かにたまです。
本日は時価総額7位(2019年5月)にまで登りつめた仮想通貨バイナンスコイン(BNB)について。
取引所のコインがなぜこれだけの価値をもっているのか?バイナンスコインの特徴、今後の将来性、価格チャート、購入方法について記事にします。
良かったらご覧下さい。
バイナンスコイン(BNB)とは?基本情報
バイナンスコインは、誕生してから約半年ほどで世界一の仮想通貨取引所になったBinanceが発行した独自トークンです。
バイナンスは本拠が香港にありましたが、中国の規制回避のために現在はマルタ諸島にある中国の会社です。(香港は中国の一部です。)
2017年7月にバイナンスのICOが行われ、1億枚が売り出されました。
(残り半分の1億枚のうち、4割は開発、1割は初期のエンジェル投資家に分配されています。)

バイナンスコインは、日本でいうZaifトークンのような仮想通貨取引所のトークンです。
発行枚数上限は2億枚で既に発行済であり、マイニングはありません。
バイナンスコインの特徴
ERC20トークンから独自チェーンへ

バイナンスコインは「ERC20トークン」というイーサリアム(ETH)の規格でつくられたトークンでした。

日本ではトークンは仮想通貨として扱われていますが、違いがあります。
ERC20トークンとは、イーサリアムのブロックチェーンを使用しているトークンのことを指します。

バイナンスコイン以外にもERC20トークンには、OmiseGo、Augurなどがあります。
ERC20トークンであることでETHのスマートコントラクトが利用できたり、一括管理や送金方法が容易になります。
すなわち、ERC20トークンであることでバイナンスコインとOmiseGo、Augurなどは同じウォレット(財布)内で管理することができました。
ただ、ETHのブロックチェーンを使っているERC20トークンのため、ETHに何か問題が起こると影響をモロにうけるという不安感がありました。
Today marks the birth of a new genesis block.
Who's ready? pic.twitter.com/AF1hVtFXzt
— Binance (@binance) April 18, 2019
そこで、バイナンスは2019年4月18日に独自ブロックチェーン「バイナンスチェーン」のメインネットを公開。

イーサリアムから独立しました。
独自トークンとなったことで、マイイーサウォレットのようなイーサリアムのウォレットで管理できなくなったことにご注意ください。
バーン
バイナンスコインは四半期(3ヶ月)毎にバイナンスの利益の20%分をバイナンス自身が買い戻してバーンされます。
バーンとは、消滅させることです。
最近では2019年の4月にバーンが行われました。
7度目のバーンでした。
次のバーンは2019年7月頃になりますね。
なお、バイナンスコインのバーンの過去の履歴は「こちら」で確認できます。
バイナンスコインは会社の利益が出続けている限り、バーンで減り続けて希少性が上がっていくという仕組みとなっています。
2019年5月9日の段階でバイナンスコインは、元々の発行数2億枚からバーンされたことで141,175,490(約1.4億枚)に減少しています。
ただし、バイナンスコインの価値が上がることで減りにくくなるという仕組みにもなっています。

約2年で、2億のうちの6千万枚も減っています。価格が低かった時代にバーンされたとはいえ、相当な利益が出ていますね。
このままだと減りすぎてしまうのでは?と思うかもしれませんが、バーンは最大で1億枚までです。
よって、BNBが1億枚以下にはなることはありません。

最終的にバイナンスコインは「1億枚」になります。
用途(使い道)

下記以外でもバイナンスがローンチした分散化取引所でも使われるといわれています。
ただ、まだBNBが使えるとは正式には発表されていません。
手数料割引
バイナンスコインを使うことで手数料が割引になります。
ただし、手数料割引は1年枚に50%、25%、12.5%、6.75%と割引額が減っていき、5年目には割引が無くなります。
これはホワイトペーパーに記載されています。
2019年5月現在のBNBの手数料割引は2年目ということで25%、BNBを使うかON、OFFの切り替えができます。
今や、このバイナンスコインの割引がキッカケとなり、他の海外取引所トークンも次から次へと生まれ、手数料割引が一般化しています。
投票

バイナンスへの上場投票で0.1BNBが投票のために使われる時があります。
使われない上場投票時もあります。
ICO
バイナンスのICOのプラットフォームである「Binance Launchpad」でもバイナンスコインが利用されています。

仮想通貨TRONなども「Binance Launchpad」でICOを行いました。
IEO
IEO(Initial Exchange Offering)取引所がプロジェクトの代わりに販売するという手法です。
バイナンスは過去に4度IEOを行っています。
2回目:Fetch.AI(FET)1.68倍
3回目:Celer Network(CELR)1.69倍
4回目:Matic Network(MATIC)1.69倍
過去4回の結果は上記の通り。
過去、バイナンスのIEOは全て成功しており、投資家に人気があります。
よってIEOの抽選券を得るためにBNBが購入されるわけです。
なお、バイナンスのIEOの参加のためには特定の期間内に7日間の平均BNB保有量が50BNB以上所持している必要があります。
7日間に50BNBだと1枚で、500BNB以上を持っていると抽選券のようなものが5枚もらえます。

