かにたま(@kanitama7777777)です。
本日は、期待の匿名通貨として注目を集めているBEAMについて。
記事作成段階の現時点(2020年3月24日)では、国内取引所に上場されていないアルトコインBEAM(ビーム)将来性、購入おススメ取引所等、何かと比較されるGrinとの主な違いなどを書いていきます。
良かったらご覧ください。
※理解を重視したざっくりとした記事です。
BEAMとは?基本情報
通貨名:BEAM(ビーム)
通貨コード:BEAM
公開日:2019年1月
発行枚数:57,926,640枚(約5,792万枚・2020年3月23日段階)
発行上限:262,800,000枚(約2.62億円)
CEO:アレクサンダー・ザイデルソン
ブロック生成速度:約1分
コンセンサスアルゴリズム:Proof of work(pow)
公式サイト:https://beam.mw/
ソースコード:https://github.com/BeamMW/beam
仮想通貨Beamは、Mimblewimble(ミンブルウィンブル)という技術を使ったスケーラビティ問題(※)を解決することができる拡張可能なプライバシー指向の暗号通貨(匿名通貨)です。
BEAM公式サイトにも記載されているようにICOなし、また事前に採掘するプレマインがない仮想通貨であり人気を持っています。

テストネットが2018年9月に公開後、チームは、ビットコインの10周年を記念して2019年1月にメインネットを開始することを決定し市場で公開されました。
Beamは、MimbleWimbleプロトコルを使用して、ブロックチェーンの肥大化を減らし、スケーラビリティを改善しながら、プライバシーと機能性を強化できます。
(※)スケーラビティ問題とは処理が追い付かないために送金遅延等が起こるブロックチェーンで起こる問題です。2017年度の仮想通貨バブル時代には送金が1日くらいかかることもありました。これは大きな問題です。例えば、どこかで買い物をする時にビットコイン払いで1日待たないと着金しないことがあったら通貨として使い物にならないことがわかると思います。

ビットコインキャッシュは、この問題もありビットコインからわかれて生まれました。
ご存じない方は後でご覧ください。
ほぼ毎分1ブロックが作成され、各ブロックには約1,000のトランザクションが含まれます。
BEAMで採用のMimblewimble(ミンブルウィンブル)について
BEAMには前述したようにMimblewimble(ミンブルウィンブル)という技術が売りの仮想通貨です。
この技術は、ざっくりというとTransaction Cut-Through等を利用して、ブロックチェーン上に送金データなどの情報を記載せず、重要な情報のみを記録して情報量を飛躍的に少なくすることでスケーラビティ問題を解決するというものです。
どうやって取引情報を小さくするのか?という具体例を挙げると、カットスルーという中間取引を全て削除する技術だけでビットコインの約30%も取引サイズを小さくできるということです。
詳細は以前記事にした「匿名通貨ビームのライトコインと提携した技術ミンブルウィンブルについて」をご覧ください。
Mimblewimbleにより、Beamは毎秒約17のトランザクションをサポートしています。

