ビットコインの「半減期」は価格上昇が見込める重要なイベントです。
ではビットコイン等の「半減期」とは何か?
どうして価格上昇が見込めるのか?
過去の半減期の歴史と共に記事にします。
そして、次の時期などは覚えておきましょう!
ビットコインの半減期について
ビットコインの半減期は、その名前の通り、マイニング(採掘)報酬が半分になるタイミングのことになります。
ビットコインの数が半分に減るわけではありません。
マイニングで得られる報酬が半分になるという意味です。
ビットコインは約4年に1回に「半減期」が行われ、最終的には2140年頃に総産出量が2,100万ビットコインになったところで新規発行が終了します。
半減期前後は価値を上げやすい3つの理由
希少性が増す
半減期で半減するマイニング報酬は、新しいビットコインが生まれる枚数が純粋に半減になるということです。
すなわち、より入手しにくく希少になり、価値があがりやすくなります。
マイナーが安く売らなくなる
ビットコインのマイニング(採掘)には、高性能の採掘マシンなどの設備代、人件費、特に電気代がかかります。
マイニングの報酬が半減するということは、これまでのビットコインの価格で売っていると単純に報酬が半分になります。
採掘を行うマイナーは、高い設備費用などをかけて採掘しているので、半減した報酬のビットコインを採算をとるために安く売らないようになります。
マイナーにとって、半減期のイベントは給料が半分になるようなものです。
利益を出していくために、安く売りにくくなります。
売り圧が減る
また仮想通貨の採掘報酬が半減するということは、純粋に売り圧が減ります。
ビットコインを採掘している人(マイナー)は、報酬のビットコインを売って生活していますから、報酬のビットコインが半減したら売る量も半減するというわけです。
過去のビットコインの半減期の時期、報酬量
21万ブロックが生成されるごとにビットコインのマイニング報酬は半減していきます。
これが約4年に1回でオリンピックの時期に起こる周期となっています。
最初のビットコインの半減期は2012年11月に迎えました。
採掘報酬は50BTC⇒ 25BTCになりました。
次の半減期は2016年7月でした。
採掘報酬は25BTC⇒ 12.5BTCになりました。
まとめると
・ビットコイン誕生から最初の半減期までの報酬50BTC
・2012年11月から報酬25BTC
・2016年7月から報酬12.5BTC
・2020年から報酬6.25BTC
このように約4年に1度、マイニング報酬が半減します。
半減期の過去のデータを見てみよう!
では実際に参考に過去のデータを見てみましょう。
ビットコイン半減期:2012年11月
ビットコインの歴史と価格推移 – ビットコインの解説 | Bitcoin日本語情報サイト
2012年11月24日の最初のビットコインの半減期
マイニング報酬が50BTCから25BTCへ
2011年に約93%の暴落を記録したビットコイン。
弱気相場が続いていましたが、この半減期を機会にビットコインは上昇トレンドに転じました。そして2013年度にバブルが起こります。
ビットコイン半減期:2016年7月
↑こちらはビットコインの2016年の半減期前後のチャートです。
半減期前後で価格が大幅に上昇しました。
ただし、上がりすぎたのか半減期前に1ランク下げました。
取引量が増加している点も注目です。
この半減期から上昇トレンドに転じ、2017年にビットコインの人類史上最高のバブルが起こりました。
過去2回、ビットコインの半減期付近で価格が大幅上昇、トレンド転換。
以後、バブルが起こっている。
ライトコイン半減期
別の例を見てみましょう。
ビットコインと性能が似ているライトコインを例にします。
ライトコインも価値が上昇して下降したものの1ランク価値が上昇しました。
今気付いたけどLTCの伸び具合が半端じゃない。これが半減期効果か pic.twitter.com/nnBxXKtHq6
— zori (@gs100zori) June 29, 2015
当時のツイッター上での報告です。
LTCの伸びが凄かったことがわかります。
このようにビットコイン以外の通貨も半減期前後には価格が上昇傾向にあります。
2020年のビットコインの半減期が重要な理由
2020年のビットコインの半減期は重要です。
それは仮想通貨の全体の時価総額の半分がビットコインだからです。