これまでバイナンスのIEOは全て成功。つまり、投資額以上のリターンは100%得られています。よってIEOのためにBNBを購入する方もいるわけですね。
その他
旅費やアプリ用品、クレジットカード決済の支払いなどの用途があります。
詳細は「こちら」
バイナンスコインの今後の将来性について
結論から言いますと、現状のままであれば、今後も順調に伸ばし続けるかと思われます。
バイナンス取引所の状態が価格に大きく直結してくるでしょう。
決断がはやく、新たな試みを行う
バイナンスが良い所は決断がはやい点があります。
例えば、先日、ハッキング事件が起こり、バイナンスの資金の約2%である約44億円相当のビットコイン(7000BTC)が盗まれました。
— Binance (@binance) May 8, 2019
CEOのCZはハッキングから4時間後には自ら動画を配信し、顧客の不安を解消しています。
入出金の再開は1週間前後、ロールバックの可能性もあると述べています。
Thanks for the support, really appreciate it. But currently no need. We will cover the loss from the #SAFU fund, there is enough. We are hurt, but not broke.
We are working hard to resolve the issue, so that everyone can deposit and withdrawal again. Will take some time. https://t.co/0j4J0fk99W
— CZ Binance (@cz_binance) May 8, 2019
なお、ハッキングされた資金は、自分たちのファンドから補填するということです。
他に頼らず、自ら解決している点も好印象です。
今回、ハッキング後のバイナンスの素早い対応を見て「今後も大丈夫だろう」と少なくとも僕はそう感じました。

また、前述したより安全な分散化取引所のローンチや、取引トークンを始め、様々なキャンペーンなど新しい試みを次から次へと行っています。
実際、今の他の海外取引所のキャンペーンはバイナンスと似たようなのものが多いです。
"#Binance Singapore will come online in April. It will be our next Fiat to Crypto exchange servicing $SGD " – @cz_binance #deconomy2019 #Binance
— Binance (@binance) April 4, 2019
また最近ではシンガポールに新たな取引所を設立すると発表。
米国にも進出することを示唆(ししゅん)しました。
相場が悪い時でも利益を出している
2018年に仮想通貨市場はビットコインをはじめ、数々の通貨が暴落しました。
多くの日本企業は仮想通貨関連事業は赤字だったことはご存知だと思います。
しかし、バイナンスはこの冬の時代にも黒字でした。
それはBNBがバイナンスの利益の20%からバーンされたことからもわかります。
バーンされた履歴は「こちら」

実際、どれくらいの利益が出ているのかというと、バイナンスの2018年の利益は約4.5億ドル(約495億円/1ドル110円計算)と報じられています。
この仮想通貨市場が暴落した2018年に軽症どころか利益を出した点で将来性を感じます。

仮想通貨市場で多くの会社が大きな赤字を出しているのにも関わらず、利益を出した点で将来性を感じます。
他の取引所でも売買できる
バイナンスコインは他の一部の取引所でも売買できます。
BNBの購入・売却ができる取引所一覧は「こちら」
これは、ZaifトークンがBitFlyerやコインチェック等で売られるようなものです。
ジャオ・ジャンポン(CZ)
バイナンスのCEOであるジャオ・ジャンボン(CZ)は、中国の江蘇省で生まれた42歳。
若くして父親を亡くし、カナダに移り住み、モントリオールのマギル大学へ進学しました。
その後、東京証券所などでシステムの構築を行い、ブルームバークへ勤務。
東京マネージャーなどに昇給し、順調に出世街道を歩んでいました。
しかし、2005年には退職、上海でシステム構築の共同設立者となりました。
2013年にビットコインを知り感銘を受け、「Blockchain.info」に参加。
後に「OKCoin」のCTO(約1年)となりました。
2017年7月には仮想通貨取引に特化したバイナンスを設立。
現在に至ります。
I am already 99.99% crypto. I don't have fiat to buy with, and don't plan to have fiat.
— CZ Binance (@cz_binance) December 8, 2018
バイナンスのCEOであるジャオ・ジャンポン(CZ)は、資産の99.99%が仮想通貨であると公開しています。
つまり、それだけ仮想通貨事業に対して本気なわけです。
よって、CZがいる限りはバイナンスと期待が寄せられているわけです。
開設からたった半年で世界一になったのも、それだけの本気度があったからでしょう。
なお、最近のハッキング被害が起こってから29時間寝ていないとされています。
2018年2月7日のフォーブスが発表したCZの資産額は11〜20億ドル(約1210〜2200億円、1ドル110円計算)と言われています。
しかし、CZは高額な車や時計などには一切興味がなく、仮想通貨事業に専念しています。
バイナンスの価格チャート
最高値は2019年4月20日に記録した25ドル(約2750円、1ドル110円計算)。
上場時の初期価格は0.1ドルほどでしたので、最高で250倍ほどになっています。

バイナンスコインはビットコインを凌ぐ伸び率を見せています。
BTCに対して順調に伸びているBNB。
しかし、ハッキング被害があったことで現在かなり売られています。
短期的には、注意かと思われます。
2019年5月9日段階でのBNBの時価総額は約3163億円。
現在の枚数の37.5%が最終的にバーンされますし、バイナンスの将来性を考えてもこれからも価格が伸びていく可能性は十分にあります。
※あくまでも個人の見解です。
バイナンスコインの購入方法

バイナンスコインという名の通り、バイナンスで購入することが1番です。
購入のための口座開設方法は上記事をご覧下さい。
ただし、海外取引所のため日本円では購入できません。
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