仮想通貨Grinに1番最初に導入されたことで注目を集めた技術です。
BEAMの主な特徴
上記でも一部を記載していますが、BEAMの主な特徴は以下の5点です。
・すべての取引はプライベート(匿名)ないわゆる匿名通貨
・小さくまとまったブロックチェーン
・モバイルおよびデスクトップ用のウォレットアプリ
・アトミックスワップ、機密資産(※)、支払いチャネル、およびオプトイン監査機能
(※)Beamは現在、複数のステーブルコインおよびSTO企業と、ビームプラットフォームでの機密資産の発行について話し合っています。機密資産とは、複数の資産タイプ(不動産トークン、社債、単純に新しい通貨など)のことでこれらを作成し、BEAM機密トランザクションメカニズムを介して交換できます。
・ASIC耐性(※)
特定のマイナーが有利にならないようにメインネットのローンチ時、最初の18か月間にASIC耐性を維持することを選択し、それ維持するためにPoWアルゴリズムを変更するハードフォークをすでに実施しています。
※ASICという仮想通貨を採掘するのに有利な機械が登場したことで、一部のマイナーの権力が上がり影響力が強くなるという問題が起こりました。そこで、現在はBEAMなど数多くの仮想通貨がASICが有利にならないような耐性をつけています。
マイニング報酬について
BEAMはビットコイン同様のProof of work(pow)でマイニング機械を使い、新たなBEAMを得る事ができます。
初年度、マイニング報酬はブロックごとに80コインになります。
2〜5年では、マイニング報酬はブロックごとに40コインになります。
6年目では、マイニング報酬は25コインに減り、その後、129年まで4年ごとに半分になります。
133年後、BEAMの放出は停止します。
ビットコインとの新規コイン発行に関する主な違いは、最初の年のブロック報酬が高いことです。
初年度のより高いブロック報酬の理由は、高いことでマイナーがビームの存在を知りはやい段階で採掘してもらい、ビームを市場に導入する意図があるためでしょう。
Grinとの違い
同じ匿名通貨、Mimblewimble(ミンブルウィンブル)を使用している点で何かと仮想通貨GrinとBEAMは比較されがちです。
そこで、両者の違いをザックリと説明します。
BEAM | GRIN | |
言語 | C++ | Rustなど |
マイニングアルゴリズム | Equihash | Cuckatoo32 +、およびCuckaroo29 |
方針 | やや保守的 | リスク恐れず革新的 |
資金力 | やや多い | ボランティア依存で低い |
開発スピード | 普通 | 遅い |
発行枚数について | 合計約2億6300万の上限あり | 1秒間に1Grinの一定放出で発行。上限なし |
アトミックスワップ可能通貨(2020年3月段階) | BTC、LTC、QTUMなど | ETHなど |
PCウォレット | Windows、OSX、Linux用のGUIおよびCLI(コマンドラインインターフェイス | Linux、OSX、およびWindows WebウォレットインターフェースのCLI |
スマホウォレット | Android、iOS | まだなし |
▼BEAM
投資家から資金を集めたスタートアップとして開始。やや保守的で実用性を重視。資金力が高い。C++など実績のあるテクノロジーを使用している。発行枚数上限が決まったデフレ通貨。
▼Grin
最先端技術を取り入れようとしている。失敗するリスクを恐れずガンガントライ。完全100%のボランティアで開始、開発やコミュニティの熱意で成り立っており資金力は低い。発行枚数上限がなく一定、緩やかに増えていく。
このような違いはあるものの、BEAMもGrinも金融プライバシーを人々に取り戻し、暗号通貨を実際のアプリケーションでより使いやすくするという同じ目標に向かって取り組んでいます。
プライベートセールについて
BEAMは、ICOなし、プレマインなしで知られていますがプライベートセールを行い投資家から資金を集めていました。
その過去のプライベートセールの情報や当時の価格、割合等について記載します。
トークン名 | ビーム |
---|---|
トークンタイプ | ネイティブ |
プライベートセール1の割り当て | トークンの総供給量の2.40% |
プライベートセール1の価格 | 0.32ドル |
プライベートセール1日 | 2018年5月から6月 |
プライベートセールでの調達額1 | 200万ドル |
プライベートセール2の割り当て | トークンの総供給量の1.20% |
プライベートセール2価格 | 0.64ドル |
プライベートセール2の日付 | 2018年7月から9月 |
プライベートセール2の調達額 | 200万ドル |
プライベートセール3の割り当て | トークンの総供給量の0.55% |
プライベートセール3価格 | 0.80ドル |
プライベートセール3日付 | 2018年10月から12月 |
プライベートセール3の調達額 | $ 1.15MM |
円 供給 | 49,775,040(19.94%) |
最大供給 | 262,800,000 |
トークン配布:
- プライベートセール1トークンは、トークンの総供給量の2.40%
- プライベートセール2トークンは、トークンの総供給量の1.20%
- プライベートセール3トークンは、トークンの総供給量の0.55%
- チームは総トークン供給の4.80%を所有
- Beam Foundation(※)へのトークンは、トークンの総供給量の2.40%
- アドバイザーは、トークンの総供給量の0.65%
- マイニング報酬(133年後まで)は、トークンの総供給量の88.00%

