かにたまです。
最近、ライトコインとBEAM(ビーム)という仮想通貨と提携しました。
何やらライトコインでBEAMの「Mimblewimble(ミンブルウィンブル)」という匿名技術を実装するために提携したということですが、一体どのような技術なのか?仕組みなどを僕なりにわかりやすく記事にします。
良かったらご覧ください。
ライトコインとBEAMが提携
Litecoin Foundation and Beam Cooperation Announcement https://t.co/H6SwsiruwV #SovereigntyByDesign #Mimblewimble #Litecoin @SatoshiLite pic.twitter.com/oMfYeOl6TY
— @Beamprivacy (@beamprivacy) February 7, 2019
2019年2月始めに仮想通貨BEAM(ビーム)とLitecoin(ライトコイン)が提携しました。
仮想通貨BEAM(ビーム)は2019年1月にメインネットをローンチしたばかりの新しい通貨です。
BEAMは期待値の高い仮想通貨のためか、メインネットをローンチし、上場後の急騰以降はずっと下落が続いています。
ただ、まだBINANCE(バイナンス)取引所等などの大手に上場しておらず、ライトコインとの提携もあり、仮想通貨の中では期待できそうな通貨という印象はありますね。


近年、プライバシー問題から匿名性の需要が上がっています。
ライトコインに匿名性が採用されると、ビットコインも採用される可能性もあります。
Mimblewimble(ミンブルウィンブル)とは?
「Mimblewimble(ミンブルウィンブル)」は前述したように仮想通貨BEAMで使われている匿名技術です。
その名前はハリーポッターの口封じの魔法である「むにゃむにゃ」が由来しています。
なお、この技術には日本のリクルートがファンド「RSP Blockchain Tech Fund Pte. Ltd.」を通じて出費していることで有名です。(額は非公開)
非常に強い匿名性で送金量やアドレスがわからなくても、正しい送金が行われていることが証明できる技術です。
アドレスや送金量の記録が必要ないために情報が少なく記録することができ、ブロックサイズを小さくして安全性を高め、スケーラビティ問題も起こりにくくなります。

ブロックサイズが小さいことは安全性を高めるなどの利点があります。
したがって、ビットコインは頑なにブロックサイズを拡大しないのです。

Mimblewimble(ミンブルウィンブル)は、そもそもブロックチェーン上に送金量やアドレス等を記録せず、数式だけを記載することで情報量を減らしています。
ビットコインは送金アドレスや送り先のアドレスがブロックチェーン上に記録されて確認できます。しかし、BEAMのMimblewimble(ミンブルウィンブル)はそもそも取引記録がブロックチェーン上に記録されないことをご理解下さい。
アドレスが存在しないことはGithub上のMimblewimble(ミンブルウィンブル)のホワイトペーパーの歴史に記載されており、ブロックチェーン上にはpedersen commitmentと呼ばれる数式だけが記録されます。
匿名性の仕組みについて
※正確には違う部分もありますが、理解を重視するために以下のように記載しています。
Mimblewimble(ミンブルウィンブル)の技術は、仮想通貨Grin等でも使われています。

しかし、仮想通貨BTAMのMimblewimble(ミンブルウィンブル)の匿名性はより強く、Zcashのゼロ知識と似て強い匿名性を持っています。
前述したアドレスや送金量がなくても、正しいことを証明することができます。
どういうことでしょうか?
例えば、下の計算式を見てみましょう。
23×53=???
上の計算は暗算では難しくても電卓などを使えば答えはすぐわかります。
23×53=1219ですね。
しかし、このように提示された場合はどうでしょうか?
???×???=1219
すぐには「???」が「23」と「53」であることがわからないと思います。
ではこちらはどうでしょうか?
???×???×???=13409
答えは「23」と「53」と「11」です。
23×53×11=13409となります。
これは難しいとは思いますが、かけ算なので答えを導くことができます。
しかし、例えば、上の式の「23」の数値がAとB、53の数値がCとD、11の数値がEとFわかれた場合になるとどうなるのでしょうか?
(A+B)×(C+D)×(E+F)=13409という状態ですね。
こうなるとAとBの数値だけでも複数パターンあります。例えば、「23」の数値だけでも「A+B」は、1+22とか、2+21や11+12などにもわけられますね。
つまり、「A+B」「C+D」「E+F」の数値がわかっても、A~Fの個別の正確な数値は組み合わせが複数あるために導きだせなくなります。
BEAMの技術では、このA~Fがアドレスや送金量に値しており、A~Fがわからなくても取引記録である13409は導けるために正しいということを証明できる仕組みになっています。
なお、A~Fのような記録は答えが出る(取引が成立する)と時間経過でなくなります。よって、追跡しようと思ってもアドレスや送金量が消えるために知りたくても知れないわけです。

送金アドレスや送金量に値するA~Fの正確な情報がわからなくても答えがわかっていれば正しいことが証明できるわけです。
Mimblewimble(ミンブルウィンブル)の匿名性は、このようにカッテングすることによりアドレス先や送金量がわからなくても正しいことが証明できるわけです。



匿名性には様々な種類があります。
良かったらご覧ください。



匿名通貨は確かに問題になっているマネロンに使われる可能性はありますが、逆を返すとプライバシー保護や犯人追跡など相手に知られないことで役に立つ通貨でもあります。
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