています。
新しいビットコインを採掘した報酬+取引の承認作業の報酬
しかし、2140年以降は新しいビットコインは発行上限に達することで採掘できなくなりますので、ビットコインの採掘が終わると、マイナーの報酬は取引の承認作業の報酬のみとなります。
ゆえに報酬が大幅に減ることから、人によっては2140年以降はビットコインの承認作業を行うことはなくなり51%攻撃が起こるという方もいらっしゃいます。
また、ビットコインが暴落していた場合、取引承認の手数料が安くなり、もはや誰も承認作業をしなくなるかもしれないという方もいます。
確かに採掘報酬がなくなれば、確認作業を行う人達は減るかもしれませんが、ビットコインが価値を大幅に上げたとしたら、承認作業だけでも相当な報酬になるはずです。
現在でも約4年に1度、半減期という新しいビットコインを採掘した方に支払われる報酬が半分に減り続けています。それでも長い目で見ればビットコインは価値を上げつづけておりマイナーも残っています。
よって、僕は51%攻撃に関しては、今の所は楽観的です。
ビットコインの送金手数料の調べ方
ビットコインの現在の送金手数料の調べるには、「こちら」から最新ブロックから個別の取引記録(トランザクション)を見るとわかります。
↑高さの最新ブロックを選択
↑どれでも良いのでブロック内にあるトランザクションを選択
↑「料金」という項目があるので、これが現在の送金手数料となります。
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