これは世界の通貨の米ドルの割合と同じくらいです。
仮想通貨界の米ドルがビットコインなのです。
ビットコインのドミナンス(支配力)は、記事作成段階の2019年3月時は約50%。
ビットコインの半減期の影響で多くの通貨も左右されるでしょう。
2020年に特に注目したいのは、半減期前後のマイナーの動向です。
現在、ビットコインの暴落と採掘費用がかかるため、電気代の安い国でもマイナーが徐々に採算がとれなくなってきています。
もし、あなたがマイナーで利益がほとんど出ない状態で2020年にもらえるビットコインの報酬が半分になるとわかっていたらどうしますか?
おそらく事前に撤退するか、高値になるまで蓄えておくでしょう。
損益分岐点付近まで差し掛かったビットコイン。
半減期でさらに報酬が半減する影響は大きいです。
ビットコインの2020年の半減期っていつなの?
結論から述べると、次のビットコインの半減期は2020年の5月頃です。
ビットコインの半減期は約4年に1度という周期です。
ただ、正確には21万ブロック毎に半減期が起こります。
約4年に1度起こるといわれているのは、ビットコインのブロック生成時間が約10分で、10分×21万ブロックで約4年になるからです。
約4年となっているのは、ネットワーク状況により、必ずしもブロックが10分で生成されるわけではなく、多少のずれが生じます。
よって、ビットコインの半減期の正確な日時は日々変化します。
この日々変化するビットコインの次の半減期を知る目安となるサイトがあります。
2つほどご紹介します。
● ブロックリワードハーヴィングカウントダウン
⇒ Bitcoin Block Reward Halving Countdown
上図の位置に記載されています。
現段階では、2020年5月24日と記載されていますが、日々変わります。
以前、2017年に見たときは、2020年の7月1日が次の半減期と記載されていました。しかし、現在は2020年5月24日頃と記載されています。
2019年末頃、再びカウントダウンタイマーで確認し、2020年はこまめにチェックして見ると良いでしょう。
●ビットコインクロック
⇒ https://www.bitcoinclock.com/
赤枠の部分で確認できます。
こちらでは5月21日と記載されていますね。
このようにマイナーの採掘スピード次第で半減期の時期が少しずつずれていきます。

ビットコイン以外の半減期(ブロック報酬減)の時期がわかるカウントダウンタイマーをまとめました。
2020年は、BCH、LISK、ETC、モナコインなど国内取引所で販売されている通貨の半減期が目白押しです。
興味があれば上記事をご覧ください。
2019年に前哨戦のライトコインの半減期

2019年の7月末~8月初旬頃にライトコインの半減期があります。
ライトコインはビットコインほどの規模はないものの、POWの仕組みで性能が似ており、2020年のビットコインの半減期を占うイベントになるでしょう。
もしも、従来通りに価格が1段階上昇するようなら「歴史は繰り返す」でしょう。
最後に
最近、こう思うようになりました。
「ビットコインのチャートがインターネットや金などに似ている。
しかし、成長が早いのは、市場が365日動いているだけではなく、ビットコインの半減期が関係してるのかもしれない。」と。
実際、まだ10年の歴史ではありますが、約4年に1度バブルを繰り返し、底上げを繰り返しています。
さて、現在のビットコインのチャートを見ると、比較的、安定しています。
底値にも見える一方で、週足で見ると上値をいまだに切り下げています。
よって、さらに落ちる可能性があり、今はあまり良い状態ではないですね。
ただ、過去のビットコインのチャート通りになるのであれば、この辺りから徐々に購入を試してみるのもありです。
ビットコインの半減期は、稀代のチャンスだと感じています。
過去もトレンドを変えています。
もしも、今年、現在の価格を維持できれば、来年の半減期前は買い予定です。
少なくとも過去2度は、上述の通りに半減期の前後から急上昇し始めて、その1年後にはバブルが起こっています。
2度あることは3度あるといいます。
2020年のビットコインの半減期は、注目しておきたいイベントです。
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