本日は仮想通貨をしているとよく聞く「アービトラージ(アビトラージ)」は儲かるという噂について実際に経験した僕が記事を書いていきます。
良かったらご覧ください。
アービトラージ(アビトラージ)とは?
裁定取引(アービトラージ)とは、同一の価値を持つ商品の一時的な価格差(歪み)が生じた際に、割高なほうを売り、割安なほうを買い、その後、両者の価格差が縮小した時点でそれぞれの反対売買を行うことで利益を獲得しようとする取引のこと。 機関投資家などが、リスクを低くしながら利ざやを稼ぐ際に利用する手法です。
「アービトラージ」と呼ばれることが一般的ですが、「アビトラージ」とも呼ばれています。
安い所で売られれている仮想通貨を別の高く売られている取引所で売る転売みたいな手法ですね。
日本の水を砂漠で売れば高く売れるように需要のある所で売れば高く売れます。
安いところで買い、より需要があるところ(高いところ)で売って利益を出すのがアービトラージです。
仮想通貨のアービトラージ

例えば、現在の相場ですと、日本の取引所で買って、米国の取引所で売る方法が利益がでますね。
日本の相場がこれだけグラグラしているのは、恐らく、仮想通貨のアービトラージをやっている人がいるからでしょう。
中国は規制で取引所停止状態になるリスクがあり、流石に中国に本社がある仮想通貨取引所でアービトラージをする方は少ないですね。
というより規制で可能であるかわかりません。
仮想通貨は取引所間で移動できますから、その差額で利益を出すことも可能です。
仮想通貨のアービトラージにもリスクはある
アービトラージのリスクを学びましょう!
急激な価格変化で儲からないこともある
例えば、A取引所で30万、B取引所で20万で販売されていた通貨があるとします。
価格差は10万です。
B取引所で買ってA取引所で売れば10万の利益がでます。
しかし、取引所間を移動している間にA取引所の価格が19万に落ちました。
こうなると1万円の損になります。
仮想通貨は値動きが激しいため、個人的には取引所に資金を移動させるアービトラージはおススメしません。
以下の送金リスクがあるからです。
送金リスク
ビットコインの送金など仮想通貨の送金は時間がかかることがあります。
また取引所の時期によっては通貨が送られないということもありました。
アドレス間違いで届かないなどのリスクもあります。
ビットコインの場合、少なくとも「https://blockchain.info/ja/unconfirmed-transactions」で送金状況を確認されることを推奨します。
ビットコインの未確認数が確認できるサイトです。
この未確認取引とは、送られていないビットコインのことで、送金の詰まりが起きている件数のことです。数が多いと時間がかかる可能性が高いです。
ビットコインの送金遅延など、その通貨の送金に異常が起こっている場合のアービトラージは非常に危険です。
現在は1779件待ちでした。
この程度であれば1時間程度で送金できましたが、例えば16万件あった時は1日以上かかったこともあります。
送金する取引所次第では、送金できてもすぐに受けとれない時もあり、送金リスクがあります。
取引所リスク
取引所は昔のマウントゴックス事件のようになったり、現在の中国取引所のように取引停止になる可能性があります。
現状では取引所間の送金は遅延もあり、やはりリスクはあります。
アービトラージをやって儲かるのは、あくまでも市場の参加者が少ない場合のみです。
なぜなら参加者が増えるにつれ、アービトラージする人が増えていき、価格差が出てもすぐに調整されるようになってしまいます。
つまり、記事作成段階では儲かりますが、あなたが見ている時期では価格差がほとんどなくなり、儲からなくなっていることがあります。
最近では、国内の仮想通貨取引所の価格差が出てもすぐに縮まるようになってきました。
送金の間の価格変動もあるので必ず儲かるわけではありません。
短時間で数万単位で下がることもあります。
そして、まだ数秒で送金が出来るというレベルではありません。
個人的には、現在のように下降トレンド時の仮想通貨のアビトラージはおススメできないです。
どちらにせよ、リスクはあることはご理解ください。
仮想通貨のアービトラージ詐欺に注意!
