Intercontinental Exchange(ICE・インターコンチネンタルエクスチェンジ)の新会社「Bakkt(バックト)」がビットコインの取引プラットフォームを12月12日に正式に開始すると発表しました。
本日は、そのインパクトをざっくりと記事にしたいと思います。
Intercontinental Exchange(ICE・インターコンチネンタルエクスチェンジ)とは?
公式ウェブサイト:https://ir.theice.com/
インターコンチネンタル取引所(ICE:Intercontinental Exchange)は、アメリカ合衆国ジョージア州アトランタに本部を置く取引所のことです。エネルギー、排出権、農産物、株価指数などを電子取引で行っています。

http://www.nicmr.com/nicmr/data/market/stock.pdf
ICEはなんといっても世界最大の証券取引所であるニューヨーク証券取引所(NYSE)を傘下に置いている会社です。そのNYSEの規模は世界一です。
上場審査が厳しく、上場企業は2300社ほど。
外国企業が多数上場しています。日本企業だとトヨタ、ソニー、NTTドコモなどが上場していますね。 主に大企業が上場しているという印象です。
Bakkt(バックト)とは?
BCG(ボストン コンサルティング グループ)、マイクロソフト、スターバックスなどの様々な大手企業との提携しているインターコンチネンタル取引所(ICE:Intercontinental Exchange)が母体となり立ち上げた新会社です。
公式発表は「こちら」
ビットコイン等のデジタル資産が現在の金融資産クラスに発展するのを支援するために立ち上げられました。本格的なプラットフォームを作成することを目的としています。
ICEの「Bakkt(バックト)」ビットコイン先物取引を12月12日から開始へ
先日、ICEフューチャーU.SはBakktのビットコイン先物取引の商品の詳細や先物開始の日時等を発表しました。
ICE Futures U.S., Inc. will list the new Bakkt Bitcoin (USD) Daily Futures Contract for trading on Wednesday,December 12, 2018. The Bakkt Bitcoin (USD) Daily Futures Contract is a physically-settled daily futures contract for bitcoin held in Bakkt LLC, ICE’s Digital Asset Warehouse, and will be cleared by ICE Clear US, Inc.
公式発表によると、2018年12月12日から開始が予定されています。以前、11月頃に開始するという記事を見た記憶がありましたが、延期されたようです。
Bakktのビットコイン先物のインパクト
Bakktのビットコイン先物が影響を与える理由としては、その仕組みにあります。
すなわち、BakktのプラットフォームでBTC購入することで現物市場でも購入される、つまり、ビットコイン現物に資金が流れるという仕組みになっています。
しかも、その仕組みを機関投資家や大口の投資家が利用している企業が始めるということが非常に大きいですね。
現在、ビットコイン先物はありますが、あくまでも架空の先物であり、先物市場で買ってもBTC現物自体に買いは生まれない状態でした。現物と連動する仕組みにより、機関投資家や大口投資家による大きな買いが入るとされています。
Adam White (@WhiteAdamL) | Twitter
最近、Bakktは、コインベース社が寝室が1つだけのアパート運営時代から現在の規模への発展に大きな貢献をした古参社員アダムホワイトさんを引き抜いています。
このように人材獲得にもぬかりがありません。
現在のビットコインの時価総額は0.1兆ドルほど。
20兆ドル以上のNYSEを押さえている企業ICEの新会社Bakktが現物決済のビットコイン先物に参入してくることは、大きなインパクトがあります!
Bakktの現物決済のビットコイン先物開始でどれくらい市場が動くのか見物です。
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