プライベートセール等がありましたが、その9割近くがマイナーに与えられる報酬になります。
他のアルトコインに比べると、開発や先行投資者への恩恵が少ない比較的平等な通貨であるといえます。
▼プライベートセール1:
- 2018年5月から6月にかけて行われ、コインあたり0.32ドルで合計2.02百万USDTを調達し、総トークン供給量の2.40%を販売されました。
▼プライベートセール2:
- 2018年7月から9月の間に実施され、コインあたり0.64ドルで合計2.02百万USDTを調達し、総トークン供給量の1.20%を販売されました。
▼プライベートセール3:
- 2018年10月から12月の間に実施され、コインあたり0.80ドルで合計1.15百万USDTを調達し、総トークン供給量の0.55%を販売されました。
BEAMの将来性
BEAMは非常に将来性のある仮想通貨で、主に強い拡張性とコミュニティにより支えられている点が将来性を感じさせてくれます。
▼高い拡張性
BEAMは、例えば「スクリプトレススクリプト」テクノロジーにより、取引所などを使用することなしに通貨が交換できるアトミックスワッピング等の単純な価値の伝達を超えた幅広い種類のトランザクションを実装できます。
この拡張性があることからもタダの匿名通貨とは違い、将来性が期待されているというわけです。
▼強いコミュニティ
Beamのコミュニティ成長戦略は、4つのコミュニティグループを中心に構成されています。
・アンバサダー(大使)
・開発者グループ
・マイナー
・プライバシー技術の支持者
現在、アンバサダープログラムには20人以上のボランティアがおり、地域コミュニティの構築と管理を担当しています。
Beamチームは、1か月に約4回の地域交流会を開催することを目標としています。
Beamチームは、Token2049、Slush Japan、Deconomy、Distribute、North American Blockchain Week、Consensus NYCなど、世界中のブロックチェーンイベントおよび会議で積極的に活動しています。
チームは米国でアカデミックプログラムを実行し、現在、Harward、Yale、Columbia、UCLA、Stanford、MIT、Carnegie Mellonなどのブロックチェーン学生協会と交流します。
アカデミックプログラムは、近い将来アジアに拡大する予定とのことです。
2019年夏にQtumと共同、9月にドイツでブロックマニアと共にハッカーソンが開催されました。
更にBeamは、公式にてコミュニティ向けの教材と、暗号&汎用メディアのいくつかの意見コラムを作成しています。
価格チャート
BTAMが市場にでた2019年1月~2020年3月までのBEAM/USDTチャートです。
現時点の2020年3月には1BEAMが約27.8円とプライベートセール1の価格を割るほどまで下落しています。
BEAMは6年目まではマイナーへの報酬が高いことと、現在の世界的な不況のキッカケであるコロナショックで特に今は売られていくのはやむを得ない状況かもしれません。
過去のBEAMの最高価格は、2019年1月に瞬間で記録した1BEAM約353円です。
BEAM購入おすすめ取引所

現時点でのBEAM(ビーム)の購入は、世界一の取引所であるバイナンスを推奨します。
残念ながら現時点では日本の取引所に上場しておらず、国内の仮想通貨取引所で購入することはできません。
また、海外取引所に上場しているがゆえに日本円で購入することはできません。
バイナンスは手数料も安く、対応も早い。
将来的に仮想通貨市場のアマゾンになりえる取引所です。
個人的におススメしています。
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