この仮想通貨界隈では「アービトラージ詐欺」という詐欺事件が度々起こっています。
コモディティ先物取引委員会(CFTC)の発表によると、米国では客にリスクが低い仮想通貨のアービトラージで資金を運用すると説明してお金を集めて騙して奪われたという事件が起こっています。
特に自動売買で楽さを強調した詐欺が多発しています。
ご注意ください。
アービトラージの他人まかせは危険ですね。
仮想通貨のアービトラージは違法ではないのか?
アービトラージの詐欺事件が起こったり、FXの世界では禁止されていることからアービトラージは違法ではないか?と思うかもしれません。
しかし、記事作成段階ではアービトラージは違法ではありません。
なぜなら、仮想通貨の世界では現在はアービトラージが認められています。
なぜなら、仮想通貨は歴史が浅く、法整備が整っていないからです。
ただし、アービトラージ詐欺事件も起こっていることから今後は禁止になり、FX同様に違法になる可能性が考えられます。
アービトラージおすすめ取引所
アービトラージは複数の価格差を利用するわけですから複数取引所が必要になります。
そこで、おススメの取引所をご紹介します。
基本的には、手数料が安く、流動性が高い取引所でアビトラージを行うことは鉄則です。手数料でアビトラージの利益はだいぶ変わりますよ。
バイナンス
海外取引所のBINANCEは、世界一の出来高を持っています。
流動性が高く、相場に大きな影響を与える取引所です。
規制のある中国を避けてマルタ島に本社を移動したことで潰される心配もないです。
かならず口座開設をしておきましょう!
BINANCEの登録、口座開設方法は「BINANCE(バイナンス)の口座開設方法【図解・初心者向け】」で記載しています。
ビットバンク
国内取引所はビットバンクの開設を推奨します。特にリップル(XRP)の取引高が世界一で出来高がありますので売買しやすいです。ま
た、手数料が安く、システム面が比較的安定しています。
ビットバンクの登録、口座開設方法は「ビットバンク 口座開設法、リップル、ライトコイン購入向け【図解】」にて記載しています。
Zaif
手数料が非常に安いですね。
ただ記事作成段階ではシステム面で問題が起こるときがあります。
ビットバンクの緊急避難用ですね。
Zaifの登録、口座開設方法は「ザイフ(Zaif)口座開設法 NEMやモナコイン購入向け【図解】」をご覧ください。
仮想通貨アービトラージのやり方
例として、ビットコインのアービトラージを挙げます。
状況により送金に時間がかかるので、複数の取引所に資金を入れます。
そして、取引所の価格を見比べます。
極端な例ですが、取引所A~Cのビットコインが以下の価格だとします。
・取引所A:1BTC = 10万円
・取引所B:1BTC = 11万円
・取引所C:1BTC = 12万円
そして、取引所A~Cで以下の作業を行います。
取引所Aでビットコインを購入
取引所Cでビットコインを同じ量だけ売却
差額が利益です。
取引所Aで購入したビットコインを取引所Cに送って売る方法もありますが、送金に時間がかかって送金中に暴落したり、送金手数料が高い通貨もあります。
安い取引所で購入して高く売れる取引所に送金して売るアービトラージは、リスクが高まる事はご理解下さい。
どうして仮想通貨取引所で価格差が開くの?
取引所毎に個別に取引がされているので、取引所間の相場には必ず違いがでます。
現在の仮想通貨市場は若く未熟であり、必要以上に差が開く事があります。
市場が成熟し、整備されていくにつれ価格差は小さくなっていくでしょう。
流石に現状にように1BTCで数万の差はつかなくなるでしょうね。
アービトラージは、今後は難易度が上がる
価格差が取引所によって数万円も差があるのは、はっきり言って今のうちだけでしょう。
法整備されて、プロが入ってくるに従い、差益を取るのは難しくなります。
今後、自動売買等のアービトラージのツール等も充実してくるでしょう。
将来、アービトラージで大きな利益が可能性があるとしたら、急騰か急落時くらいになるかと思われます。
ただし、相場変動が激しい時は一瞬であり、送金の暇はありません。
各取引所間にある程度の資金をおいて、上のアービトラージのやり方で利益をとる事を推奨します。
ビットコインなどの仮想通貨アービトラージは、今後も価格差があり、法律で禁じない限りは続いていくでしょう。

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